タロットの宇宙 みんなのレビュー

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投稿者：ミネルバ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は、カモワン氏よりマルセイユ・タロットの研究者としても教師としても先輩にあたる人だと、この本で初めて知りました。著者の子ども時代の話にはすでにタロットとの深い縁があった事、カモワン氏がある事情から10年引きこもり、ある日、著者を訪ねてきて著者のタロットの講義に出席した話、カモワン氏と共にマルセイユ・タロットの研究を始めた頃の話・・・・彼らにとって、タロットは人生の核になっている。冒頭からの彼らとタロットとの関わりの話は、とても読み応えがあります。
タロットの象徴の解説は、初めて知ることばかりでした。並べてマンダラをレイアウトすると、「世界」のカードが全78枚の中心になる。「世界」のカードの四隅の象徴は、上と下では天と地、左右では右が能動性、左が受容性が表現されている、小アルカナの10のカードには、次に関連するスートのAの絵に関連する象徴が描かれていて、四つのスートは循環するようなデザインになっているなど。
重要な数秘との関連も解説があり、ここはもっと深く解説して欲しかったと思いますが、マルセイユ・タロットの解読には無くてはならないテキストであり、ページ数も多く、それだけ内容も重要、かつ、豊富な知識が得られて「圧巻」の研究書です。
カード1枚1枚の暗号を解読する「解読・キー」を提示しているようなもので、そこからどんな真実を引き出すかは、解読者である私たちにかかっているという指針はとても印象に残りました。素晴らしい、最高峰のテキストです。

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投稿者：Todoslo　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

19世紀のマルセイユにさかのぼるほどのタロットカードの奥深さを感じた。1枚のカードから鬼才たちが巡り合うところが良かった。