紙の本
女性探偵、荒事をこなす。
2020/06/28 16:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元警官の女性探偵。山形県の村山地方や置賜地方が舞台。雪掻きや黄桃泥棒などローカル色がある。腕力勝負の場に出くわし、荒事にも対応。シングルマザーの生活感は薄い。
投稿元:
レビューを見る
過疎にあえぐ地方都市、クールでタフな女探偵。これが現代日本(いま)だ!
農家の手伝いや高齢者のおつかいなど、ほぼ便利屋と化している探偵の椎名留美は、山形市で娘と二人で暮らしている。元の上司である警察署長から、さくらんぼ盗難犯を突き止めて欲しいという、久し振りの探偵らしい依頼が入ったのだが……。
投稿元:
レビューを見る
舞台は山形。探偵業を営むシングルマザーの話。違法風俗や大麻製造、ストーカー被害といったミステリー小説でよくある事件からさくらんぼの盗難事件といった山形ならではの事件まで6つの“仕事”が短編で描かれている。感想は…まず、方言がおかしい!山形在住の作家なのだから分かりそうなものだが、高校生などの若者はあんなコテコテの山形弁は使いません(苦笑)また、探偵なのにかなりの確率で追跡者からバレます(笑)女手ひとつと言いながら、必ず男性の力借りてるし…ツッコミどころ満載過ぎて、期待して読んだのにかなりガッカリな作品。
投稿元:
レビューを見る
元敏腕警察官の留美は一応探偵?のシングルマザー。実質便利屋だが時折舞い込む探偵らしいトラブルを快刀乱麻を断つように見事に解決する。山形弁の会話で進行するストーリーやローカルな雰囲気を漂わせる展開はそれなりに楽しめるが,いつものアクション&バイオレンスを期待すると肩透かしを食らう。
投稿元:
レビューを見る
多少格闘シーンはあるが派手さは一切なく、それよりも舞台が山形の田舎で方言丸出しのため良い意味で緊張感を取り除き、質素な趣を醸し出している。女性探偵といのも新鮮で良い。次回作もあれば嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
クールでタフな女探偵・・・ただし、シングルマザー。
山形市で探偵業を営みながら小学生の娘、知愛と二人で暮らしている椎名留美は、もと警察官。
ただ、探偵稼業だけで食べて行けるほど、甘くはない。
パチンコ屋の行列並び、農家の手伝い、雪かきなど、ほぼ便利屋と化している・・・それもまたよしw
探偵業の方も、さくらんぼ盗難犯を突き止めて欲しいという依頼だったり、万引きGメンだったり。
あとは、まぁありがちなデリヘル、ホストクラブ絡みやストーカー対策など。貧困老人に大麻育成させるなんてのもあったな。
全編にいたり、ほぼ山形弁バリバリwww
たまにパートで雇う元ヤンキーでパチンコ依存症の恐妻家、畑中逸平とのコンビもいいw
娘はちょこっとしか登場せず、女手ひとつと言いながらシングルマザーっぽさを前面に押し出してきていないのも良い。
ぜひとも続きを読み続けていきたい作品である。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとハードボイルドタッチの、女性探偵の活躍を描く短編集。舞台が山形市で、なんとなく田舎っぽい雰囲気。全体的に事件は小さめだし、受ける依頼自体もほぼ便利屋なのだけれど。それでもカッコよさは充分に感じられました。
お気に入りは「苦い制裁」。ああ、こういう男っていそうだよなあ、と思えるだけに、この解決は実に痛快! 留美の選択も実にカッコよくって素敵です。
投稿元:
レビューを見る
今、地方で起こっていることがなんなのか?
