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あぁ、額賀さん、また一つ青春小説ベストを更新しましたね!
事故で記憶喪失になった高校生と、彼を支える同級生。
自分が記憶をなくすことで、事故の前の全てを忘れてしまうことで、失ってしまったのはいったい何だったのか。
自分が思い出せないことよりも、忘れてしまったことで傷ついている人が近くにいるという事が何よりも辛いでしょう。
ほんの半月前のことを忘れてしまった仲間をそばで見つめる二人の友。彼らが表には出さない「おもい」があまりにも大きくて重くて辛くて悲しくて、胸がぎりぎりと締め付けられる。
だけど、いや、だからこそ、このラストは何にもまして強い輝きに満ちている。
これを希望と言わずに何と言おうか。額賀さん、素晴らしすぎる。
10代の心って、固くてもろいガラスのようだけど、外から見てるとキラキラとしてきれいなんだよね。そして、簡単に割れてしまうけど、その割れたカケラさえもがキレイなんだよ。だから、悲しい。
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古谷野真樹は、高2の夏休み、事故で記憶を失った。知識はあり、日常生活は出来ても、事故前に起こった事は、自分の事も、家族の事も、友人の事も思い出せない。
8月の終わり、自分が書いたカレンダーの約束の場所に行くと、クラスメイトで写真部の仲間だという、生駒佳佑と春日まどかが待っていた。
皆が自分を知っているのに、自分は誰も覚えていない、違和感の中で始まる新学期。ある日、古谷野へのメッセージらしき落書き事件が起こる。誰が、何を伝えたかったのか?古谷野に、何を思い出させようとしているのか?
額賀澪さんの新刊!
デビュー作からずっと読んでいるけれど、初期作品のような、痛いほどリアルな設定は近作ではなくなって、難しくフィクションらしくしようと設定に凝りすぎているような。
けれど、やはり傷つきやすい人たちの、繊細な心情描写は変わらずうまい。
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誰もが忘れたくない思い出や消し去りたい記憶を持っている。
それらを全部失った時自分を空っぽの容れ物に思ってしまうのは、経験しなければわからないけれど、自分がどんな人間なのかわからなくなる不安と、本人だけでなく受け止める側も混乱と戸惑いがあるんだと伝わりました。
自分の全てをわかってほしい、受け入れてほしいと思う人がいて、相手もちゃんと向き合おうとしてくれれるのは幸せです。
いろんな思いを抱えながらこの先三人が大人になっても肩を並べているといいなと思います。
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いただいた本で、しかもサイン本でした。嬉しかったな。おもしろかったし、読後感もよかった。意外なはなしだったけれど、とても愛に溢れていました。
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高校二年生の夏休み、交通事故で記憶を失った古谷野真樹。新学期、同じ写真部の生駒桂佑と春日まどか、温かいクラスメイトたちに迎えられ、雄飛祭に向けて準備が進む。そんな古谷野の前にたびたび現れる「7.6」の文字。記憶を失った不安と向き合いながら「7.6」の謎を追いかけ、遂に”答え”にたどり着いたとき…とても切なく、優しい気持ちになりました。『そのときは、爺二人と婆一人で、楽しく老後を過ごそうよ』古谷野、生駒、春日、3人の優しさに溢れた本当にピュアな青春小説だったと
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記憶喪失になった高校生男子。7.6の謎解きをしながらの自分探し。なんか途中から先がわかるな。 2016.12.13
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記憶喪失になった主人公。
どうやら仲が良かったと思われる友人と
7.6という数字に秘められた謎を解く。
記憶を失ったら、
自分がどんな人なのか知りたいけれど、
もしもひどい奴だったらどうしようとか思っちゃいそうだなぁ。
古谷野くん、モテ過ぎだし、
いい奴過ぎるし。
生駒と春日もいい子だし、
前園さんがうっとおしいと思ったけど
3人の中に入れない感じはちょっと気の毒だった。
記憶を失くした主人公が、
これまでの自分を知るにはヒントが少なすぎるかなと思った。
古谷野の両親がイマイチだった。
なんで、こんないい子が育ったんだろうねぇ。
高校生らしい身勝手さと
正義感とそれそれの個性がうまく混ぜてあると思った。
これからの
彼らの未来に起こりうる困難に立ち向かえるだけの強さは
きっと彼らにはある、と感じた。
LGBTも個性、という言い方があってるかどうかはわからないけれど。
17歳は今しかない
私は右利きだけど、耳が動かせるよ。
歯が一本欠損だよ、
親知らずは最初からないよ。
生のジャガイモのアレルギーだよ。
だから、料理するときは大変。
というのは、どれくらいの割合なんだろう。
悩め、楽しめ!若者。
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意味深に出てくる7.6の数字が左利きの割合と同性愛者の割合と同じ数字と言うのはちょっとすぐには分からないと言うか、
そうなんだと思った。
何か凄い意味が隠されているのかと無理やり難しく考え過ぎてしまった。
生駒と春日が兄弟って言うのはなんとなく途中から察しがついたけど、まさか生駒が同性愛者と言うオチはちょっと意外だった。
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この先、どのような関係が構築されていくのだろうか
気になるところではあるけど、青春物が好きな身としてはとても楽しく読ませていただきました。
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泣きました
YAもの・・・スンスンと終わると思ってました
こんなに泣けるとは
読み終えて、もう一度サブタイトルを読み直して・・・
納得して
この人の作品を読みたいと思いました
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んんんーー。
どこかで読んだような設定だわ。
(あっちは女子高生主人公で、事故でなく自殺未遂だったけど。)
7.6の意味は、ちょっと切なかった。
でも、なぜ虹の色?
終盤、2人が橋の上で話すあたりからは、がぜん面白くなった。学園祭用に映画を撮ったエピソードも好き。
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高校生の恋愛について書かれた小説です。
題材は良かったのですが、もうちょっと掘り下げて欲しかったです。
そのせいで、感情移入がしにくかったです。
ミステリー要素に恋愛が絡んでいて、なんだか軽い感じで
読み終えました。
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額賀さんの本は結構好きで、見つけたら読んで来ました。
記憶喪失という小説には比較的ありがちな設定でしたが、最後まで楽しめました。
ただ、肝心の「7.6」については、少しこじつけというか、さすがにここから真相にたどり着くのは無理なんじゃないかなと思う内容でした。
本書の要なだけに、何とも惜しいカンジがします。
あと、記憶を失くす前の主人公の真樹がちょっと出来過ぎなカンジもしました。
高校時代の文化祭とか、青春過ぎて懐かしいかったです。
この辺りはさすが額賀さんだなぁと思いました。
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そうきたかー。
ネタばらしの後から、作品のトーンががらりと変わってしまったような妙な感覚に。驚きはあるけれど、「やられた!」という爽快感とはまた違う。
オビの煽りがミスリードを誘ってる気がしますが......ベタ甘恋愛ものを期待しちゃった人はちょっと気の毒?
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恥ずかしながら初めての作家さん。
途中からもしかしてこの2人は?
あの有名な作品の二番煎じ?
と思ったけれど、そこまでではなかった。
記憶喪失になってしまった主人公。
あまりにもいいヤツだった過去の自分と今の空っぽな自分。親友はそんな今の自分を受け入れてくれたはずだが、何かがおかしい…。
確かに最後はそんな短時間で、記憶をなくして早々の主人公が謎解き出来るか?と思わなくもなかったけれど、高校生のリアルがみずみずしく描かれていて、登場人物の個性もそれぞれ立っていて一気に読めた。ミドルティーンには共感出来る作品だと思う。
他の作品も読んでみたい。