紙の本
ホントにネコは好きなとこばかり
2020/05/08 23:54
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫好き捕獲機のようなタイトルに期待が膨らむ。紐解いても、その期待は裏切られない。
たとえば、関西弁での猫アフレコが秀逸(猫には関西弁が合う気がする)である。
あるいは、猫をキャストに据えた妄想物語も多数で、そこで猫好き読者は、猫あるある話が、コメディとして成立することを深く確認したりする。または、猫の変な姿の激写。まったく猫ってやつは、好きなとこばっかりっ!!
がしかし、その猫たちは、もう虹の橋を渡っちゃったのだとか。本書は、猫と作者の、出会いと別れの物語でもあるのである。
紙の本
心にズンとくる
2017/02/12 08:38
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投稿者:ボズママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の猫の不機嫌な表情とタイトルにひかれて、本書を手に取りました。
著者のブラックなユーモアセンスや、クールでストレートな語り口は、もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれません。
が、関西弁で交わされる両親との漫才みたいなやりとりや、猫たちとのユーモラスな心の会話には、思わず爆笑させられてしまいました。
一方で、愛猫たちとの突然の別れに際して、その哀しみや喪失感にどう対処していけばよいのか、答えの見つからない問いを深く考えさせられる内容でもありました。
オビにあった通り、「爆笑と号泣のずるすぎる猫本」でした。
読後に改めて見る猫たちの写真の1枚1枚がせつなく、胸にググッと迫ってきます。
紙の本
笑いと泣き
2017/02/09 16:00
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投稿者:スミテン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に感想を言うととても良い。
逝ってしまった2匹の愛猫の回想録です。作者特有のユーモラスな文章とそれに加え今回はせつなさがあります。作者はこの作品をどう解釈して発行したのか。本音は作者しか分かりません。ただ読み手は猫が好きな方がほとんどだろうし、近年に同じ経験をされた方にはとても心にくるものがあります。いずれ別れは必ずやってくると理解していてもほとんどの人が、いざその時になれば心の整理はつかない事になります。私はこの本は読み手の読む時「タイミング」によって感じ方、捉え方が変わる本の一つだと思います。これが作者の前作品と二冊違う点だと思います。
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ついにでました
お待ちしておりました
前半は株式会社家族3巻のよう
お父さまのエピソードは前作からとてもとても大好きなのだけれど今回もおもしろかった
「アールブリュット」が絶品
そしてコーラス部の老婆など
あいかーらず妹ちゃんは古着が嫌いだったり
でもこの本は株式会社家族ではないのだ
あくまでも主役はCPとのりやす
2匹との生活、出会い、お別れしたあとのお姉の心境や死生観が書かれている
「世界は」が、名文すぎた
真っ白な紙に題字の「CPが死んだ」「のりやすが死んだ」と書いてあるだけで目を背けたくなるなあ
同じ猫を飼っている身としては
むしょうに泣きたくなるような名文が後半怒涛に押し寄せてきて何回も何回も深い呼吸しながら読んだ
CPとのりやすは、じゃりン子チエの小鉄とジュニアのように関西弁で二本足で喋りだしそう
お世話してくれた獣医の先生のお話は、泣けた
素晴らしい筆致です
そしてとても、哀しい
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この人の文章やっぱりすき。本の仕事メインでもええんちゃうんか?と洋服の方の仕事は全く知らない読者は勝手に思うよ。
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2017/02/24 購入
2017/5/11 うちの猫が死んだ。
2017/05/27 読み返して、むせび泣いた。
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猫よりも父と母と妹と安藤さんの赤裸々な行動原理の描写が楽しかったです。
p.25 ”ここに写ってるやつを1個くれるかな?”。父がその奇妙な動画を電器屋の販売員に見せているところを私は想像してみる。暗くてよくわからない数秒間の前衛的な動画。
→ 目をつむる必要もなく、その光景がありありと脳内に展開されて笑みがこぼれる。
p.32 ひとくち食べた安藤さんはチーズの味がする、入れてもいないのに!と怒りをあらわにした。見た目も薩摩揚げのようだと指をさし、この焦げたやつなんかはまるで猫のうんこだと普段誰よりも温厚な安藤さんが憤りを隠せないレベルのものだった。そして私は”うんこ”の前に”猫の”と付け加えるだけで表現がぐっと和らぐことを知った。
→ 大失敗を前にすると憤りを笑いに変えるしかない。その潔さが天晴れです。
p.54 熊川哲也が何だったのか、読後に検索して理解できました。
p.56 自動改札のタッチパネルは右にあるけど、レフティな自分は気にせず左手でタッチしてます。後ろ向きには歩かんよ。
p.61 ハロウィンに仮装してみたいなぁ。
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家族の話や、日常のさりげない出来事に関する短編に交えた、山田さんの愛猫、CP(チャッピー)、のりやすの話が盛り込まれている。
ほのぼのしつつも、心地よい毒気が香り立つようなエッセイにほくそ笑みながら読み進めていると、突如、2匹との別れの展開に。
そこからは猫を飼ってる人であれば涙なくして読めない、喪失感溢れる語りが続く。読んでいるときは、自分の愛猫に近くにいて欲しくて、名前を呼んで呼び寄せたりして。この一緒にいる時間がとても愛おしいんだよなとこの本を読んで改めて心に刻み込んだ。
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1974年尼崎生まれ、猫が好きで2匹の老猫とアパート暮らしのファッションデザイナー、山田かおりさんの「猫にはいやなところがまったくない」、2017.1発行のエッセイです。表紙上の写真、後ろ姿が女ボスのチャッピー、右が子分ののりやす君です。写真下の小さな靴下は、著者のお母さんが飼っていた20歳の猫、足の筋力が弱り、乾燥して滑り止め効果を失った肉球で歩けなくなったとき(獣医は老衰と)、お母さんの機転で(諦めないで)「椅子の脚の滑り止めソックス」を履き、歩行訓練に励み、1年普通に生きたそうです!
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爆笑本というほどでもなかったが、おもしろかった。
山田かおりさんというの人に好感を持った。
ねこたちがいなくなって、全体のトーンが変わった。
のりやすとの出会いの話が好き。
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一気に読んだ.前半はクスッとどころが爆笑するトピックもいくつもあって本当に面白い方だと思った。後半は一気に重いトーンになって、それでも読み進める手が止まらなかった。
私も犬を飼っていたから著者の気持ちがわかる。亡くした時のあの気持ちを思い出してずーんとしたけど、なんかまた読み返したくなった.