紙の本
疑いが必要
2017/05/20 11:37
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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学の通念とされている理論が、現実に通用するとは限らない、というのが経済の通説であり、それ故に新聞やニュースでも「それほんまか?」いうような理由づけで説明がなされる。常に疑う重要性。
紙の本
思い込みを防ぎ、正しい見方を身につける
2020/07/27 23:05
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
・恐怖を感じさせることで、正しい行動を教えるやり方には効果なし
・テレビの見過ぎと偏差値には関連性なし
・学力の高い友人に囲まれても自分の学力アップにはならない
・偏差値の高い学校に行っても収入は上がらない
・どこが最高の大学かということではなく、誰にとっての最高の大学かということが大切
・簡素で情報の少ない資料の方が行動を促しやすい
紙の本
勘違いもほどほどに
2017/05/14 14:28
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投稿者:ボブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「因果推論」に関する絶好の入門書。アタマが固まりかけているボブには目から鱗。是非とも活用したいと心底思っている。
政策の分野でエビデンスが叫ばれて久しい(思ってるだけか?)。因果関係か相関関係か…無頓着に考えていた自分がいる。以後、気を付けなければ…。
「おわりに」より。
---以下、引用---
経済学がこだわる「因果関係」を示唆するエビデンス。それを生み出すために体系化された「因果推論」。それらが、データ氾濫時代を生きる読者の皆さんの助けとなったならば、著者として望外の喜びである。
---以上、引用---
紙の本
因果推論
2017/02/28 17:36
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投稿者:みーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
因果推論の入門の入門本です。
現在のビッグデータ時代においてはデータ分析を解釈するスキル、因果推論がこのデータ氾濫時代には必須だと感じました。
相関関係があることは因果関係があることを意味しない、ことを実感しました。
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中室氏の前著より良心的になっているものの、考え方の紹介であって各論は軽く触れるのみ。不完全なデータから得たい情報を得るための切り取り方などは面白かった。ただ、考え方の紹介であれば類書によいものはあるように思われる…
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医療費の自己負担割合が引き下げられると、高齢者は病院に行く回数が増えるものの、それによって死亡率や健康状態に影響が出ることはないということになる。(p.141)
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「テレビを見せると学力は下がるのか」「いい大学にいけば収入はあがるか」などよく言われている俗説が本当かどうかを科学的に分析し、「原因と結果」(因果推論)の見方を教えてくれる本。「学力」の経済学の著者が書いているということもあり、値段やページ数も手ごろだったんで購入。
まずはある2つの変数の動きが因果関係と思っているときは以下の3点を疑うことがポイント
全くの偶然ではないか
第三の変数は存在していないか
逆の因果関係ではないか
3つが存在せずに因果関係が存在していることを示すには「反事実(仮に~をしなかったらどうなっているか)」を比較することが大事。
→比較可能なグループを比較し、その時点で統計的有意差(偶然では起こりにくい差)がでれば因果関係があるといえる
その手法として下記のようなものが一般的
ランダム化比較実験(最も確実だがコスト的、倫理的、政治的に難しいこともある)
自然実験(偶然作り出された比較可能グループ。ランダム化に近い)
差の差(介入群と対照群で介入前後の差をとろうとするもの)
操作変数法(原因のみに影響を与える変数を操作する)
回帰不連続デザイン(境界値に注目する)
マッチング法(対象以外の変数がよく似た2つのサンプルを比較)
いろいろな学術書を読んでいると「相関関係と因果関係は違う」ということはよく出てくる考え方であり、中には知っていることもあったのだが、
しっかりと体系だっている
専門的な内容でありながら内容がコンパクトで素人でも比較的読みやすい
具体例が身近かつ有用であり非常にわかりやすい
という点で非常に価値は高いと思う。
