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合戦屋シリーズの北沢さんの待望の新刊。
主役は関ヶ原後の黒田長政、結城秀康。
この二人が徳川政権下でほぼ収まりつつある日本で
豊臣を巻き込んでもう一波乱起こそうというストーリー。
史実もある中で、どういう展開になるのかすごく楽しみでしたが
最後はけっこう納得の終わりで好きです。
徳川家康がなぜ次男秀康ではなく三男秀忠を後継者に選んだのか
そこがこの話の肝になっていて、とってもおもしろいです。
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結城秀康と黒田長政による天下転覆計画の話。結城秀康は以前から気になっていたのでそういう面では面白かったが、逆に途中で挟まれる逸話については知っているものが多く、逆に話の流れが断ち切られる感じだった。
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もしかしたら、あったかもしれない歴史のif、関ケ原後の徳川打倒からの天下を目指す二人の男。
黒田長政は手柄を挙げるたびに、さすが官兵衛の息子と呼ばれてきた。
結城秀康は家康の実子であり、秀吉の養子。しかし家柄には全く合わない冷遇をされ続けてきた。
二人の将が裏で手を組み、徳川を打倒し天下を奪い取る。
ただ、誰かを見返してやりたい。
その思いで練りに練った知略を巡らせ、その日を待つばかりの二人だったが。
結果は誰もが知るところの、徳川の天下泰平の世に続き、二人の思惑は失敗する。
段取り八分、二人にとってはその段取りは9割9分成功でしかなかった。
しかし、失敗した時の手じまいの早さもまた見事。
本当のところは歴史の表舞台には出てこない。
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北沢秋先生の名前は知っていたが今まで手を付けずにいた。題材選びがいいので気にはなっていたのですが、300P程度の小説で取り扱えるのか?と疑問が湧いていたので手つかずにいたのですが、2016年に出した最新作?の題材に興味を惹かれ手に取った。
「ふたり天下」
関ヶ原後の国内状況を描いたもので主役は結城秀康に黒田長政。二人が一世一代の勝負の相手に選んだのは時の権力者の徳川家康。これを描くのに300Pはないなぁ~。これを作品と思えずに読み切ったが、本来はもっと長編で編集でカットされたのではないかと思う。
秀康と長政が大阪城に乗り込み茶々を納得させその後の展開を密談するのに数ページ。梅毒で死んだとされる秀康が鉄砲の習練中に胸を撃ち抜かれるシーンに至っては1P…う~んこれだけの面白い発想であれば600Pはつき合えるんですけどね。
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関ヶ原合戦後、結城秀康と黒田長政が豊臣秀頼と手を組み、豊臣系の大名を束ねる形で、天下掌握を図る。歴史にもしもはないのだかか、なかなかに面白い企み。