ウインドアイ みんなのレビュー
- ブライアン・エヴンソン (著), 柴田元幸 (訳)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:新潮社
- 発売日:2016/11/30
- 発送可能日:1~3日
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紙の本
不穏に次ぐ不穏
2016/12/05 23:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
エヴンソンの短編集第2弾です。
まとわりつくような不穏さを感じさせる短編集で、不安と恐怖に苛まれる文章の連続が気持ち悪くて癖になりました。認識が崩壊していく「食い違い」、登場人物の誰もが現状を把握できない「トンネル」、自由に呼吸することを制限された「酸素規約」あたりが面白かったです。
しかし一番エヴンソン作品らしさを感じたのは「グロットー」。
謎の存在グロットーから逃れられない主人公の苦しみから目が離せなくなります。暗くて、血なまぐさくて、孤独で、不条理な環境から逃げられない。まさにエヴンソン作品の真骨頂といった印象を受けました。
前作に続いて、充実した短編集でした。
紙の本
安心の柴田元幸氏訳
2019/01/28 17:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
安心の柴田元幸氏訳、もし柴田氏が翻訳家でなかったならこの本を私は読めていなかったかもしれない。どの作品も闇の中を散歩しているような気分にさせる不思議なものばかりなのだが、表題の「ウインドアイ」が一番気持ちが悪い。外からは眺められるのに、中からは確認できない窓、それはウインドアイ(風の目)と呼ばれている、その窓に手を触れたとたんに妹の姿が消えてしまう。でも、妹など初めからいないと母に呆れられる。窓に触れたことによって妹の存在がなかったことにされてしまったのか、初めから主人公の妄想なのか。この手の夢をたびたび見ることのある私にとっては衝撃の内容だった。他の作品も夢なのか現実なのか気持ちの悪い世界の連続、それが私をわくわくさせる
紙の本
何かの欠損
2016/12/30 14:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
読むのに体力がいる短編集だった。語り手の多くが記憶、動作の理由や、家族を失っているというか、なくなっているというか。AC/DCとモルモン教を題材にしたフェイクドキュメンタリー風の「ボン・スコット」が異彩を放っている。
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