紙の本
ミヒャエル・ポッター
2017/04/26 04:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔法を使うエネルギーを、「望む力」と表現しているところがミヒャエル・エンデらしい。子供たちへのメッセージが良かった。
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「望みの国」の魔法の学校は、ちょっぴり風変わり。ここでは、魔法のつえや呪文は使いません。先生は子どもたちに、一番大切なのは自分のほんとうの望みを知って、きちんと想像することだと教えます。表題作のほか「レンヒェンのひみつ」「はだかのサイ」など、エンデならではのユーモアと風刺に満ちた、心にひびく10の物語。
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この本に入った短編を一つ一つの読み終えるたびあったかい気持ちになる。
読者を引き込む文章力もあるんだけど、大人が読んでも童心に返させてくれる話の発想や言葉選びが素敵。
基本的に子供が主役の話が多いんだけど、彼等をあたたかく見守り、時折光の方向に導いてくれる大人たちの目線もいいなと。
個人的に一番最後の「オフェリアと影の一座」が好き。
仲間にした影たちと舞台を開いて旅する道中で、「死」と出会うシーンは美しくも恐ろしいんだけど、死すらも迎え入れた先の結末がすごく救いと開放感に満ちてるというか。
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子供はいないけど、子供を持ちたいともはっきりとは思わないけど、この年になると、子供に読んでほしいと思う本があって、これはそれ。説教臭くなく、大人からすればしみじみする話が、子供からしたらきっとワクワクする話が多い。トリッキーで、ちょっと癖のある感じも親子で楽しめるはず。
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「自分のほんとうの望みを知って、きちんと想像すること」を魔法学校で学んでいくので、自分に置き換えて物語に入り込むことができる作品である。
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魔法の学校と言われるとどうしてもハリーポッターを思い浮かべますが、もし魔法がこの世にあるならと想像しちゃいますよね。
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物語の中へようこそ。
ミヒャエル・エンデの世界を存分に楽しめる短編集。お気に入りは表題作「魔法の学校」です。
「魔法の学校」魔法を使えるようになるため「望みの国」の子どもたちの中で才能のある子は、魔法の学校に通う。招待を受けて魔法の学校を見学した「わたし」の報告。
「レンヒェンのひみつ」両親の言うことを聞きたくないレンヒェンは、魔法使いに頼んで両親がレンヒェンの考えに反対すると身体が縮んでしまう魔法を授けてもらった。大抵このタイプの魔法は後で大変困ることになる。真相を知った両親の対処法がお見事。
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「モモ」で有名なエンデの作品。やはり児童向け文学は素晴らしい。「とうぜんですが」とエンデは言う。魔法のための学校があり、地下や屋根裏には別世界への扉があり、動物やこびとはおしゃべりします、と。いくつになっても、とうぜん!もちろん!と思える人間でありたい。
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エンデの短編集。どことなく、ああ、エンデだな、と感じる10編。読者の想像力に訴えかけてくる作品たち。推奨年齢は小学4・5年以上となっているが、まさにその世代の、本好きでない方にも楽しんでほしい1冊だった。個人的には表題作の『魔法の学校』と、『ニーゼルプリームとナーゼルキュス』が好き。
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エンデのメルヒェン集 19個のお話が集まった1冊
ひとつひとつの短いお話の中に
よ~く見るとキラッと光る小さな石
まだ光ってはいないけど 宝石の原石みたいな…
耳を澄まして 気持ちを澄ませて 読んでみると気が付くみたいな
大人になるにつれて いつの間にかどこかに落としてきてしまった 忘れてしまっていた何かを見つけられるかもしれない
そこにあるのは感じられるけど 今はまだうまく言葉にできない… じっくりじっくり味わいたい 宝物のような1冊
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ミヒャエルエンデ短編集。
・本を読むことに夢中になる大人、子供、動物たち。
・魔法の学校での様子。
本当の望む力がある子供たちだけが使える魔法。
自分の本当の望み。
ムークとマーリの兄妹が魔法で出した奇妙な動物のこと。
・両親の言うことを聞きたくないレンヒェンが、魔女に頼んで両親がレンヒェンに逆らうたびに小さくなる魔法によって、二人の大切さを知ったこと。
・威張ってばかりの乱暴なサイに逃げ惑う動物たち。
小さな鳥の知恵のある言葉によって、サイ自身がドウゾウとなってずっとずっとじっとしていた結果。
・気にしない気にしないと言いながら次々を大変なことをやらかすでかい子供。
・島で離れて暮らす兄弟は、兄とは会えるが別れた途端に誰もが彼を忘れてしまい、弟とは会ったことがいつも後にならないとわからない不思議な存在の二人だった。
・スープ鉢とスプーンが揃うことで美味しいスープが溢れてくる魔法の道具をめぐり、二つの国の揉めごとと両国の王子と姫によってハッピーエンドになるまで。
・何のために生きているかを出会う生き物に聞いて回った古びたテディベアとわかったこと。
・ヘルマンが学校をサボって想像と現実の冒険に出たこと。
・居場所のない影たちを引き取り、いつしか影のお芝居をするようになったオフェリアさんの一生。
モモの方が読みやすかったかなあ。
佐々木田鶴子さんの翻訳が一番読みやすかった。
魔法の学校はなんだか奥深い。