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みんなのレビュー79件

みんなの評価3.6

評価内訳

72 件中 1 件~ 15 件を表示

2017/02/26 08:52

投稿元:ブクログ

売れない芸人たちの不器用な生き方、葛藤などを描いた人間模様という感じ。
途中なんだか苦しくなるところもあり、ほろっとするところもあり、クスッと笑うところもあり。
なるほどこういうのを純文学と言うのか・・という感想でした。

2017/04/01 20:31

投稿元:ブクログ

スパークスの最後の漫才のシーン。バンドやってて一応ステージにも立ったことがある身としては、シーンときて胸にこみ上げるものがありました。

2017/04/13 21:27

投稿元:ブクログ

平凡な芸人の徳永(主人公)とお笑いに命を懸ける神谷の友情と成長の物語。

物語序盤、主人公が20代そこそこの若者のわりには話している内容が知的過ぎるきらいがある。終盤は若干強引に物語が展開し終わってしまう感を読者に与える。しかし、全体として繊細な心理描写は見事。物語が進むにつれて主人公の心の揺らぎを丁寧に丁寧に表現している。著者のテレビでのイメージどおり、物事への深い洞察と知性を感じる文章だ。

時が経ち、季節が移ろう。世間と折り合いをつけて生きていく徳永と何も変わらない神谷。どちらも不器用でとても人間くさい。お笑い芸人という一般的には特殊な職業の人間の物語ではあるが、普遍的な感情が描かれており、読者は必ず共感してしまう部分があるだろう。物語に引き込まれてしまいあっという間に読み終わってしまった。

先日2作目の小説が発表されたようで恋愛小説とのことだ。買って読むことを決めた。

2017/03/18 00:04

投稿元:ブクログ

舐めてました…
言葉の選択が美しく、的確。
決して書き手独りよがりの自己満文章ではなく、まさにこれがザ・文学なんだと舌を巻きます。
そして、さすが笑いのセンスが光ってます。
電車内で読んでて久しぶりに笑いが止まらなかった本。

2017/03/14 10:29

投稿元:ブクログ

以前から読みたかったのですが、文庫になったので購入。
芥川賞を獲られたのもそうですが、いろんな本の帯に感想とか書かれていて、相当な読書家で、本好きな方なんだなと思っていました。
すごく丁寧に書かれていて、読みやすかったです。
登場人物の心情が伝わってくるような感じがとてもあって、それが少し哀しく感じることもありました。
最近は流行りものを読むことが多いのですが(笑)
この作品は文学作品だなと感じました。
面白かったです。

2017/02/23 17:01

投稿元:ブクログ

芸人であるピースの又吉氏が芥川賞を受賞したデビュー作。
このニュースが大きく取り扱われ、
少なくとも多少はどんなもんなんだと色眼鏡で見られている
そんな気がしてならなかった。
だから今まで手を伸ばすことがなかったのだが、
文庫化というこの際に拝見してみた。

予想と反して短いページ数だったが、
そこに芸人の光と闇がしっかりと描かれていたように思う。
だが、如何せん華やかな側面しか知らなかった分、
ここまで大変なのか、とか闇の部分に関して
知らなかった事実を知りたいという欲求が大きすぎた気はする。
そこまで闇が闇でない様なそんな気はした。

だがしかし、先が見えない未来への恐怖、
自ら諦めなければならない恐怖、
その辺りは大変共感できた。
人生の敗者と勝者を決めるのは、誰でもない。
自分自身でしかないのだ。

2017/03/29 19:44

投稿元:ブクログ

2017/3/29 No.10
又吉直樹氏の芥川賞受賞作。陽の当たらない芸人の主人公と、同じく芸人の先輩との話。芸人の生活、考え方、風習を知るには良かったが、終始先輩との単調なやり取りで、盛り上がりに欠けた。情景描写は難しい表現が多いが、丁寧に描かれており、イメージはしやすい。賞を受賞しているので素晴らしいのだとは思うが、単純に自分には合わなかった作品。

2017/03/05 21:58

投稿元:ブクログ

面白かった.芥川賞の名に相応しい小説だと思う.あと,太宰の影響を大きく受けていると感じた.
太宰の小説を読んだ時,“文学”って難しくてお固いイメージが強いが,本当はもっと世俗的で生々しいものではないかと思った.だって,登場人物飲んだくれだよ?現代で言えばアル中ニート.「作家」「電気ブラン」と聞くとお洒落に見えるけど,現代で例えたら「芸人」「発泡酒」.ほら,どこがオシャレなのよ!もっと低俗で汚らしい舞台で,その人間の葛藤を描くのが文学なのかと.

