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島本さんと飛鳥井さん目当てで手に取りました。島本さんはやっぱよかった、というか好きだった。残酷なせつなさと寂しさ侘しさ、そして醜さがぐわっとこの短い話に詰まっていて。よかった。
鍋かぶりが面白いというレビューをたくさん見たので期待したのですがこちらはさほど、期待はずれ。だけど、鍋かぶりというチャーミングな発想は好き。鍋取れて好きな人と結婚してめでたしめでたしがいいね。
個人的には最後の大山さんの夢のあとが意地が悪くて好きですね。眠り姫のオマージュなんだけど皮肉だなーって。順風満帆に、計画的に生きていた女は不妊につ躓き、ようやく37の年で妊娠したのだが事故にあいその後37年間眠っていた。夫も他の女と結婚しておりキャリアも失い、両親も死んでいて、残ったのは眠りながらも産み落とした王子のような我が息子。眠っている間に介護も育児も終わっていたというのが皮肉だった。
でもどの作品よりもやっぱり島本さんの話がよかったです。島の高校生が月に一度本島から一週間やってくる美容師との恋。その人は実は妻がいて……傷ついた彼女が最後にした行動、言動が、ずしんと、響いた。やっぱり好き。
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おとぎ話のお姫様からインスパイアされたアンソロジー。
それぞれがうまいこと現代的にアレンジされていておもしろく読めた。
島本さんのが切なくてよかったな。
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いやぁ、ビックリしました。
普通に読んでたら、度肝を抜かれる場面に遭遇します!
途中、単なる「リアルプリンセス」をテーマにした、6人のアンソロジー作品なんだと高をくくってましたが、いきなり格上げです!
読む価値ありです!
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古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたとしたら、どんな物語になるのでしょうか? 人気の女性作家六人が、それぞれが選んだ題材をもとに物語を書き下ろすアンソロジー集。女性ならではの優しさあり、はたまたぴりりとする毒もあり、個性豊かで小気味良い物語が集まりました。
寺地はるな×鉢かづき姫
飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
島本理生×ラプンツェル
加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
藤岡陽子×乙姫
大山淳子×眠り姫
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レビューを見てると鍋かぶりがわりと評判がいいみたいだけどわたしはあんまり。トリの大山淳子さんの、なんかすごいもってきかたをするので、最後に読んでダントツ1位になった。
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プリンセスが出てくる童話をモチーフに、というところは共通しているのですが、色々な書き方があるものだなぁと感心しました。
童話っぽさを残しつつ、設定を現代風にしたもの(歩く12人の女)、知らずに読めば普通の小説なんだけど、要所要所で童話をモチーフにしていることを感じさせるもの(ラプンツェルの思い出)など。どの書き方もそれぞれ面白かったし、作家さんの個性が出ていたと思います。
勢いがあって面白かったのが『鍋かぶり』。読んだ後にほっこりして好きだったのは『歩く12人の女』と『あの人は海を捨てた』(こちらはほっこりというよりじーんときた)。意外性があったのは『夢のあと』。
だけど、一番印象的だったのはやっぱり『ラプンツェルの思い出』かな。島本理生さんの作品って独特の雰囲気があるので(切なくて、少し残酷な感じ)。
『正直な彼女』だけ元の童話がわからなくて、調べたら『エンドウ豆の上に寝たお姫様』だとか。
あー、言われてみればそうか。
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鍋かぶり姫(鉢かつぎ姫)、ラプンツェル、乙姫など…。古今東西の「プリンセス」物語を、人気女性作家たちが現代版に書き上げると…。「リアル」というタイトルのとおり、甘い話ばかりではないけれど、それぞれ女性の生き方が個性的に描かれています。一篇ずつが短いので読みやすく、気軽に楽しめるのが魅力です。
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それぞれ楽しめるが、まぁ女性向きだな。 2017.3.17
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プリンセスのストーリーを土台にした6人の女性作家によるアンソロジー。
寺地さん目当てで読んで、感想としては…まあまあ、かな。
『リアル』のタイトル通り、それぞれほんのり毒っ気がある感じ。
すでにタイトルから内容を思い出せない話もありますが、モチーフは面白かったです。
※もともとプリンセスストーリーがあんまり得意じゃなくて、原作を知らない話があるレベルの人間の感想です。
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古今東西のお姫様が出てくる物語を、現代に置き換えたとしたら、どんなふうになるでしょう、というコンセプトのアンソロジー。
鉢かづきは笑った。「えっ? こう来るの?」と。これを現代に落とし込むのはすごい。
しかしながら、コンセプト上、原作を知らないと楽しめないというか、どう楽しんでいいのか悩む作品があった。けれどラストの眠り姫でほっとした。こう来たか。
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ある意味いろんなプリンセスのお話。
(寄せ集め短編集)
分かりやすいハッピーだけではないけど、
どれも面白く引き込まれた。
ここに載っている作者たちの違う作品も
読んでみたいと思えたので、楽しみが
広がった。
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どの作品も作者の個性が出ていて、読み応えがあった。中でも藤岡陽子さんの「あの人は海を捨てた」が最高。浦島太郎と乙姫の世界を現代にアレンジした手腕はさすがの一言。リアリティーがあって、最後は明るい未来が予感され、ジーンときた。
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図書館で借りたもの。
古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたアンソロジー。
『鍋かぶり』鉢かづき姫
『歩く12人の女』踊る12人のお姫様
『ラプンツェルの思い出』ラプンツェル
『正直な彼女』エンドウ豆の上に寝たお姫様
『あの人は海を捨てた』乙姫
『夢のあと』眠り姫
「鍋かぶり」寺地はるな
「歩く12人の女」飛鳥井千砂
「夢のあと」大山淳子
が良かった!
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図書館で見つけて、思わず手に取った。島本理生さんって、いまちょうど旬じゃん!だけど、島本さんの話はちょっと微妙だったな。
おとぎ話の現代版で視点は面白かった。「プリンセス」ということばに勝手に期待をしていたけど、きれいな話ばかりではなかった。浦島太郎伝説の話はよかった。眠り姫の話は、ぞっとした。。
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古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーの現代版。
寺地はるな、飛鳥井千砂、島本理生、加藤千恵、藤岡陽子、大山淳子さんによるアンソロジー。
島本理生さんの「ラプンツェルの思い出」少しの毒と、小狡さがある。
あたたかくて好きな物語は、藤岡陽子さんの「あの人は海を捨てた」現代版の乙姫と浦島太郎。
優しくて、素直な乙姫を応援したくなる。
ラストが良かった。原作を思い浮かべて読むのもいい。
現代版プリンセス・ストーリーも力強い言葉が並び、勇気を与えてくれる。