紙の本
美しすぎる1冊
2017/05/02 12:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リリト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴェネツィアは好きな街だ。写真集もついつい手を伸ばしてしまう。素人写真ですらそれなりに見える。被写体がどこを撮っても美しいからだ。しかし、谷口ジローの画力がここまでとは思わなかった。
横長の画面が水平線に似合う。四通八達する迷路と運河をさまよっても、この街には閉塞感がない。周囲には静かなラグーナがひろびろと開けているからだ。ヴェネツィアの色、空気、匂いさえ感じられる。
あとがきに目を通して涙ぐみそうになった。作者は続編を考えていたらしい。なのに、彼はもういない。
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実話かと思ってしまった。
今年の10月にヴェネツィアに行ったので、それとわかる場所がたくさん出てきて非常によかった。見るものすべてが夢とか絵なんじゃないかと思うような街だったからなおさら。自分の腕がないせいで写真では感じたままのものが撮れない。ほぼ100%そう。そんなときはいつも絵が描けたらなあと思う。感じた通りのものを残せるって本当に羨ましい。それを絵が描ける人に言ったら「腕がないと感じた通りに描けないけどね」と笑われた。なるほど…!
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ヴェネチア行った事ないから、分からん。行ってから、もう一度見てみようっと。いつになるやら。でも、行ったら、風景描写凄いので、ぶっ飛ぶんだろうな。
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歩く人 のヴェネツィア版と言ったところか。
楽しめました。
始めは実話なのかと思わせたけど、
絵を楽しむためのサイドストーリーの様だ。
あるいはそう思って楽しむのも良い。
ご参考
本書は絶版の様で、税込み4,000円強ほどの価格が、
Amazonマーケットプレイスで、
何と 5万円と12倍の値付けだ。
Amazonは、通常価格のAmazon本体と値段を釣り上げるマーケットプレイスで、値段があまりにも違う。
Amazon本体の在庫が切れると現行商品でも値段が釣り上がる。
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ふばこ文箱 旅人は帰る場所を持つことで初めて旅に出ると言えるのである イタリアのボローニャで催されるマンガフェスティバルでのワークショップに招かれた サンマルコ広場の一枚の写真から始まる物語だ 20160731谷口ジロー
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谷口ジローの描くヴェネツィア。実際に滞在されて、島内外をあちこち歩き回る中でスケッチされたそうだ。観光スポットだけではない、ヴェネツィアの魅力的な街並み・風景が心温まる物語とともに紡がれている。自分もヴェネツィアを訪れたことがあるが、観光客のいなくなった夜の街にこそ魅力を感じたことを思い出させてくれた。