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わかる
2017/11/07 20:34
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでもないようなことなんだけど、理不尽で、もどかしいと思うことが集められている。わかる。その感じ。世の中の合理的でない色々にとても共感した。
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収められたエッセイの一つ、男の幻滅ポイントで「字がうすい」に「なんだかもう、よくわからない」と匙が投げられているのだが、私(女)はこれにもう一つ「字が小さい」というのを加えたいと猛烈に思った。なぜなら、前の会社の某男性先輩社員が小さい字を詰めて書く人だったからだ。某男性社員とは全くそりが合わず、嫌な思い出ばかりなので、10.5サイズのフォントにぴったり合うような小さい文字のメモを見ると、書いた人はねちねちと嫌味を言うような人のような気がしてしまう。女性から見た男の幻滅ポイントとは、嫌な男の記憶を呼び起こすポイントなのではないかと思う。
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北海道新聞掲載のエッセイ集。読んでて違和感があったのは巻末で解決。2010年からの古い作品だったからだ。
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気の小ささが売り。そんなことよく気づくね。たのしいエッセイでした。この時点であと222文字。猫の日に読み終わる予定だったの。
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今回もおおいに笑っておおいに共感した。
パソコンが繋いでないって…。
”夢の水曜日”、まさにそれだよね。
先輩上司(女性)のお弁当の向きの確認。
ほんとにできる人はできる。
できない奴はできない。
そんで自分は見切りをつけてその会社(世界)から飛び出して、そして違う才能(文才)を花開かせて良かったね。
奥さんもいるらしく、結婚したんだぁ。ちょっと驚いた。
緑内障が心配です。
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著者は朝日新聞で読書はしなくちゃいけないの?の疑問に答えていました。本が言葉の、他人の世界像の塊であって、読書には、自分の世界像が書き変えられていく楽しみがあるがゆえに読書は必要ではないかと答えていました。ほかに必要な教科がたくさんある生徒にはなかなか伝わりにくいかもしれず、また、音楽でもダンスでも他人の世界像は見出せるとの反論もあるでしょうが、静かに言葉を介して、他人の世界像を受け取るとなるとやはり本を読む行為になりそうです。
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3月のいつかの鷲田さんの「折々のことば」でこの穂村さんのエッセイのことばが取り上げられていて、どんなことを書く人なのだろうと思い、手に取る。
マイペースな方なんだなぁとしみじみと感じた。失礼ながら、こんな風に力みすぎずに生きて、日常を見つめられるというのはほっとさせられる。(必死で生きていたらすみません。)
そして、野良猫を尊敬した理由に共感。
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穂村弘さんのエッセイに出会ってずーっと読み続けていますが、もう15年のお付き合いになるのに全然飽きないです。「社会とのチューニングが悪い」とご自身のことを自虐していますが、サイン会でお会いしたご本人は背が高くて素敵な方でした。それからも素敵に年齢を重ねられてるのに相変わらずおどおどしてて読んでいて安心します。
「見ている人はいた。…見ている人の視界の中までこちらから、よろよろとよろめきながらでも出て行かないとダメなのだ。」という言葉を心に刻んで、私も頑張ろうと思いました。
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いつも通り面白かった。
「今が一番痩せてるんだよ!」と私も過去の私に言ってやりたい。
ちょっとの手間をめんどくさがるあまり、もっと面倒なことをずっとやってるというのも、あまりに身に覚えがありすぎて…。
複雑な犯罪を考え出す人をニュースなんかで見ると、それだけの能力があったら、普通に働いても結果が出せるのではないかと、私も思っていた。
思っていても、こんな風に面白い文章にできるのが才能ってもの。
これだけのものを次々書けるって、本当にすごい。
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タイトルにひかれて手に取り、パラパラと中身を読み進めてその文体に心掴まされて購入に至った本。
いやー、面白い。なんて紡ぐ言葉の選び方が上手い人なんだろう。
いいなぁ、羨ましいなぁ。こんな風にちょっとしたパンチをきかせながら日常の何気ない毎日を綴ることができたらいいのに。きっと毎日がとても楽しくなると思うし、魅力的な自分になれる筈だから。
私が彼の文章を心から面白いと思ったのは、自分自身が水面下で思っているような事を、まさしく!という形で文字にしてくれているからなんだけど、そう感じた人ってとても多いんじゃないんだろうか?
