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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.3

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

恋とはどんなものかしら?  そして、みんな意外と註が好き

2017/04/06 20:34

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみひこ: - この投稿者のレビュー一覧を見る

綺羅星のような書き手が名を連ねるこ
の文豪の短編、それも怪談ばかりを集めた
作品集を、ふと、店頭で手にとって開いた時、
文字通りあっけにとられた。
 
 それは、見開きの半分、ほぼ1ページ分を
埋め尽くす勢いの註が添えられてあったからなのだ。
しかもその内容たるや……。

もはや、この註を読むためだけにも、この本を
読みつくさないといけないと思われるものだったのだ。
 
 例えば、江戸川乱歩の『押し絵と旅する男』の註を見てみよう。
本文が五行に対して、11項目の註が、1ページ半超書かれている。
ここで、まず、気づくのは、読み進むのに親切な註づけであること。

「半丁の余」に対して、「約五五メートル」と、すぐにわかる長さの解説が
つくのは読み手としてありがたいだろう。辞書を引き長さの計算をしないで済む。

次に気づくのは、ほぼ、解説に近い註であること。
「蜘蛛男の見世物」に対しては、乱歩の長編『蜘蛛男』で、
乱歩自身が書いた文章を引用している。
続く「玉乗り」の項では、川端康成の『浅草紅団』までが顔を出すという具合。
 
 実は、先日この註に感動して

「註は、大人の世界への入り口になる。翻訳や古典は、別世界への窓口だ」

 と、ある所に書きこんだら、多くの人にご賛同頂いた。
皆さん、思いもかけず、註がお好きだとみえる。

 私自身は、子供の時「少年少女世界名作文学全集」等を
読んで育ったせいか、註や解説が大好きだった。
だから、今の若者はそんなもの、註なんてついていたら
面倒くさがってよまないという意見には、常々疑問を持っていたのでうれしい。

 さて、そんな素晴らしい註に支えられて読んで行ったのは、
泉鏡花、 佐藤春夫、 小田仁二郎、 川端 康成、 香山滋、
江戸川 乱歩、 中井英夫、 上田秋成の珠玉の物語。

そして、読みすすんでいくうちに、
全て恋の物語なのだけれど、なんだか変、
なんだかおかしいな、と思えてくるだろう。 
確かに恋をすると、それまでとまるで違う世界の中に
するりと入り込んでしまって、もう戻れないと思うのだけれど、
それにしても……。


よくこれだけ、奇妙な物語を集めたものだと感心してしまう。

 美少女との出逢いを描く冒頭の鏡花の
『幼いころの記憶』を読みおわった瞬間、
私が読んだのは何だったのだろうと思わずたじろいだ。
主人公の五歳という年ごろを思うと、作者のこの記憶の中に、
くっきりと残り続ける美というものの恐ろしさを感じたのだ。

 さらに続く物語の中に次々と現れる恋人の正体は……。

 人ではないものにまで恋をする物語は、古来様々な伝説の中にある。
そして、人々はそれを語り継ぎ、小説家もそれを書き続けて来たのだ。
 
その理由は、「恋とは何か」の根本を問えばわかるのだそうだ。

そういう、編者の種明かしの解説まで読み終わった時、
読者は怪談の中に恋が身を潜めていることの本当の恐ろしさに、
気づくことができるだろう。


恋に落ちる前に、
読むべき必読の書としておきたい。

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2017/11/20 11:08

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2018/08/21 21:49

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2017/05/31 22:29

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2017/06/24 14:17

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2018/01/06 14:38

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2017/05/28 21:51

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