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騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 みんなのレビュー

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みんなのレビュー172件

みんなの評価4.0

評価内訳

172 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

蓋は閉じられた

2017/05/31 05:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の1000ページを超える長編小説の、第2部のサブタイトルはこうある。
 「遷ろうメタファー編」。
 ここでも、メタファーとは何か気になるところだし、ここにその答えは書かれている。
 「ただのつつましい暗喩」、あるいは「優れたメタファーはすべてのものごとの中に、隠された可能性の川筋を浮かび上がらせることができます」と。
 「騎士団長殺し」という一枚の絵に描かれていた人物たちが次々と主人公の前に現れる。
 彼らはイデアであり、メタファーでもあるのだ。

 あるいは、もしかしたら、この長い作品自体がメタファーではないかと思いたくなる。
 何故なら主人公の前に顕れたイデアも、不思議な隣人のもしかしたら娘かもしれない少女の行方不明にからんで主人公が体験すること自体が意味あるものとは考えにくい。
 何かを浮かび上がらせるメタファーそのものといっていい。

 そういう冒険譚に付き合う必要は何もない。
 けれども、いったん開いた蓋から読者は逃れられない。そして、都合よく閉じた話はうまくできた夢物語のようにも思えるが、それでも主人公が最後に言うように「この世界には確かなことなんて何ひとつないかもしれない」し、「少くとも何かを信じることができる」のではないだろうか。
 これこそが、メタファーが示したことのような気がする。

 蓋は閉じられたのだ。

 ところで主人公の「とても興味深い」隣人の免色であるが、私にはあのフィッツジェラルドの描いたギャツビーのように思えて仕方がなかったのだが。

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紙の本

春樹ワールド全開

2017/04/23 15:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る

まあ楽しく読みました。
第2部はまりえの失踪が中心となったが、
まりえの出生の秘密ほか、
いくつかの謎は、解明されないまま終わる。
ユズとの関係が修復され、ハッピーエンドエンドとも
取れるが、まあ春樹さんらしい終わり方だ。

あの黒澤明さんでも、
晩年はそのキレを失ったことを思うと、
「1Q84」や「ねじまき鳥」ほどではないにしろ、
そこそこの秀作だったと思う。

楽しく読みました。

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紙の本

最後が…

2017/03/08 11:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケントマイルド - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後が少し、モヤモヤが残るのも春樹流? あとは想像におまかせなんでしょうか?

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紙の本

本書は下巻ではない 第2部である

2017/03/06 23:08

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どや - この投稿者のレビュー一覧を見る

読後には第1部の冒頭につながる環が見える

顔のない人物の肖像画を描くくため
白いスバルフォレスターの男を描くため
まりえの成長を見届けるため
むろの父親であることを信じるため
メンシキの本質を見極めるため
主人公は時間を味方につけなくてはならない

本書は下巻でない 第2部である
時間を味方につけて 私は第3部を待つ

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紙の本

まだまだこれから

2017/03/01 22:15

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

メタファー。この物語がメタファー。何のメタファーなのかははっきりしないけれど。多くが回収されないまま終了した。謎は謎のまま。けれど特に気持ち悪いと思うこともないだろう。村上春樹の読者は尚更。あらすじで話してしまうときっとつまらない。ということは、人へ伝えるときは一字一句正確に伝えないと意味がない。そんな本って他に見たことない。はっきりとぼんやり、それら表裏をがっちり組ませることができるのは、やはりすごいと思う。この物語は続く予感。それを暗示させることが最後に記載されているから。むろもペンギンもこれからだ。

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紙の本

サポート

2017/05/30 16:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が借りて住んでいる、小田原の山荘の天井裏で見つけた「騎士団長殺し」という絵。山荘の持ち主・雨田画伯の過去が次第に明らかにされていく。一方、前編に引き続き、免色氏や秋川まりえとの絡みも深まりをみせ、ファンタジックに、またミステリアスに物語は展開する。こうした展開が、まさに村上ワールドであり、多くのハルキストにサポートされている所以なのだろう。ただし、ハルキストでない読者の立場で言えば、中盤、やや理屈っぽい部分があり、読みづらかった。全体的には、「1Q84」に似た構成とみていいのではないか。

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紙の本

。「遷ろうメタファー」の意味がもうひとつよくわからない

2017/03/23 15:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ねじまき鳥クロニクル」と通じる点がいくつかあると感じた。そして先がまだあるような余韻を残している。村上春樹の作品はいつも何か余韻を残して終わるので、これでいいのかもしれないが。「遷ろうメタファー」の意味がもうひとつよくわからない。

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紙の本

失速した第二部

2017/03/17 12:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

第1部は、『女のいない男たち』の流れを引く村上春樹の新たな文体(落ち着いた大人の文体)が感じられて引き込まれたが、第2部はやや冗長で、物語もいつもの地下冥界巡りで先の読める展開になってしまった。ただ、第3部があるような気がするんだよな。白いスバルフォレスターの男との対決、顔のない男の肖像画、そして免色とまりえのその後、がまだ残っている。ぜひ続きを書いてほしい。

