紙の本
勝つためのリーダーシップと負けないリーダーシップは違う
2017/05/28 21:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:積ん読太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本署は、「負けないリーダーシップ」に対する助言の書。
ビジネスの現場では、経営者目線の「勝つ」ための経営戦略が、
時に味方を誤爆するかのような爆弾の形で現場に落ちてくる。
あるいは決死隊となって最前線への突撃が命じられる。
と私は感じている。
で、十分に戦える状態なら良いのだが、実際にはどのビジネス現場も、
疲弊しているのが実情ではなかろうか?
本署は、そんなその現場を任せられたリーダーのための書である。
絶対に負けることがゆるされない自衛隊における
「負けないリーダーシップ」は疲れ切った兵士を預かる、
あるいは自身が疲れてしまったリーダーへのアドバイスが満載だ。
勝つための自己啓発本が溢れる中、貴重な本だと感じた。
さて、本署を学んだこと実践すべく、、、早速、寝ようと思う。
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良し悪しは兎も角として、イケイケどんどんのリーダーではなく、右肩下がりのへこみリーダーにむけた本として、他とは違った味をだしていると思う。いたずらに高尚な表現を用いてリーダー論を神格化するのとは違い、極力平易な表現を用いようという意識も伺え、良と評価する。
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自衛隊教官の教えのタイトルからもっと厳しい、トップダウンの強権的、高圧的、根性論の内容を期待したが、部下に対しての気遣い、気配りの疲労コントロールや捨てることの大切さなど今どきの内容。
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心の疲れを取る技術と同じ作者の作品。
新書の本と1/3ぐらい内容が被るが、客観的にどう対応するか説明していて、他のメンタルケアの本と一線画している感じ。
コンディション不良の人を過剰にフォローする感じでもなく、追い込むわけでもなく、上手い距離感で見ている感じが伝わります。
新型うつも得体に知れないものという感じでなく、今こういう状態でこういう行動をすると合理的に理解されている感じです。
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自分は駄目なんだって思いがちだけれど、ちょっとそうじゃないかもね、と考え直すにはいい本だった。
とはいえ、やっぱりもう少し自分は何かできたんじゃないかと思ってしまう。疲れたって何にもやっていないじゃない、という負のスパイラルから逃げたい。
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なるほど、自衛隊流に「大事なことから、先に書いてある、しかも簡にして要を得て」だ。
組織も人も、マージンをかならず計画的に入れておく、情報伝達に心血を注ぎ、組織を血も空気も通う状態に保つ、グイグイ自分のペースで引っ張るのではなく、全体のバランスを観てマネジメントするなど。
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2018/10/23読了。
看護師が働いている環境をネガティブな意味で「軍隊みたい」と表現していた人もいたけど、これを読むとむしろ軍(自衛隊)の方が部下たちのことを考えたシステマチックな環境にあるからむしろポジティブ(゚∀゚)
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とっても良い本だった。チームが疲弊していることを前提としてどう対処すればよいかが書かれてあった。困ったときに何度も読み直したい。
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第二段階(疲労ダメージが2倍に、回復にも2倍の時間)にいる部下が半数以上、という状態でのリーダーシップについて。勝ちに行くのではなく負けない、ある時期までもたせる、折れない為には?
部下を掌握すること 特に健康状態、人間関係には配慮しまくる 話しやすい場を作る
企図の確立 何を、なんのために、いつまでに行うのかをリーダーである自分の中で超クリアにして覚悟する 必要に応じて仕事を切る勇気を持つこと
それを明示すること しつこいくらいの伝達がこの段階のメンバー、リーダーには必要
情報を提供すること 疑心暗鬼になりがちだから
リーダーも休む勇気を持つこと リーダーが休まなきゃメンバーは休めない
リーダーは焦らない(実際焦っていたとしても)安心させる
第一段階の運転手=リーダーは方向を示すだけでみんな元気に働いてくれるが
第二段階はもっと大変。各パーツをケアし、ベストな指示を細かく出す必要がある
心に留めておきたいリーダーシップ書でした。
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疲れていることに気づき、休む。
当たり前のことに気付かされた。
また、自衛隊で教わる以下のことは肝に命じよう。
指揮の要訣
メンバーの掌握
企図の確立(仕事を切る)
それの明示
情報の提供
人間関係に配慮
心得
①適時性
②先行性
③並行性
④完全性
からだ電池、こころ電池
リーダーが中心となり、その日の任務が終了する前にチーム全員で行うものだが、手順は次のような流れとなる。
①各メンバーから、今日の活動についての報告を受ける
②リーダーが情報を与える
③メンバーの困っていることを聞く
④メンバーの身体症状をチェックする
⑤メンバーの意見具申を受ける
⑥リーダーの前向きなコメントで締める
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疲労が蓄積したときのマネジメントとして、一般論(疲労蓄積がない=第一段階)の時とは違う過酷な状況でチームを維持して目的を達成する強いリーダーになるために必要な考え方、具体的マネジメント技法などが書かれていた。
実際の現場で起こりうる生々しい状況を例に具体的な対応もあり、現場で使えるプレゼントをもらえた。