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グリム童話をベースにしたちょっとダークで大人な物語。夢野久作みたいなん感じ。
各ページの演出、絵だけでなく背景色や文字の色も良かった。ぐいぐい引き込ませる。
ヘンゼルとグレーテルは、原作には描かれていない魔女に焦点が当たっている。グリム童話によくあることだが、魔女も一概に悪とは言えない。
ラプンツェルや赤ずきんは原作に近い物語だった。
一番エロいなと思ったのは、BB/PP。痴人の愛を思い出させる。コッチは完全にバッドエンドで因果応報。
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【収録作品】「手なし娘協会」 村田喜代子文 酒井駒子絵/「あめふらし」 長野まゆみ文 田中健太郎絵/「BBPP」 松浦寿輝文 及川賢治絵/「ヘンゼルとグレーテル」 多和田葉子文 牧野千穂絵/「ラプンツェル」 千早茜文 宇野亞喜良絵/「赤ずきん」 穂村弘文 ささめやゆき絵
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黒く皮肉さ容赦なさが増している、グリム童話をモチーフにしたお話に挿絵。素敵な絵本でした。
お話と挿絵が特に好きなのは、元々作家さんも好きな、多和田葉子×牧野千穂と千早茜×宇野亜喜良。うっとりしました。
長野まゆみも良かった、好みな黒長野でした。
穂村弘のはワールドでさすがです。
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暗黒だ!グリム童話の暗い面をずるずる引きずり出したお話と独特なイラストと素敵なブックデザイン。ページの色が良いのでめくるのが楽しい。手なし娘って知らないけど、酒井さんの絵が美しくて幻想的。逆に誰もが知ってる赤ずきんのささめやさんは破壊力が凄い。図書館で借りておいてなんだけど、手元に置いておきたくなる総合的に素敵な本でした。
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好きなイラストレーター、好きな作家が多いから手に取ったけど内容は読んでどんより。宇野亜喜良の描く男の人、雑誌記者、なんかおもしろいの。
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グリム童話をモチーフに描かれた小説と挿画の本。ややお値段は高めですが、とにかく本として美しくて素敵です。じっくり浸ってページをめくりたい一冊。
モチーフとなった童話は有名なものが多いのですが、それがどうしてこのような物語に? というくらい別物感がありました。でもそれが悪いわけではなくって、なるほどそういう風になるのかあ、という斬新さを感じます。シュールで美しく、少し残酷なものが多いのかな。
お気に入りは「ヘンゼルとグレーテル」。誰もが知っている物語なのに、まさかこんなことに! 牧野千穂さんの挿画も素敵です。
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ページの色が違ったり、挿絵がたくさんあったりで、本としてとっても面白かったです。
ただ、お話はかーなーりーグロテスク。そういう意味では大人向けですね(子供には刺激が強すぎてトラウマになりそう)。さすが、暗黒というだけあるわ。
グロさで言うなら青ひげ、救いのなさで言うならヘンゼルとグレーテル。ラプンツェルもなかなか強烈でした。
絵は、酒井駒子さんのが一番素敵だと思いました。
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グリム童話モティーフに豪華執筆陣×豪華挿絵陣がオリジナル世界を展開しております。
村田喜代子先生は手なし娘モティーフ。酒井駒子先生の挿絵はやっぱり…綺麗だ…どこか怖くて…いい…。
長野まゆみ先生はあめふらしモティーフだけど、これ知らなかったな。
松浦寿輝先生は青ひげモティーフ。こ、怖かった…世にも奇妙な的な…エログロさが一番グリム踏襲してた気がする…。及川賢治先生の挿絵もなんか毒々しくて…怖かった…。
多和田葉子先生はヘンゼルとグレーテルモティーフで、これも怖かった…悲しかった…。牧野千穂先生の挿絵はかわいいな~~とお見受けしていたのですが、こ、こんな風に怖くも描かれる人でもあったのか…多和田葉子先生ワールドのヘンゼルとグレーテルにマッチして、いと怖し…。メルヘンでかわいいのに、怖い・・・。
千早茜先生はラプンツェルモティーフ、宇野亞喜良氏の挿絵の独特なダークさも相まって、めっちゃ良かった…。
穂村弘先生は赤ずきんモティーフ、よく割愛されてる肉食や服を火にくべる狼との掛け合いが懐かしい。鉄の服をそう使うか!といい、オチがまた秀逸。
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多和田葉子の小説だけだと思ったら他の作家の小説もあった。多和田の小説はヘンゼルとグレーテルであるが、そのお菓子の家のおばあさんの由来をも書いてあって、話が二重になっている。
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グリム童話を元に、現代風にアレンジしたお話を、今をときめく画家の挿し絵と共に楽しめる贅沢な大人の絵本。手なし娘協会、あめふらし、BB/PP、ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、赤ずきんの6作。
酒井駒子さん、牧野千穂さんの絵が素敵。
話はグリムらしくブラックな仕上がりで、ビター!手元に置きたくなる1冊。
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手なし娘協会 (村田喜代子/酒井駒子)
あめふらし (長野まゆみ/田中健太郎)
BB/PP (松浦寿輝/及川賢治)
ヘンゼルとグレーテル(多和田葉子/牧野千穂)
ラプンツェル (千早茜/宇野亜喜良)
赤ずきん (穂村弘/ささめやゆき)
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人の作家と絵師のコラボによる、グリム童話をモチーフにして新たに紡がれた物語。
一作目「手なし娘」は私は知りませんでしたが後半は誰もが知っているであろう物語が、各々の解釈で語られています。元々グリム童話は残酷な話が多いように思えますが、『暗黒』とついていてもどちらかと言えば物悲しさを強く感じました。
挿絵もそれぞれ個性的で美しく、見るのが楽しかったです。
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グリム童話にインスパイアされた短編集。6人の作家による競作。それぞれに個性的なイラストが付いており凝った本になっています。
でもというか、やはりというか怖い感じに仕上がっているのは、グリムだから?
まあ、めでたしめでたしで終わるのがお約束の昔話ですから、大人向けにリメイクとなれば怖い話になってしまうかな。ちょっとグロイ感じになっているかな?
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グリム童話を6人の作家それぞれの解釈で書き上げた短編集。
どこか不思議で不気味なグリム童話は、もともと民話として語り継がれていたものだけあって、そのひとつひとつはその後を色々考えさせるものばかりだと思っています。
この短編集はそれぞれのお話の「暗黒」を前面に押し出しすぎていてグロテスクで気味悪く、救いも感じられなくて読後感もよくなかったし、その後も考えたくない。
この本は好みではなかった、と言うことですね。
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(2018/9/8読了)
グリム童話が好きなので読んでみることに。なんだか救いのない、教訓めいたものもない物語だった。特に「あめふらし」はさっぱりわからなかった。やっぱり、長野さんとの相性が良くないんだな。
内容はともかくとして、それぞれの個性的な絵は美しく、ページをめくると紙の色も文字の色も次々と変わって、その後色の風合いも可愛らしくて、楽しかったな。牧野千穂さんの絵が一番好き。
(内容)
6人の人気作家と人気画家による夢の競演!怖くて美しい、大人のための新・グリム童話集。
(目次)
村田喜代子×酒井駒子「手なし娘協会」
長野まゆみ×田中健太郎「あめふらし」
松浦寿輝×及川賢治(100%オレンジ)「BB/PP」
多和田葉子×牧野千穂「ヘンゼルとグレーテル」
千早茜×宇野亞喜良「ラプンツェル」
穂村弘×ささめやゆき「赤ずきん」