紙の本
揺らいでいく正義
2020/06/29 18:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
最上検事と容疑者・松倉との、予想外の繋がりにはビックリです。沖野と橘沙穂との共闘関係が、ロマンスに変わっていくのは残念です。
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歯切れ悪し
2017/08/08 17:09
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投稿者:川崎ゴンゾウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後にどんでん返しか、上手くまとめるかと期待していたのですが、そのまま終わり?って終わり方しました。
映画化とのことだったので期待したのですが期待外れでした。
最上がキムタクというのもイメージ違いますし…。
紙の本
何が正義なのか
2020/08/13 21:31
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が正義なのか、誰が正しいのかー。
最上の行ったこと、沖野のとった行動。沖野が正しいように思うが、ラストの最上の様子、松倉の態度をみると、何が正しいのかわからなくなる。時効の理不尽さ、人を裁く難しさ、正義と悪の境目の曖昧さなど、考えさせられる物語だった。
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正義は勝つ?
2018/09/14 08:48
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻のラストで、「現実離れしたサスペンスになったなあ」と思い、がっかりした状態で下巻に突入した。
驚くような展開も、ハラハラドキドキする盛り上がりもないままエンディングをむかえた感じ。
諏訪部という、結構いいキャラクターがいるにも関わらず、特にキーマンにもならず、また、沖野と沙穂のありきたりな関係にも首を捻らざるを得ない。
ただ、人権派と呼ばれる白川が、意外と腹黒いところは、なかなか興味深かった。
最後、必ずしも「正義は勝つ」(何が正義かわからないが)とならないところは、ちょっとモヤモヤしながらも、私は嫌いじゃない。
却って、この作品をどう映像化したのか、ジャニーズの2人はどう演じたのか、映画の方が気になってきた。
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検察側の罪人 下
2018/09/05 08:38
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
人情派が勝利、殺人犯は過去の時効殺人も無実を主張、この最後は期待できなかったです。やはり納得がいかない、正義とは何か。難しいですが違う展開を期待していました。誰もハッピーではないのではないか。人権派弁護士の名声とお金が入る状況は納得いきません。それとは別に読み応えは充分でした。
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検察側の罪人 下
2017/06/15 09:51
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投稿者:高山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最上検察官は夫婦殺しの真犯人を山麓の別荘脇で射殺し、その罪を学生時代に下宿していた寮の管理人の娘を殺した松倉に負わせる工作を実施している。後輩の沖野検察官が不審に思い、追及する中で検察官を辞職し、松倉の弁護士と協力して真相を解明していく。別荘の住人が薬莢を発見したのを契機に最上の殺人が解明され、最上は逮捕される。松倉は時効になった管理人の娘殺しを自供していたが、最上の逮捕後釈放されると同時に自供を撤回した。ここで沖野が無常さを感じて物語が終わる。
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雫井脩介は当たり外れがあるのか、相性が悪いのか、たまにまったく頭に入らない作品がある。これがそうだった。下巻に入ってもあんまり盛り上がらず。。。結局何だったのかよく分からない。
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【人が人を裁くとは? 雫井ミステリーの最高傑作】老夫婦殺人事件の容疑者の中に、時効事件の重要参考人が。執念を燃やす検事・最上だが、後輩の沖野は強引な捜査方針に疑問を抱く。
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1人の優秀な検事が自己満足のために、罪を犯す話。
権力者が自分の怒りを晴らすために、その力を発揮すると、一瞬にして冤罪が作られる。
若手の検事は、そんな検事という仕事に疑問を持つ。しかし、これはたまたまだろう。もし他の検事だったら、そのまま闇に埋もれてしまったに違いない。
事の大小の違いはあれど、現実にもこんなことがあるかも知れないと思うと、恐ろしくなった。
HEROに出てくるような検事ばかりではないという事だ。
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201702/上下まとめて。「だからってそこまでしちゃうかなあ?」の思いが始終ぬぐえず、もやもやもあり。とはいえ雫井侑介なので面白かったし一気読み。表紙のイラストはテイストがなんか違うので損してるような…。
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長い割にはすべてが中途半端な感じ。内容は題のまんまで工夫がなく、オチも平凡すぎると思う。そもそも、本書で筆者がなにを描きたかったのか理解できなかった。
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どんなに法を用いようとも、それを扱うのが感情を持つ人である以上、程度の差は雲泥かもしれないが、人が人を裁くというということは否定出来ないのではないだろうか。検事もまた罪深い人なのだ。息つかせぬ展開に最後まで一気読みでした。
あらすじ(背表紙より)
23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇!
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さて、下巻。
別件で逮捕した人物を犯人と睨み立件に執念を燃やす最上に対し、その強引な捜査に疑問を持ち始め、職を辞して真相に迫ろうとする沖野。
沖野が最上を追い詰める道筋を語る物語は、マスコミや“人権派”の弁護士などが入り乱れ、その進展は大方の予想の通り。
最上が本当に自分を守ろうとすれば、『小細工せずに受けて立つべきだろうという思い』を捨て、沖野を適当な口実で捕まえてしまえば、『自分が属していた組織がよもやそんな汚い真似をするとは』夢にも思っていない沖野は簡単に躓いていたものと思われ、ハナからその線には立ち入らない前提での攻防なので、まあ予想の通りにしか進まないわな。
それでも展開の早さで面白く読めたは読めた。
終章、腹を決めて事を進めた最上のほうがいい人風に描かれたり、自分が救った人物の姿に接し途方に暮れる沖野の若さが際立ったり、法を執行することの難しさは勿論だが寧ろ正論だけでは生きてはいけぬ世の中の難しさのほうを思わされたりもし、何とはなしに焦点が暈けた感じも…。
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途中で読めなくなってしばし放置していた。この本が最上が木村拓哉、沖野が二宮和也で映画化されると知って読み始めたんだけど、映像がもう二人で進んでいくわけで。
なので最上がやらかしてしまった件でそろそろばれそうだと思ったところで、読めなくなってしまった。
やっと今日読み終わったけど、外出先で読んでいて、図らずも人のいるところなのに泣けて泣けて・・・
正義ってなんだろう・・とか、なんだかとってもむなしくて切なくて。
前川と最上のシーンで二人と一緒に泣いた。
そして正義を貫いたはずの沖野の心情も哀しくて、ホームのシーンで一緒に泣いた。
沖野さえ黙っていたら・・でもそれで本当にいいのか。
最上のしでかしたことはもちろん絶対やってはいけないことだけど、沖野のせいで結局は憎い松倉をまたしても釈放というかたちにしてしまい、さらにはせっかく自供させた根津の事件まで無実ということになってしまった。
こんなことって・・
やるせないなぁ・・
救いはないのかなぁ・・
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上下まとめての感想。
正義とは、悪とは一体何なのか。
絶対に答えの無い問いをぶん投げられた作品。
だからと言って、考えるのをやめる理由にはならないよと突きつけられたような。
親のように親しかった夫婦の、妹のように可愛がっていた娘が惨殺され、自分にはどうすることもできずその事件は迷宮入りしてしまう。その犯人が巡り合わせで自分の担当する事件の容疑者となる。『俺が裁かなければいけない』という、自分を突き動かしてしまった信念を旧友は痛いほど理解し、逮捕されてもなお「お前のために生きる」と話した場面は涙が溢れてしまった。
なぜこんな事件を起こさなくてはいけなかったのか、それこそがこの作品の一番の深みだと思う。考えても考えても正解が分からない問題というのは、とても興味深く、楽しいものだと思う。