紙の本
分かりやすく親切な文章
2017/04/18 21:00
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投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
生物進化について、分かりやすい文章で説明されている。
衝撃的だったのが、分岐分類学によっては虫類の類縁関係を示した図で、
トリケラトプスとカラスとティラノサウルスの関係性についての部分。
著者は専門家として、「利己的な遺伝子」的な世界観に賛同しているようで
そういう解釈で様々なことを説明していく。
個人的にはそういう見方は、ちょっと遺伝子に多くのことを還元し過ぎているようにも感じられた。
それが事実なのかもしれないけれど。
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進化論の話ではあったが後半からは少しこじつけた部分もあるか?もっと偶然によるものが大きいような気がするが・・・
でも進化の基礎の勉強にはなるかも?
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"進化"について。
そもそも、進化の定義自体が誤解されている。
進化論を分かりやすく解説。自然淘汰。利己的な遺伝子。
終盤には、現代の人間の進化についても考察。
なかなか興味深い一冊。
"なぜ同性愛という形質は淘汰されないの?"というコラムが、特に好きでした。
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この本を読んで、生物の見方がガラッと変わりました。進化生物学の入門として、言葉もやさしく、とても読みやすかったです。
中学時代から生物は好きでしたが、さらに興味を持ったので、今後関連の本を読んでいきたいです。
どの生物も熾烈な自然淘汰が行われていることや、人間とチンパンジーとは同級生、決して高等生物でもなく人間も生物の一種なのだというのが印象的でした。
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生物進化についての基本を、科学的でありながらもかなり平易な文章でわかりやすく解説した本。
ここまでなら良書ですね、と★4つで終わるのだが、7章で哲学と宗教の生まれた理由ですら生物進化のなせる技であると論じたところをプラスで評価したい。
著者の論でしかなく、浅い考察で留まっているものの、哲学・宗教をきちんと科学的な観点から論じていくというのは大変重要なトピックスだと思う。できればこの章を深めた内容でもう1冊本を書いてほしい。
その環境で有利に生きることのできる能力の高低は遺伝子のランダム性によるもので、個体自身の努力は関係ないということを淡々と説く。筆者が自然界の冷徹な現実を正しく捉えることができるのは、筆者がとても優秀な才能を持って生まれたからだろう。能力の劣る者には、嫉妬と恥辱が邪魔をしてこの事実を冷静に著すことはできない。
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これを読んで、色々な生物だったり自分自身に対する見方がガラッと変わった。自然淘汰によって生物進化が繰り返される。今の自分を表している形質全ては、それを乗り越えてきたものだと考えるととても面白かった。
自分は遺伝子にコントロールされてるのか笑
これを知ると何だか楽にありのまま生きられそう
是非他の本も読んでみたい!
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・DNAはハードウエア、遺伝子=設計図はソフトウエア
・ソフトウエア転記時にミス発生したのが突然変異
・遺伝形質(元の髪は黒)、獲得形質(金髪に染めた)
・環境とは、その生物の生活に影響を与えるすべてのもの
・自然淘汰では、生存と繁殖の総合力が問われる
・生物達の歩く道の先にはしばしば崖がある。歪に進化した恐竜とはそこでお別れした。人間もこの先待ちているのは恐竜と同じ運命かもしれない。進化とは何かが良くなるという能天気なものではなく、たとえ滅ぶとしても進むしかない道のこと。
・約1万年ほど前から農業や牧畜などで人間の生活は安定していき、生きるか死ぬかと言うシチュエーションは減少。これにより知能の低い人間が淘汰される機会が減りの大きさの進化は止まり、やがて小さくなってきた。
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自分の気持ちや感情でさえ、良い遺伝子を残す為に湧き上がってくるものという考え方を知り、感情的な時ほど冷静に考えることが必要だなと学んだ。
生物は皆(人間ももちろん)それぞれの環境で、ベストを尽くした結果、今の形があるということを知り、自分が存在するのは私の先祖がずっと環境から選ばれ続けたからと考えると、私も自分なりにベストを尽くして自分の遺伝子をより良く残していくことが大切だと思った。(それでもどこかで私の遺伝子は途切れるかもしれないがその過程を大事にする)
説明の難しい自分の感情や行動は何に基づいてるのか、知りたい方におすすめの本。