紙の本
娯楽として読むには良いけれど・・・
2019/03/03 10:49
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投稿者：トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んで爽快な気分になり読後感はよいけれど、少し底が浅いかと思う。葉室麟の作品そ全て読んだわけではないけれど、２０作ほど読んでみると今一つ主人公の人物像とういうか譲れない思い入れといったものが見えてこない。
まぁ、いつもいつも作家が重たい？思い入れ・主義といった主人公と作品を書くわけではないから、気楽に読み進める小説としてはよいかとは思う。
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あおなり道場始末
2016/12/08 00:25
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投稿者：雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊後坪内藩の青鳴道場の先代の死が、不審で後を継いだ長男が、その真相と仇討ちに当たるのであるが、兄弟愛と剣の真髄を盛り込んだ推理的小説で淡々と読み進めることが出来面白かった。
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この小説、拾いもの
2017/03/08 07:59
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投稿者：夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時に人は肩に力が入り過ぎて気合が感じるものの、その人なりの個性が生きてこないとうことはよくある。
逆に肩の力を少し抜いた方がよかったりする。
そうはいってもどの作品であれ力の入れようは同じなのかもしれない。
これはあくまでも読者の印象である。
例えば、葉室のこの作品にしても、力の配分を、コミック調の表紙装画や人を喰ったようなタイトルで判断すべきではないが、案外こういうものがよかったりすると得をした気分になる。
この作品は九州豊後の坪内藩という城下にある剣術道場が舞台となっている。
なんだかつかみどころがなく「不愛想な顔」の青鳴権平と、その妹「男装の女人」千草、その弟「こましゃくれた態度の子供」勘六の三人のきょうだいが主人公である。
彼らの父は城下でも有数の剣客であったが、ある時不審な死をとげる。
父を討ったのは誰なのか、城下に残された他の道場に道場破りという仕掛けで犯人さがしに挑むきょうだい。
権平に葉室の他の作品にあるような大人の苦渋のようなものはない。
しかし、その力の抜けた感じがなんともいえずにいい。
若い時にはあまり気がまわるよりも、これぐらいがちょうどいいのかもしれない。まさに恋の予感にも、相手の想いに気づかないほどに。
やがて、きょうだいのそれぞれの素性が明らかになっていくとともに、父を殺した犯人へともたどりついていく。
彼らきょうだいが最後にどんな道を選択したかはお楽しみにとっておくとする。
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2015〜16年に「小説推理」に連載されたものの単行本化で
いつもの葉室燐のきりりとした武家物とは全然違って、ややラノベっぽい感じさえする作品。
道場主で遣い手の青鳴一兵衛が闇討ちに遭って門人がいなくなり、おっとりの権平、女ながら剣の立つ千種、切れ者の権六の兄弟は、他の5人の道場主が何かを知っていると見て、道場破りをしながら父の死の真相を探っていくうち、権六の出生の秘密と藩の権力争いが絡んでいることにたどり着き、命を狙われることになっていく。
権平が使う「神妙活殺」という無我の境地の秘剣によって危地に活路を見いだすという何ともお手軽なストーリー。
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-2017/01/02読了
▶︎「ひとを大切に思うものは、ひとから大切に思われている。」権平と千草と勘六の血の繋がりのない兄弟愛に読後の爽快感を味わうことができる。▶︎いつもの葉室麟の「感にいる」というわけではない作品。
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L
軽い読み物。重厚さはゼロだけど、長男権平の裏の顔？真相？が徐々に明らかになって、頼りない兄から最後には変貌してかっこいい。三兄弟のセリフのやり取りも軽快で一気に読める。悩まず読める。父の死、仇討ち、真剣での戦い、次男の出自の秘密やら、背景は重いのに権平の気性で軽やか。さらに予想を裏切らない最後で清々しさすら感じます。結局誰もグジグジ悩まないのが○ってことで。
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葉室麟の小説にはひとりの人間の生き方を突きつけるようなシリアスなものもありますが、本作のようなどこかユーモラスで、すがすがしく、文字通り楽しい小説もあります。
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今までの葉室氏とは趣を変えて，敵討ちとちょこっとしたお家騒動と兄弟の絆とほのぼの恋愛と剣術をミックスしたとっても楽しい道場始末．江戸に行ってからの三兄弟の活躍も知りたいです．
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道場を継いだ長男は、昼行燈と陰口をたたかれ、門人が次々と辞めていき、生活に困った妹と弟から道場破りをして生活費を稼ぐ事を提案され。。。
ベースは父の不審死の謎を解く話ですが、３兄弟の仲が良くて、ほのぼのしていました。
葉室さんの他の時代小説とは、少しイメージが違うかも。
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ライトな感じの時代小説。
父の後を継いで道場を営んでいる3人兄妹。
キャラが立っていて読みやすいと言えば読みやすいのだけれど、余り強い印象が残らず…。
最後の色恋はどうなの！それいらんだろ、と言った気分。
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葉室麟にしては最初から最後までラノベの様に
読める作品。
兄妹思いの冴えない兄が中心となり、兄妹それぞれ
が個性豊かなキャラになっている。
父親の仇を討つと言う内容だか青春ストーリー
の様にスカットした終わり方。
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「蜩ノ記」で一躍、人気作家となった葉室さん。
私もあらすじを読んですごく興味を持ったけれど、それ以来の数冊にわたり、感動までは後一歩足りず、寂しさを思えていたが、これ、今までの私が読んだ葉室作品の中で、一番好きでした。単純と言えば単純なんだけど、純粋に読んでて楽しかった。
父親が亡くなった道場を切り盛りする３人兄弟の話。長男は一見頼りなさそうに見えるけれども、その家族に対する愛情深く、愛嬌もあり、そばにいたいと思える相手。私は、恋しちゃいました。
そして、長女の千草。おきゃんで、いつも一生懸命なところがかわいい。大好きな兄が、印象だけでバカにされるのが耐えられない。
そして、しっかり者の末っ子。
３人が父親の死に迫る過程で、他の道場との交流も芽生え、家中のお家騒動も発覚し、はたまた兄弟の関係にも変化が生じる。
青春の甘酸っぱさが沢山に詰まった作品。続きが非常にきになる終わり方だった。シリーズ化して欲しいと思った。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
あまり細かいことにこだわらずに、ナゾ解きだと思ってかる～く読むエンターテインメントと思えばおもしろかった。
とある藩の、規模に合わない多すぎる道場のひとつ「あおなり道場」のものがたり。
あれ？この著者の作風ってこんなだっけ？！と思ったら小説推理に掲載された作品、とのこと。
推理の方に重きがあって、武士の命を賭ける道場破りなのに死人はあまり出ないしナゾを解いてHEって流れ。
読みやすいのであっという間に読めるけど、おバカなりに時代物をいろいろ読んできた経験から「え、いいの？」「やばいんちゃうん？」「すぐバレるやろ～」「それアカンやつちゃう？」とツッコミ入れまくりでした。
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藩のお家騒動と仇討ちと兄弟の絆を絡めて、ちょっとコメディで、一気に読みました。面白かったです。葉室麟の小説は、ハズレがありません。
