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2017年25冊目。
毎週日曜日、静岡新聞に連載されたエッセイ(2014年4月6日~2015年12月20日)を再構成。
青山学院女子短大、立教大で教鞭をとる著者。
細やかな視点に思わずニヤニヤ。
レトルトカレーの注意書き、ある夜のGとの格闘、高村光太郎をたどる花巻の旅、電車のつり革に届かない子供、行きつけの飲み屋の女主人への贈り物(手拭い)選びなど、ユーモアが散りばめられています。
話はすっ飛びますが、平田さんの「ピアノ・サンド」が好きで、この作品のおかげで私はスッペの「軽騎兵」序曲を知りました。
CDを買ったら、これがカープの初回の攻撃開始のファンファーレでした。
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題名にどきゅーん
四季のエッセイだから、なるほど
細やかな目線と軽やかな文は、なるほど
著者の観察眼と妄想(?)にクスリ
平田俊子さん、また読んでみたいです
≪ ご挨拶 清少納言の お宅へと ≫
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2020年7月24日
おもしろいものもあるけど、少し鼻につくのもある。ちょっと無理矢理じゃない?って思う題材がちらっとあった。著者の感性に私が嫉妬しているだけかもしれない。
講義に向かう小心なところとか、夏休み前のときめき、終わりのやるせなさはとっても共感できた。
謙虚な言い回しが心地よい。
8年前と違い、鬼籍の人が増えたことは、私の身近なことと重なり、自分をゆっくり考えた
87才のお母さんの荷物は微笑ましい。
著者は詩人とわかったので、詩も読んでみたい。
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なんか、楽しい。住んだことのある場所場所について今読む楽しさよ。ちょっと違うのはその後の変化だろうとか。行ってみようかな。
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タイトルに負けた。
タイトルだけで読みたくなってしまう本がたまにあるが、まさにこれがそれ。
平田俊子さんのお名前は聞いたことがあったが、読んだことはなかった。
低反発枕も枕草子もみんな知ってるのに、なぜ今まで結びつけた人がいなかったんだろうか。
しかも、ただの言葉遊びにとどまらず、枕草子の観察力と知性とユーモア、そして清少納言のいけずな性格と比べたら、私はそれほどではありませんよ、というようなメッセージまで伝わるではないか。
岸本佐知子さんのようなぶっ飛んだエッセイかと思って読み始めたら、意外に普通で、なんだそうでもないじゃん、と思ったのだが、だんだんじわじわと効いてきて、真ん中頃にはいやぁ、この方かなり好きだわ、と思うに至った。
優しさと意地悪さ、センスとナンセンスのバランスがいいというか。
自分が教えている大学のキャンパスに馬がいるのに驚くのは普通だが「ちゃんと入試を受けて学生になった馬なのか。」(p141)とか、25年前に死んだ飼い猫のことを思い出し、「五年とちょっとしか生きられなかった。生きていたら今年で三十歳だ。猫の寿命は長くて二十年ほどらしいから、生きていたとしても死んでいるだろう。」(p164)とか、書けるものではない。生きていたとしても死んでいるなんて、内田百けん(門がまえに月)みたい。
高級チョコレートをもらって食べたら大変おいしい。「この人との仕事は頑張ろう。」って、なかなか素直に書けない。普通は。そして「おいしいものの欠点は、すぐなくなってしまうことである。」(p219)。「なくなる」でなくて「なくなってしまう」というところが上手い。
平田俊子さん、また読んでみたい。
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低反発枕というのがあるのですね。詩人・作家・エッセイストの平田俊子さん「低反発枕草子」、2017.1発行、小気味よいエッセイ集です。著者の感性に拍手! 読みやすかったです。
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タイトルが気になって読んでみた。
ゆるい日常の「枕草子」でもあり
世の中にちょっと「低反発」した随筆でもあり。
高村光太郎の足跡を訪ねる旅と
その想いを綴ったところがいいなぁ。
古式ゆかしき、昔ながらの聖地巡礼ですね。