現代を舞台に“文学”を表現するなら,まさにこんな感じなんじゃないだろうか.そういう意味で,やはり私はこの本を「文学」と呼びたい.
言葉が難しいというレビューが多いけれど,私は寧ろライトで読みやすい文章だと思った.ライトなのに文学.そこがスゴイ.

2017/04/10 19:50

投稿元:ブクログ

芸人の頭の中をいっとき覗かせてくれる
おもろ切ないお話。
笑いを生み出すってこんなに屈折した作業なんだろうか。

まー、芸人が芸人を描いているわけで、
経験に基づいて自ずと獲得された深度が
これを純文学たらしめているんじゃないかと思う。

とかく今後、
芸人を描いた小説はこの領域にしばらく出てこないだろうと思えるし
その意味でも読んでおくべき良作。

注意深く気取らないよう書かれた文章は読みやすいし、
最後は美しく破滅的で、妙な後味を残さない。
タイトルともうまく噛み合って気持ちが良かった。
(いや、気持ちは悪いんだけど)

2017/03/10 19:43

投稿元:ブクログ

なにかしら創作活動している人には響くものや分かる点ある確率高いけど、(私も分かる点あった)、創作活動したことない人には理解しがたいところもありそうな難しい本だと思う。

万人に分かる内容ではない気するけど、いい本だった。文学作品だった。

2017/02/22 11:28

投稿元:ブクログ

「火花」文庫落ちしたので読みました。さらさら読める素直な文体で漫才師さんらしい軽妙な会話やリズムが心地よいです。登場人物たちの笑いに対する真剣さや主人公の冷静な視点が緊張感を生んでおり、非常に下らなくやるせない場面も惹き付けられました。読後にふと思い出すと、今度は妙な可笑しみを感じたりもして、不思議な味わいがあります。

職業作家であれば、ウイットな会話などは無理にでも書くことができるし、巧みな構成によって山場のカタルシスを強めることも可能でしょう。しかし、そういう技巧は目立っておらず、著者の思う「面白さ」「あこがれ」「やるせなさ」が最後まで淡々と並べられているところに、この物語の美点があると思います。こんなに飾り気のない、素直な小説は久しぶりに読んだかなと逆に新鮮な驚きがありました。

著者がテレビに映るような漫才師でなければ話題性に乏しい作品だっただろうと評するひとも多いけれど、見方を変えれば、彼がある程度成功し、上も下も見ることができた漫才師だからこそ、卑屈っぽさのない純度の高い世界観が描けたのではないかなと個人的には思います。

2017/03/07 10:46

投稿元:ブクログ

話題の本。やっと読めた。
一言で言うと、すごい。又吉が持ってる本好き要素がいっぱい詰まってる。これが彼の世界観なのか。芥川賞とるのもうなずける。
あんまり映像化してほしくない気も。。この表現のすばらしさは伝わらないよね。

2017/04/08 23:42

投稿元:ブクログ

大したことないやろーと思ってたが、これがなかなか面白い。お笑い芸人を扱った作品で、言葉選びがすごく上手。これはおもろいわ。

2017/04/19 15:09

投稿元:ブクログ

図書館でウロウロしていて見つけたので借りてみた。
話題にもなっていたのも知っているけど、そのうち…と思っていたら、想像以上に薄く驚いた。

漫才師がモデルで、更に主人公はローテンションなので否が応でも著者本人を連想してしまう。
淡々と描かれ進んでいくストーリーは、純文学を連想した。イメージだけど。
最後の方は感動というか、思わず涙目になる。良い台詞もあって良かった。
人生をかけて挑戦するって、在り来りのようだけど、なかなか出来る事じゃないよなって改めて実感。

ラストに近付くにつれ、この作品、衝撃のラストとか宣伝文句あったかな…と思ったけど、想像していたものとはかけ離れていて、馬鹿らしさを感じる終わりなのが凄い。

想像より面白く楽しめた。

2017/02/15 21:34

投稿元:ブクログ

ネタバレあり。



夏目漱石の『こころ』と似てる気がしました。
主人公が先生=師匠を慕うけれど、先生=師匠はそんな慕われるような自分じゃなくて、むしろすがるように自分の生きた証を主人公に託す、みたいな。

堕ちていく神谷の話を、徳永がメモした自伝ノートを元に園子温監督的な映像にすると全く別のエンタメかも。

風俗で働く彼女のヒモで、甘えて気づいた時には愛を失い、借金地獄で唯一の芸人の立場も失い、きっと落ち着きと人格を失うほど痛い目に遭い、おもろい体にさせられて、これでも生きていけますか?と徳永にすがる。
死ぬでしょう、でも生きるのね、激しく火花を散らして命を燃やす。

私はそんな風に読んだ小説でした。

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