電子書籍
映画の知識で
2019/03/10 11:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
解決というのが映画好きにはたまらない。だけど、クラッシック映画からヒントが生まれてくる場合、ちょっと自分には知識不足かもしれない。クラッシック映画でも、図書館やレンタルで視聴可能なものからの引用であってほしいな。
投稿元:
レビューを見る
★第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作
【「終幕だ――。傑作だったな」 華麗なる謎解きの名画座へ、ようこそ】
「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいどたかひさ)を大学に連れ戻せ」。
留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎(なおさき)は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と、完璧なアリバイを持つ容疑者……。ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせ――。
投稿元:
レビューを見る
嗄井戸がカワイイ。ヒロイン(男)感がある。
映画の蘊蓄を交えながら、ほのぼのな雰囲気で進んでいて楽しめた。
と思ったら、最後の話が急に重くエグくなって悪い意味で裏切られた。
帯にサクッと読めると書いてあったので余計に雰囲気の転換についていけなかった。
(重くないと勘違いした自分も自分だが)
最後の話、展開自体は緊迫感+ピンチにヒーローがって感じの王道で面白かった。
投稿元:
レビューを見る
何このニヤニヤ感(笑)。
主人公の友達、可愛すぎるでしょ。面倒くさくもあるけど(笑)。
とんでもない過去を持って引きこもりになった超金持ちかつ天才の友達と冴えないけど友達思いな2人の男子大学生(?)のなんともニヤニヤな友情ストーリー。
青春だね~。
現代語な感じで終始進むから、読みやすいです。
男子の方が、こういうとこ、なんていうかつるみきるというかうさぎちゃんというかべったりなとこあるよねーって、ふと思う作品でした。
投稿元:
レビューを見る
映画好きの小説読みは必読かもしれない。は大袈裟だが、映画マニアのホームズ役と素人のワトソン役が繰り広げるアームチェア・ディテクティブものとして大変面白い。扱う映画も、名作からマニア向けまで様々で、作者の映画への造詣が伺える。
電撃大賞受賞作、すなわち新人作家さんで、ちょっと設定の辻褄が合わないところが散見されたし、心理描写の推移にテイストが揃っていない感もあるが、物語の組み立てとストーリーラインの流し方は中々見事で、キャラ立ても良い。続編があるなら読みたいと思わせる作品だった。
投稿元:
レビューを見る
映画オタクで天才で引きこもりの白髪美形大学生と、そんな彼を大学に投稿させるべく任務を帯びた大学生の青春ミステリー。軽妙なストーリーが楽しく乗って来たところで何やらスプラッターな方向に行きかけハラハラしましたが、意外やちょっと感動的友情のスパイスの効いた仕上げとなっていて、今後この二人がどのような友人関係を築いて行くのか楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
たぶん間違いなく今年一番のお気に入り。
映画には造詣が深くない私ですが、この作品を読むと映画を観てみたくなります。
作中の溢れんばかりの映画愛とモラトリアムの危うさと、炎上(物理)。そして、語り部である奈緒崎くんのどこか不安を覚える倫理観と、探偵役の嗄井戸くんの可愛さと危なっかしさ、二人を母のように深く優しい心で見守るヒロイン束ちゃん。
癖になる魅力が網羅された一作です。
ある意味ドラッグ的な中毒性を秘めていて、読む前の自分にはもう戻れないな、と思える快感が、また素敵。
投稿元:
レビューを見る
ご献本いただきました。ありがとうございます。『ビブリア古書堂』の三上延さんが推薦なさっているのは、ビブリアの映画版を意識されてのことなのでしょうか。『ニュー・シネマ・パラダイス』『セブン』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』など、そこまで映画に詳しくない私も見たことのある作品が扱われていたので、探偵嗄井戸(かれいど)の蘊蓄に辟易することも、無知な読者が行かれた感もなく読めました。
嗄井戸ホームズ・奈良崎ワトソンのコンビシリーズで続くのかと思っていました。が、クライマックスで一気にえらいことになってしまって、謎が明らかになり・・・これで、ジ・エンドなのかな?続きが読みたいです。嗄井戸の蘊蓄もっと( *´艸`)
投稿元:
レビューを見る
面白かったです。
映画を題材にしたミステリー。
休学中の秀才、嗄井戸が名探偵。
留年の奈緒崎、美少女 束が絡み合いながら事件に巻き込まれる解き明かしていく。
嗄井戸がなぜ引きこもることになったのかの語りあたりからグイグイと物語に引き込まれた。
映画と現実のどちらが起点となり人を巻き込んでいっているのか。
YouTubeやSNSで誰もが演出家になれてしまう恐怖を感じながら読み終えた。
投稿元:
レビューを見る
ビブリアを読み終えた流れで手に取った一冊。
サクサク読めて楽しかった。
ビブリアの時もそうだったけど、元ネタの映画を辿りたくなってしまった♪
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】 逢縁奇縁のパラダイス座-ニュー・シネマ・パラダイス-/断崖絶壁の劇場演説-独裁者-/不可能密室の幽霊少女-ブレア・ウィッチ・プロジェクト-/一期一会のカーテンコール-セブン-
投稿元:
レビューを見る
面白かった!