よくある探偵小説のように
犯人の動機と犯行方法を調べ上げて
詰問すれば解決とはいかない。
多くの犯人が罪を犯す意識がない。
もしくは、犯したくないけれども自分のプライドや生活などを守るために行う。
罪が明らかになった後も自白してくれない犯人に対して
主人公の椎名留美は時に、果敢に、根気よく立ち向かう。
かといって万事解決にはならないところが読んでいて心地よい敗北感につながる。
投稿元:
レビューを見る
タイトルのとおり、子供を抱えたシングルマザーの女性探偵が主人公。ほぼ便利屋としての仕事をこなしつつ、たまに舞い込む探偵業で、時には危険な目に会いつつも依頼人を助けていく。著者の作品にしては、バイオレンス色少なめで好感をもった。あと、東北を舞台にしているので、主人公含め全員方言混じりというところが新鮮。
投稿元:
レビューを見る
「探偵は女手ひとつ」というタイトルも、なんと面白そうじゃありませんか。
タイトルばかりでなく、中身も保証モノ。
まず、なんといっても、会話がオモシロイ。山形弁まるだし。「ちょっと、寄っでぐが」とか…。
これまでの女探偵といったら、イイ女がスーパーヒーローばりの活躍をするものが多かったけど、子持ちの地方のオバサン(元刑事だけど)が、地域特有のさまざまな事件に首を突っ込んで、解決していく。
実に痛快で、あ~、読んでよかったと、思える作品なのであります。
探偵といいながら、普段依頼されるのは、雪かき、サクランボの収穫といった便利屋風の仕事ばかり。
そんな依頼の裏にも、ハードボイルド的な匂いのする事件が隠れている。
地域に根付く、子持ちの女探偵モノ。
とにかく、人としてカッコイイので、ぜひ、シリーズ化してくださいね。
投稿元:
レビューを見る
シングルマザーで、元刑事の女探偵が主人公。舞台が山形にある地方都市で、最初から最後までバリバリの方言しかないのが新鮮。殺伐とした事件を颯爽と解決かと思いきや、サクランボの摘み取りや雪下ろしに明け暮れる主人公の姿が見られるのも、舞台が田舎都市ならではか。大きな事件から小さな事件まで、連作短編でまとめられていて一つ一つ面白かったのではあるが、主人公自身のプライベートがまだまだ描き切れていない感じ。シリーズ化されて、もう少し描き出してくれることを期待します。
投稿元:
レビューを見る
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
過疎にあえぐ地方都市ならではの事件、クールでタフな女探偵。これが現代日本だ!
ズウズウ弁の小説は初めて読んだが、文章なのに暖かみが伝わってきた。主人公は兎に角元気なおばちゃん。難しい謎解きも無いのに、がっつりと命を狙われちゃうなどホノボノとは離れた部分も有るが、思いの外面白かった。
投稿元:
レビューを見る
著者の生まれ育った山形を舞台にした小説は、不思議な香りがする。同じような田舎育ちだからかもしれないが、好意と嫌悪が混じった不思議なニオイだ。片田舎の複雑な人間関係が交錯する舞台で、商売でなく真実を求めて止まない、元警察官の子持ちシングルマザー探偵。悪徳へのハードルが物凄く低い田舎で、必死に踏ん張りながら東北人らしい粘り強さとウォームハートで事件を解決していく。スゴく魅力的だ。また、腐れ縁で時々相棒の逸平も、田舎のヤンキーらしく純情さも描かれていて、こちらも劣らず魅力的。
スゴイ!と大声で言う作品ではないが、そこはかとなく気になる良作だ。都会生まれの人には深いところで届かないかも。
投稿元:
レビューを見る
20190212-16頑張ってんなー。これシリーズして欲しい!情けない男がシュンとする。貧乏だけど矜持は捨てないってカッコいい!
投稿元:
レビューを見る
シングルマザーの探偵、舞台は山形。
女性の探偵物ってあまりないし、
危険なところにも乗り込んでいくのはカッコイイ!
ただ、お母さん感がもっとあったら良かったなぁという感じ。
全然お母さん感がないんだものぉ。
シングルマザーはめっちゃ忙しいよ!
それと、山形弁に慣れていないので
男言葉と女言葉の区別がつかなくて
誰が喋っているのかわかんなくなること数回。
山形弁ムツカシイ~
これは多分、
関西弁しかり、方言を使った作品だと
同じ感じなるのだろうなぁと
思った次第。
行ってみたいなぁ。
できれば雪のない時に。
初読みの作家さんでした、面白かったです。