紙の本
ウィンタースポーツと殺人事件
2017/10/09 21:27
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾作のいつものストーリーである。いつものというのはけっして悪い意味ではない。エンターテイメントとしては大いに価値がある。しかし、そろそろその軽快さとひっかかりのないストーリーが鼻についてきたと言えよう。それでも楽しめる。
今回はスキー、スノーボードなどウィンタースポーツが主題となっている。これと関連するテーマで、東野はすでにいくつかの小説を上梓している。本書に関心のある方はそれも読んでみると一層陰影を感じることができよう。
本書も相変わらず刑事が登場する。すなわち殺人事件である。警察小説かと言えばそれだけではない。主人公は学生である。その親友との逃避行といえばよいのかも知れない。アリバイが重要な鍵となるが、その鍵となる人物を探す逃避行である。
本書に出てくる友人関係はきわめて緊密で、最近の社会の人間関係では珍しいほどではないか。この小説が数十年後に読まれると、昔の友人関係はこれほど密だったのかと思われるように感じる。実態はもっとドライであろう。
同じことはウィンタースポーツについてもいえよう。スキー場に閑古鳥が鳴き始めたのは最近のことではないようだ。私の学生時代は大勢の学生がスキーをやっていた。人口減少もあるとは思うが、人々の関心はかなり離れてしまったのであろう。そもそも大半の人々が同じスポーツを同じように行うことには疑問があったが、コマーシャリズムにのせられた
結果であろうか。やはりいつまでも続くというわけにはいかなかったようだ。
本書を読後、ストーリーの面白さとは別に、歳を経た自分を感じるという予想外の結果となった。
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可もなく不可もなし
2022/01/11 23:15
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫書下ろしです。東野圭吾が好きなスキー場ものです。まあはっきり言って可もなく不可もなしって感じです。鮮やかなトリックがあるでもなし、大どんでん返しがあるでもなし。人間ドラマはあるが、なんか予定調和的だと思った。いたって普通です。
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アリバイを証明する女神を探すための旅
2017/09/14 21:29
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪山での追いかけっこシリーズ。『疾風ロンド』と比べると格落ち感は否めないか。設定に無理があるからであろうか。しかしあくまでもエンタメ。あまり細かいことは気にしない方が良いのかもしれない。
主人公達が警察から逃げ回ると同時に、アリバイを証明してくれる証人を探し回るという追う側、追われる側を兼ねている点は面白い。さらに主人公達を追う小杉ら警察の視点もあり、それらが交互に切り替わるのもハラハラさせるものがある。
軽く、スラスラと読めるので、息抜きに読むにはちょうど良い。真犯人の発見は話の本筋でないものの、真相を用意しておく必要があったのでおまけ程度に書かれているが、こんなに簡単に真犯人を見つけることは不可能であろう。
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スノボシリーズ(違うか!)3冊目
2017/04/16 17:37
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投稿者:はいね - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱ東野圭吾さんサックリ楽しく読める~。
おっ恋の匂い!と思ったのですが(このお話はそんなアレでもないんだけど)
東野さんのエロいというかナマっぽいんだよね。
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ご都合主義?
2016/12/03 12:41
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投稿者:ngyr - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪山シリーズ?の最新作。正直言ってご都合主義な進行の仕方でした。ラストも予想できる展開。しかしハラハラする展開が面白く、あっという間に読了出来ました。あぁ、雪山行きたくなってきた\(^o^)/
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ちょっと物足りない、、と思ったのに他の方の評価が良いのにびっくり。。
チェイスって言ってる割にはハラハラしないし、真犯人はこれまでの登場人物じゃないし。
実業之日本社文庫から出てる雪山シリーズはあんまり面白くない。好みじゃないだけかな。うーん。
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東野圭吾のウィンタースポーツモノ!
警察の冤罪から逃れる為に自分のアリバイを証明してくれるパウダースノーの女神を捜す大学生『脇坂竜実』が、お馴染みの『里沢温泉スキー場』を舞台にスノーボードで駆け巡る!
根津さんも登場します!
サクサクと読み進められる作品です。
年末年始に炬燵で読むのにお薦めです!