嗄井戸と奈緒崎のコンビは、売り言葉に買い言葉でよく怒ったりキャンキャン喧嘩したりするし、奈緒崎がちょっと配慮にかける部分が多かったりするけどいいコンビだなあと思った。
今後も二人がどうなっていくのか気になる。
事件は三話まではほのぼのとしたというか結構ライトで笑える場面もあったりだったけど、四話が
かなり…きついものが…。
ラストのしめかたは爽やかだし好きだけど、嗄井戸の過去や犯人のやりくちが三話までとはガラッと変わって衝撃的。
私はミステリ好きだけど最近いろいろとミステリについて考えこむことがちょうどあって、この四話を読んでまたミステリを楽しむってことになんだか罪悪感のようなものが…。
それでもやっぱりこの本は面白かったんだよなあ。
投稿元:
レビューを見る
登場人物の設定は主要な三人、それぞれに面白いと思います。束がとても気になります。面白い娘です。
謎自体、そして謎解きよりも、映画の話におおく期待していましたが、その点では少々物足りなさがありました。もっと映画に寄せて話が展開してくれるものを期待していました。しかし、本筋の謎から言うと、バランスのとれた感じかもしれません。
読後に何か物足りなさを感じたのはなぜなのか、自分でもよく分かっていませんが、研究室内での部分が少ないからなのかな、話の発端なのに、ということかな。
きっと作者さんは書いていくうちにどんどん、うまくなっていく方のように思います。
もうすこし読み続けてみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
留年決定になってしまった主人公は、救済処置として
1人の学生を大学に連れてくるように、と言われる。
期間は1週間なので、その攻防戦が始まる、と思ったら
最初の一話で終了してしまいました。
そして決まってしまった、主人公の留年。
留年しない程度に計算して勉学に励まなかったのが
一番いけない事ですが。
頭がいい、と言われる引きこもりの学生の元へ
奇妙な事件を持っていく主人公。
そして部屋で出会った、女の子。
こちらも謎を持ってきて、解決してもらっているようで。
ここもまた、人間関係どう知り合ったのか、が
気になるところです。
男、というより、男の子、のノリな二人。
何故彼が部屋から出たくないのか、も分かり
ここからさらに友情っぽいものが形成されるのか。
映画の奥が深すぎる…。
投稿元:
レビューを見る
「文学少女シリーズ」や「ビブリア古書堂シリーズ」のように、実在する作品を題材としたミステリー。映画に造詣が深くなくても楽しめた。
我が道を行く自由人のようで存外寂しがりの嗄井戸と、そんな彼をなんだかんだで気にかけてしまう奈緒崎。ケンカしつつも仲のいい二人のやりとりが楽しかった。
ちょっと尊大な嗄井戸もしかし、帰ろうとする奈緒崎を狼狽しつつ引き留めてみたり、トラウマを押しのけ宝物を擲って助けに行ったり、そんな姿を見せられたら憎めない。
奈緒崎のために踏み出した2メートルが愛おしかった。
ところで、「サクッと読める短編」という帯の宣伝にも関わらず後半襲いくる重すぎる展開に驚いた人は私の他にも多いと思う。ラストは明るく爽やかとはいえ、気持ち的には全くサクッとは読めなかった。
嗄井戸のトラウマに関しては今後掘り下げがあるんだろうなと思いつつ、1作目で殺されかけたらもうこれ以上重いエピソードなんてないのでは…?