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2017/05/01 03:00

投稿元:ブクログ

ユズの浮気相手は友人の同僚だった
ユズは妊娠7か月。浮気相手とは結婚しない
秋川まりえ失踪。穴の中にまりえの携帯ストラップのペンギンを発見。
騎士団長の指示で雨田具彦に会いにいく。
騎士団長自身から自分を殺せと言われ、殺し。
絵画の中の人物、なが顔登場。何も知らない。
穴に入る。顔のない男に川をわたる時にペンギンをわたす。
横穴をくぐると祠の穴についた。鈴があったので鳴らす
穴の天井をメンシキがあけてくれる。
まりえは数日前に帰宅。何も話さない。
雨田具彦の息子で友人継彦から、どうやって病院からいなくなったのか聞かれるが、記憶喪失になったとごまかす
まりえに会いに行く。まりえはメンシキに家に忍び込む地下室に隠れていた。家を除かれていたこと。65Cのブラ、155cmの女性用の服がある部屋を発見。
メンシキが戻ってくる。クロゼットに隠れる。誰かが扉の前に長くいたが、そのまま立ち去る。騎士団長登場。
隠れるのを助けてもらう。地下室に隠れる
クリーニングが来た時に逃げ出す。私の家に行くがいないので自宅に戻る。
ユズとよりをもどす。まりえから、胸が大きくなったと連絡。メンシキと笙子は付き合っている。
肖像を書きながら、ユズの生んだ娘の父となる

2017/03/25 16:25

投稿元:ブクログ

さすが村上春樹とも言うべき、物語に含まれる多くの情報量と重なり合うメタファー的謎めいた事象が織りなす不思議なお話はいつもの面白さ。
個人的にはこの作品が、多くの含蓄を含む小沢健二氏の19年ぶりのとても示唆に富み優れたシングルソングとほぼ同時期に出たことが妙なつながりを感じた。

2017/04/01 11:53

投稿元:ブクログ

入院中に読んだ。
食事の時間に本を読んでいても誰にも何にも言われないのが良いところ。
1巻の感想で「好きではないが面白い」と書いたけれど、いかにもハルキストっぽい物言いだと思った。
違うけど。

2017/05/11 12:20

投稿元:ブクログ

第2部。おだやかな、おさまりのよい結末。途中冗長かなと感じる描写もあるけど、カフカやねじまき鳥が好きなら、好きになれる作品。

2017/06/03 08:05

投稿元:ブクログ

名前が語られない主人公、その妹、妻、免色とまりえ、フォレスターの男、雨田具彦と騎士団長殺しの登場人物たち、イデアとメタファーの世界はいかにも解釈でき、また不明確で、それだけに味わい深い。
一方で、ファッションや音楽など著者の具体的イメージをもって語られる部分がストレートに理解できていない自分がいて、きちんと映像で見てみたいと感じた。
17-83

2017/04/28 07:27

投稿元:ブクログ

村上春樹作品を、後半のほうが面白いと思ったの初めてかもしれない。とは言え後半のまりえの語り部分以降は飽きてしまって、最後のエピローグみたいな部分は冗長に思えるところもあって、振り返ってみると第1部の後半〜第2部の前半がいちばん面白かったな。

個人的には、これまでの村上春樹作品より一般人向けでは?と思いました。一般人というか、非ハルキスト?伏線が完全に回収されるとはいかないまでも、触れられて、ある種の辻褄は合わせようという感じが見えるというか。そのあたりは嫌いじゃなかった。
そして、村上春樹作品の、非社交的で、だけど妙なこだわりを持ち、流されやすく、諦めがちで、哲学的な男主人公があんまり好きじゃないのですが、今回珍しく主人公にきゅんとしたところがあって、それは雨田くんとのやり取りでした。なんでだろう。ユズは、これこそ村上春樹作品のヒロイン!って思ったしタイプ的にあんまり好きではなかったけれど、メンシキさんもまりえちゃんも変わってはいるけど、割合世俗っぽくて好きだった。
総合的には読んで良かったなあと思える作品でした。

2017/05/28 20:28

投稿元:ブクログ

村上春樹にしては、ミステリーめいたプロットの作りがまず特徴的。中間部がとても引き付ける。ただ、免色の別の側面・具彦の過去など回収しない伏線があって、妙なしこりのようなものが残る。もちろん、すべてを語るのが得策だとは思わない。そういうエンディングは、いままでどおりで、カフカなどの影響だろう。
また、一表現者としての苦悩を語る形はよかった。余白に語らせるなどは、春樹自身の芸術論ともとれる。
51以降は評価が分かれる。海辺のカフカ、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドなどでも同様の描写がある。
文脈のないセックスがないのは、女性読者にも今までの作品より読まれやすいのではないか。

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