同作者の『恋のゴンドラ』を読んでると少しニヤッと出来ます。
実は『疾風ロンド』をまだ読んで無いので年内に読もうと思います。
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刺激には欠ける気がしたけど、安心の面白さ。
あらすじ(背表紙より)
殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物―正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。
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困ったことに本当に面白くなかった苦笑。読み終わるのに随分時間がかかった。なんかこう盛り上がりに欠けるというか山場がない。途中面白くなるか? と思ったりもしたがやはりずっと平坦な感じ。根津と千晶のコンビは健在です。恋のゴンドラの緑のウンコの話が出てきます、それくらいかな。。
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東野圭吾さんが好きだ。
セリフのといい、作品の世界観といい、
人間の奥深さを書かせたら右に出る者はいない。
日本の文豪、浅田次郎氏はこう言った。
“もはや「東野圭吾」はジャンルである。”
ウィンタースポーツの疾走感や
流動性をも描きつつ、軸となる人間ドラマは押さえている。
すべての人に救いをもたらすエンターテイメント作品になっている。
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警察から逃げてアリバイ証人を探す割に悲壮感がないのが東野さんぽい(笑)
あの2人は、やっと、という感じかな(笑)
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殺人犯を疑われた大学生が、スキー場でアリバイを証明してくれる人物を探す。
その容疑者を探すために警察もスキー場に行く。タイトルのチェイスというのはそういう内容だからか。
読みやすくて数時間で読了。
容疑者になってしまった大学生とかそれを擁護する人々とか行動に突っ込みたくなる箇所がたくさんあり、白夜行とか書いてた作家と同じ人が書いたとは思えないほど雑な内容という印象だった。
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相変わらず最後までハラハラさせられる展開が今回も面白かった。今までの物語の登場人物も出て来る流れも好感が持てます。またスキーに行きたくなってしまった(笑)
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「雪煙チェイス」
探せ女神を。
「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続く雪山シリーズの第3弾と呼んでよいのだろうか。ジャックとロンドで出てきた根津と千晶も一応出ますが、主演てな感じではないのでシリーズ感は薄め。今回は、殺人の容疑をかけられた大学生脇坂と相棒波川が彼らの代わりに主演です。あらすじは、以下。
ある老人が自宅で殺された。そこは、脇坂のバイト先(犬の散歩)であり、犯行前に彼の姿が老人宅で見かけられていた。彼は老人宅の鍵のありかも知っており、凶器も持ち帰ってしまった。犯人臭がプンプンする。脇坂は、一気に殺人事件の容疑者に。
しかし、犯行時刻、彼にはあるスキー場にいたと言うアリバイがあった。これで大丈夫と思いきや、なんと証明方法がない!?というか証明してくれる唯一の人物が誰か分からないのだ。そんな彼を追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる。
というもの。予測不能やどんでん返しとありますが、どうですかね。それはないかと。犯人がいきなり登場してくるのは予測不能でしたが、これはミステリーとしてはイマイチ。前作よりも更にミステリー感は薄まった印象ですね。もともと犯人ではない人間が証人を探す為に逃げる訳ですからミステリー要素は不要かあまり重要ではないので、気にするポイントがずれてるかも知れないですが。
気になったのは、登場人物のキャラクター。所轄の小杉と本部の中条が、粗暴なんですよね。東野圭吾の刑事達って割ときちんとしてる、若しくは粗暴過ぎない設定が多い気がしてたんですが、何方もちょっとイラっとしました。小杉は、まあ最初だけですが、中条は役職も大したもんじゃないのにあの態度。今迄の東野圭吾の刑事達の中でも随一じゃないですかね。
ミステリー感が薄いとはいえ、追いかけっこな訳ですからスリルはどうかとなると、そこもイマイチ。小杉滑れないんで、全く追いつけない。完全に脇役でした。むしろ女将に感化される具合でちょっといい奴で終わりました。
というわけで、刑事も根津も千晶も存在感小。残った脇坂と波川が、女神を探して頑張るのみ。刑事も凄い迫ってくる訳でもないので、緊迫感は然程です。決してゴールデンスランバーと比べてはダメです。
どうもこのシリーズは、さらっと読めるんですが、しっくりこないんですよね。雪山に行きたくなるのは間違いなしくらいです、推せるのは。
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さすがのさっちゃんですが、こうもスキー&スノボの小説ばかり出されても・・・って感じもしなくもないです。