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ええと、ですね。
このお話、執筆された当時もすごく好きでしたが、読み返して思うのは。
毛皮や洋服の大手メーカー、近藤商会。そこが売り出した毛皮のコレクションモデルを務める少女が誘拐された?
その現場は、主人公のあゆみ達の上司、水沢と、新妻になった麻子さんがハネムーンに向かう宇宙船の中。無関係なはずの麻子失踪を受けて事件が動き出す…!
というお話なのですが…。
新井素子という作家様は、大人らしい大人と、ティーンらしいティーンを、きちんと書きたい作家様なんだなと思いました。
それは、悪役に至るまで。
あまりに凶悪な人間はいなくて。
それは、スピンオフの熊さんが主人公のお話を読んでもよく感じられて。今回のスピンオフ、私は大好きだったのですが…。
その時の年齢らしく生きる人…というのを、丁寧に書きたい方なんだと思います。
どこららへんが?
それは、このチャーミングなSFを、ご自身でお読みになってくださいませ。
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世間知らず娘の暴走劇って言ってしまえばそれまでですが、扱っているテーマは結構重いですよね。物語のなかではみんな納得してしまいますが、このオチに納得できない人はある程度はいるかもしれません。
しかし、中盤あたりで物語が転がり始めると、一気に読んでしまいますね。
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読了:2016/12/11
うーん、あんまり楽しめなかった。「通りすがりのレイディ」のアンサーノベルだって2巻のあとがきで書いてあったから、期待しすぎたのだろうか。あゆみちゃんが話の半分ぐらい、後ろに引っ込んじゃってるからかなぁ。登場人物に感情移入できなくて。その上相変わらず、「いまそこで何が起きているのか」の状況描写が分かりにくいので、イライラしてしまうことが多かった。
数学をこき下ろす?あたりは、ああ文系の人っぽい、と思った。いくらなんでも獣医になろうという人間がこんなアホなこと考えないだろう。
p. 82 「理数系--何で理科系と数学がくっつくのだろう。数学。あんなもの。間違ってもできない。あんなもの--まあ、数学系志望者にとって、“あんなもの”ではないのだろうが--と、獣医と、何の関係がある?
獣医--そんなもの、どれくらい動物に愛情を持っているかで選べばいいのに。愛情、それなら他の誰にもまけない自信がある。」
例えば数学が理解できなければ統計学も理解できないだろう。統計が理解できなかったら、ある治験の結果が統計的に有意かどうかの判断ができない。判断ができなければ、エビデンスのない治療法を安易に信じて、患畜に適用してしまうかもしれない。そんな医者、いやです。
あと、p. 149 「あたくし、彼に心配かけたでしょ……愛する人に……あたくしを愛してくれる人に、不必要な心配かけたから、ぶたれて当然なの」
DV被害者の思考かっ、てちょっと気持ち悪くなった。
あとあと、第1巻あとがきでコバルトの校正のいい加減さに言及してたけど、この巻もなかなかひどいぞー。
p. 20 「だって、はじめてなんだもん。うちのヴィジ・ホーンにおよそのヴィジ・ホーンから電話が掛かってくるのって。」
およその→よその
p. 36 「充分見構え、ドアを開ける。」
見構え→身構え
p. 190で「その外耳の中のマイクロフォン、あと小一時間で跡形もなく爆発するぜ」と敵が言ってるのに、
p. 194「『失礼だけれど、何で爆弾が外耳にあるって』キャプテンさんの疑問に、太一郎さんほえるようにして答える。『そんなこと常識だろ!(略)だとしたら、マイクロフォンを完全にふっとばせるところに爆弾はあるよ』」
ええええ?さっき敵が思いっきり言ってたけど?
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30年ぶりくらいに読み返したわけだけれど、やはり読み始めると、おおよその物語の流れは覚えていた。
特に「おっかけてつかまえて、ひっぱたいてかみついて、けとばしてはりたおして、つねってぶんなぐって、とにかくしばきたおすのよ!」っていう表現が一番思い出深い。
昔も、シリーズの中で特に好きだったという記憶もなく、あゆみちゃんと太一郎さんの甘めな展開も、最後にちょびっとあるくらいなので・・・さらっと読んでしまった。
さぁ、次巻も楽しみだ!
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いや〜懐かしい!楽しい!嬉しい!
いろいろ、たくさん覚えていました。
太一郎さんの科白にキュンキュンです。
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どんどん話が進みますよぉ。あゆみちゃんも守る側を経験して、かっこいい大人になっていきます。そばで支えてくれる人がいるって素敵だなぁ。
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いやはや、読んでいて恥ずかしいということが分かってくるんだねぇ。あの頃は…という感じもあり~の。
面白い。
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『二〇一六年 一一月 二五日 第一刷 発行』版、読了。
シリーズ三作目。所長のハネムーン中に騒動が巻き起こり、主人公たちが急行して無事落着する話。
巻末の描き下ろし短編は熊谷さん編。おもしろかったです。
久しく読んでなかったので「あー、こういう話だったかあ……」と、しみじみ。終盤になると、若かりし言動が恥ずかしい……ということがクローズアップされ、読んでいて「あー、そうなー」と、思ってしまうと自分が年齢を重ねた側であること間違いなしというww
シリーズもあと二作。巻末の書き下ろしのあとがき、今回も楽しめました☆
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"「太一郎さん、あとお願いっ!」
「お、お願いっておい」
太一郎さんもおしのけて、まりかちゃんと並び、桜木氏をおいかける。
「お姉さん、とめないで」
「誰がとめるもんですか。まだ残ってるもの」
「え?」
「おっかけてつかまえてひっぱたいてかみついて」
「そうよね。お姉さんっ!」
ひしっ。まりかちゃん、あたしの右手を握りしめ。
「けとばしてはりたおしてつねってぶんなぐって」
「とにかくしばきだおすのよっ!」"[p.246]
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太一郎さんのやきもきしている感じがたまらない。今となってはすごーく年下の主人公たちがかわいくてたまらないかんじ。
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荒唐無稽なストーリーがテンポよく展開される。誘拐事件あり、宇宙船の乗っ取りあり、動物愛護や恋愛まで、面白いこと満載! 終始軽いのだが、このシリーズは軽くテンポよくなのがいいところなので、今回も楽しめた。高校生の時に読んだ時と異なるのは自分の立場だ。当時は森村あゆみなどの登場人物に近いところで共感していたが、今では近藤まりかの親の行動に共感した。本作で親子関係について語られるところは、数少ないシリアスなところ。ここで意外な共感ができた。
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今回はスペースジャックされた宇宙船でのドタバタ劇
新婚麻子さんと昔のあゆみちゃんそっくりな女の子まりかがメイン
私も登場人物たちと同じくまりかちゃんの青い言動にジタバタ笑
女子中高生向けの作品だけど親子の絆だったり人間のエゴも書かれていてなかなか深い・・・
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星へ行く船の3作目
素子お母さんに、人生について色々指摘された感がちらほらとありました。や、凄く良い意味でね!
でも流れとしては、相変わらずのドタバタで(笑)
ドタバタしてるんだけど、良い言葉も散りばめられてて…好きですわ