紙の本
イタリアにいる気分
2017/01/18 00:02
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投稿者:金柑露 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内田洋子さんの本はこれが初めてでしたが、、イタリア、イタリア人、イタリア料理ともに奥深いと思うエッセイ本でした。
風景が広がる文章で大変読みやすく、港での三兄弟のやりとりなど人との会話や騒音、魚の匂いまでを感じました。読んだ後はイタリア料理…とにかくトマトやチーズを食べたくなり、もっと読んでみたいと内田さんの他の本を2、3冊新たに購入しました。おすすめです。
紙の本
食べることは、生きること
2023/05/19 13:04
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア人でも詳しくないカラブリア州について知るために、知人の紹介でカラブリア人3兄弟の魚屋と接触し、仲良くなるために大量の魚介類を買うところから始まるエッセイ集。
内田洋子さんの思い切りの良さや、食と人に対する情熱は「ジーノの家」でよく知られているところではあるけど、本書はより「食と人」にフォーカスした作品が多く、食エッセイとしてかなり面白い。イタリア人の食に対する情熱を内田さんの目と筆を通して知ることで、より鮮やかな情景描写になる。
紙の本
皿の中に、イタリア
2016/10/16 16:24
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投稿者:TeaZ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見ているようでした。
冒頭から引き込まれ ずーっとビジュアルのまま読み終わりました。(これ 私にとってとても重要)
ん〜〜なんたる寡黙な人々!が 結構たくさん登場します。食も人も 面白い。
好きだなあ〜
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著者の内田洋子は、1959年神戸に生まれ、東京外語大イタリア語学科を卒業後、30年来イタリアに在住するジャーナリスト、エッセイストで、『ジーノの家』(2011年)で日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞をダブル受賞している。
これまで発表された多数のエッセイは、いずれもまず単行本で出版され、後に文庫化されているが、本作品は『ジーノの家』、『ミラノの太陽、シチリアの月』、『カテリーナの旅支度』に次ぐ文庫化4作目。
収められた20篇はいずれも、文庫となった前3作同様、著者を取り巻く友人・知人(更に、友人・知人を介した初対面の人びとも多数出てくる)との交流や会話を材料にした日常の一こまを描いたものであるが、本書では、作品名の通り、「食」が切り口・スパイスとなっており、そのスパイスがまたイタリアならではの強烈な魅力で、1篇を読み切った傍からその料理や食材を食べたくなってしまうのである。薄切りのロブスター、炒めたイイダコ、鰯のフライ、シラスとパセリのかき揚げと白ワイン、イカとトマト煮のパニーニ、等々。
著者の数々の優れたエッセイ集は、その類稀なフットワーク、人への興味、誠実さ、感受性、面倒見の良さ、柔軟性、忍耐強さがあってのものであることは言うまでもないが、本作品は、著者のイタリアの食への理解と思いの強さ(著者は自ら、魚市場で仕入れた魚で次々とイタリア料理を作るのである。。。)が加わってこそ、描き得たものであろう。
著者があとがきで、「食べて、暮らす。日常の断片を、パンのかけらや肉片、野菜の切り口に見る。何よりのごちそうは、かみ応えのある仲間なのだ」と語る、相変わらずの魅力的なエッセイ集である。
(2016年10月了)
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食だけでなく、イタリアの色々が垣間見えるエッセイ。それにしても魚とトマトが食べたくなった。それにワイン。
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個性的なイタリアの人たちとその人たちにまつわる様々な料理。これまでのイタリアのイメージとは違ったイタリアの魅力を感じられる一冊。ますますイタリアに興味がでてきた。
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弾丸出張でしか訪れたことのないイタリアだが、食事はやはり他国と比べても美味だった。華やかなイタリア料理ではなく、第一次産業を中心に町内のバール、一般宅の家庭料理など、飾り気のないイタリアの食事情を切り取ったルポタージュで、著者の内田さんの求心力やイタリア人の裏表のなさに感心しながら読めた。多少小腹を空かせながら読むと尚更楽しめる(むしろそれがスタンダード?)「船乗りの知恵」は衝撃的だったが「母の味」「八月の約束」「上司が辞職した理由」「計り知れない味」がお気に入り。ところで表紙の三人はやはりあの三兄弟…?
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みんなの感想にあるようにお腹がすいてくる一冊、味付けはオリーブオイルにニンニクに塩コショウ、パンとチーズ、そしてワインも欲しくなります。
本の食事を日々真似したいけど、食材は鮮度が命だから難しそう、でも毎日忙しいながら食事の時間をもっと大事にしなきゃと思いました。
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文字だけなのにヨダレが出そうな文脈。
この本で改めて感じたのは
食事には5W1Hはかなり重要。
かなり、重要。
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料理がどれも美味しそう。
オリーブオイルにまったくこだわりがないんだけど、産地によって全然味わいが違うなら食べてみたいな。
美味しいオリーブオイルをつけたパン好き。
フランクでとっつきやすい人も、自分を着飾る高飛車な人も色々。
当たり前のことなんだけど、「イタリア人だからこういう傾向がある」みたいな固定概念は無意味だなと改めてわかった。
ただ、楽観的な人は日本に比べて多い気がする。
ひとつだけ言えるのは、太りすぎはよくない。
適度に気にして、楽しい食事を繰り返していきたいな。
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それぞれの土地の、千差万別な食…から見える生き方
について、著者を通じてこんなに深く知ってしまうことに、少しの背徳感さえある。