専門的かつわかりやすい本を書ける人は(特に学者では)非常に少ないので貴重な本。
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わかりやすくて良い本だった。学部の一年生に読ませる教材としても良さそう。国民全員が読んだらいいのになと思います。
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世界は様々な風評や噂であふれている。政治や経済もその効果に関して政治屋たちが政争の道具にしている。因果関係と相関関係に立ち返ってそれらの事象を曇りのない目で耳で判断すべきだ。目から鱗が落ちる!まさにこの本がそうである。あらゆる事象を冷静にその関係性を分析すれば有象無象の偏向した考えの陥穽に陥ることなく、明快なスッキリした考えで進むことができるのだ。改めて、自分の軽薄さも浮き彫りになった。この書籍に感謝である。
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単なる相関関係があるだけのことを因果関係として語る情報が特に増えてきているのが気になっていたが、そういえば学術的にどういうことなのか知らなかった。なんちゃって本ではなく、経済学・統計学の初歩的な部分の説明がされていてなかなか勉強になった。これからは情報を自分の頭で判断することが必須。そのひとつのリテラシーとして重要なひとつだと思う。
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世の中、ビッグデータ時代である。莫大かつ多種のデータがあればあるほど、風が吹けば桶屋が儲かる的な「あのデータとこのデータとはこんな密接な関係が!」と言った発見が増えてきたり、発見することが富に直結するかのような認識が増えている。が、そこでちょっと待った!「相関と因果とはちがーう!相関から慎重に因果関係を抜け出せたもののみが真に価値のあることなんですよ」という事を切実に訴えているのが、この本である。
こういったことを総じて因果推論と言うらしいが、この因果推論の一般的な原理とその手法、手法を駆使して相関から因果まで消化できたさまざまな事例(テレビばかり見ていると学力は下がるのか?メタボ検診を受けていると長生きできるのか?認可保育所を増やせば母親の就業数は増えるのか?など)をこの本では紹介してくれていてとても参考になるし、これからデータドリブン企業に脱皮しようという類の会社の社員には正しいデータドリブンマインドを獲得すると言う意味でみんな読んだほうがよいと思える本だった。
しかし、直感に反する因果関係を是認するとはとても難しい。(逆に直感に反しないただの相関関係を否定することも難しい)ただ、それを証明し啓発し続けることが科学者のなすべきことであるし、これを著作や教育を通じて行い続けている筆者先生方におかれましては本当にお疲れ様です。政府や大企業などオーバーヘッドがものすごいことをやっている主体者たちは科学者の冷静な意見を必ず聞くようにしたほうがよいとこの本を読むと痛感します。
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メタボ健診を受けていれば長生きできるか
テレビを見せるとこどもの国学力は下がるか
偏差値の高い大学へ行けば収入があがるか
因果関係か相関関係か。
原因と結果に影響を与える交絡因子の存在
最低賃金と雇用の間に因果関係があるかの話も興味深かったです。
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「因果推論」に関する絶好の入門書。アタマが固まりかけているボブには目から鱗。是非とも活用したいと心底思っている。
政策の分野でエビデンスが叫ばれて久しい(とボブが思ってるだけ?)。因果関係か相関関係か…無頓着に考えていた自分がいる。以後、気を付けますm(_ _)m
「おわりに」より。
---以下、引用---
経済学がこだわる「因果関係」を示唆するエビデンス。それを生み出すために体系化された「因果推論」。それらが、データ氾濫時代を生きる読者の皆さんの助けとなったならば、著者として望外の喜びである。
---以上、引用---
頑張ります…
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データを解析することにより、両者に因果関係があるのか、それとも相関関係があるのか、これを導き出すのに様々な手法があり、その手法を解説した本。広告を出したおかげで売上が上がったと証明するのは意外と大変だ。
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因果推論(因果関係か相関関係かを見分ける方法論)がSNSで玉石混交の論が飛び交う世の中で自身の意見を事実に裏打ちされたものにするために必須の教養であると感じた。本書の事例がまさに「目から鱗」のものばかりで、平易な言葉遣いと相俟って、滞ることなく読み通せた。