彼の言葉に共感をする人が多いからこそ、魅力的な文章に感じるんじゃないかなぁ。私のこの感覚はとても大衆的であると思うのだが。
例えば、「がんばれない」という話の最後の文章。
「私は自分が生きている世界が平和であることを強く願っている。みんなの命が危険に晒されるような非常事態の下では、私のようにがんばれず、しかも、他人と助け合えない人間は、存在を許されないだろう。自分の弱さについてあれこれ考えて、一つずつ文字を並べて、それで御飯が食べられる日が、一日でも長く続きますように。」
わかる、わかるよこの感覚。
自分は本当にロクデナシだなぁと感じる、「足が一歩も動かなくなる瞬間」。
なんてかっこつけずに、正直に、
それでもすごく考えながらユーモラスたっぷりに言葉を選ぶ方なんだろうか。
好きだなこの人の文章、と思う作品は何度かあったことがあるけれど、「こんな風に書けたらいいのになぁ」と思えたのは、すごく珍しい。
他の本も読んでみよう。
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穂村さんとは同世代。
同じテレビ番組を観て、同じ歌を聴いてきた。
「ババロア」のことだって当然知っている。
穂村さんは3回に1回は「トイレの夢」を見るらしい。
私もよく見ます。
穂村さん〈どうしてこんな夢ばっかりなんだ〉。
はい、私もそう思います。
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やはり穂村弘はエッセイの天才だ。そんなことを言われても本人は喜ばないかもしれないし、天才歌人と言われた方が嬉しいかもしれないが、とにかく面白い。読んでて、微笑、苦笑、爆笑させてくれるだけでなく、「そうか、そのポイントがあったか」という視点の意外さに痺れる。
それにしても、身近な出来事や著者本人のことが中心なので、ここに書かれていることが本当なら、本人の性格とか暮らしぶりがダダ漏れだが、これで大丈夫なんだろうか。
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やっぱ好きだな、穂村弘。
読みながら、何度も声を出して笑ってしまった。
自意識過剰な自分にツッコミ入れてるところなど、一種太宰に通じるような気がする。
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正直言って、穂村さんの感覚にはどうにも共感しかねる。
なんて言うか…乙女?昭和の女子中学生みたいな感覚でしょ。
自意識ダダ漏れの。
読んでてスレ違い感が払拭できない。
あらゆる面にツッコミたい。
名前は「ほむら」で、熱い!って感じなのにねぇ。ぬるい。
とかディスってるように書いてるけど、穂村さんのエッセイはつい読んでしまう。
きっと、感覚は共有できないけど視点が好きなんだと思う。
水曜日についての提案やら猫の写真の話やら。
そしてね、途中でウチの息子と話しているような気になるときがあるんだ。
ヤバくない?
どうか息子はもう少し世間とチューニングがあった大人になりますように。
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自分は弱いとはっきり認められて、自意識の暴走や、少しずれた世界に迷いこんだような不思議な人々をユーモアたっぷりに語ってくれる穂村さんのエッセイがいつも好き。北海道新聞に書いていたりするせいか、今回北海道の話が多かったような気もする。世界と自分の狭さにきゅうきゅうしていた青春時代に出会いたかったと思う。もっといろいろな世界の見方があるし、小さな自分もちょっと愛しいと思えた気がする。
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図書館本。
定期的に穂村さんの棚はチェックしてるので新しいのがあったので借りてきた。
10コ上の穂村さんが今年出したエッセイ。
割とリアルタイムな穂村さん。
安定のダメっぷり。
最低あと10年ダメでもいいと考えると安心するわ(笑)
まあダメとはいえ歌人としては一流なのでただダメな僕と比較するものではないでしょうけど。
今回は割とおとなしめ。
結構真面目な感じであった。
会社員時代の穂村さんの話はもうホント身につまされる。
わかるわー。
お弁当の「美味しそうですか?」なんかホントわかるわー。
涙出てきた。