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紙の本
経済学と倫理学
2017/01/15 17:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:my4530 - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学は本来哲学の一部門であった筈。従って、人はいかに生きるべきか、その物質的資源の配分をどうしたら、人類の幸福につながるかを追求すべき学問だと考えていました。しかし、現在の経済学は人は誰でも、経済人であることを前提に理論が組み立てられています。これは果たして哲学の一部門としての経済学なのだろうか、という疑問をずっと持ち続けて、いました。
この疑問に対して、両者の橋渡しをしたのが、本書でした。
矢張り、哲学を忘れた、経済学は本来の使命を失っているのではないか。
という疑問に答えてくれます。
紙の本
厚生経済学は倫理学に注意を払うことで豊かなものになりうる
2017/02/07 14:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
インド出身で、1998年にアジアで最初のノーベル経済学賞を受賞した著者。厚生経済学・社会的選択の理論への革新的な貢献がその受賞理由であり、経済学に倫理的な側面を復権させたという点が評価されています。経済学は歴史的に倫理学と工学の2つの起源を持ち、かつての経済学者たちはこの両方のアプローチを用いて理論を構築してきましたが、近代経済学の発展とともに倫理的アプローチは大幅に低下しました。そのため「現代経済学は大幅に力を失った」と著者は指摘します。そして「厚生経済学は倫理学に注意を払うことで豊かなものになりうる」「実証主義経済学も、厚生経済学的考察を取り入れることで助けられる」と提言しています。このように本書では、経済学に倫理学の視点を導入し「道徳哲学としての経済学」を樹立する必要性を訴えており、著者の経済学に対する基本的な考えが示されています。多くの人は、「人間は自己利益最大化のために行動する」などの、経済学の単純化・モデル化のための前提を何の疑問もなく受け入れています。しかし実はこの前提に「人はいかに生きるべきか」などといった倫理学的な観点が欠落しているために、経済学が限界に直面していると著者は指摘します。本書は、大学で行われた特別講義をもとに著されていることもあり、専門的な数式はいっさい使われておらず、また全体的に平易な文章で記されています。研究者や学生だけでなく、経済学の知識が多少でもあれば無理なく読めるようになっています。著者の研究に関心を持っている人にはその入門書として好適であるのはもちろん、そうでない人にとっても、経済学や経済事象についてあらためて考えさせられます。
紙の本
ノーベル経済学の受賞者であるセン博士による記念碑的講義録です。
2018/07/20 08:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1998年にノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・セン教授による「経済学は人を幸福にすることができるのか?」ということを問った記念碑的講義録です。彼は、飢餓や貧困、それに経済的格差や不平等な扱いといった現代社会において今なお強く残っている社会的課題に対してどのように解決するべきかを常に問ってきました。本書は、そういった彼の問いに対する彼自身の回答でもあり、いわば記念碑的な作品と言えると思います。本書を読むことで、彼の主張がより深く、よりはっきりと理解できるようになるのではないでしょうか。
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