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夏の読書11冊目、在り方を考えられる1冊。在り方の話はこの本から出ていないけれど、振り返りいい機会になりました。
http://aosenn.hatenablog.com/entry/2017/08/16/103225
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ひとりひとりの子どもたちがそれぞれ意味ある学びに到達できるよう、教師が学習到達範囲の幅を広げ、子どもたちが自らの学習をプロデュースできるよう仕掛けていく。学びの個別化を進めると、カリキュラム・マネジメントの意義も見えてくる。
一斉学習と個別学習は相反するものではない。一斉学習の中でも、様々な到達地点を設けていくことはできる。教職員の役目として重要なのは、子どもたちが個々の目標設定ができるまで促し、徹底的につきあうこと。ゴール地点を揃えないかわりに、それぞれのゴールまでの距離感を揃える。図書館学習はそれがしやすい。ゴールが違うことが共通認識であり、みんなが別のところへ一斉に駆け出していくのを目指すのが探究型学習だからだ。ただし、歩き方と走り方は教える。体力づくりと走行フォームを教えるのが教科教諭ないし司書教諭の役割、道々で方向を示したり応援の声かけをするのが学校司書の役割ではないか。少なくとも、前に進むための支援。
……となると、走れなくなったときに連れて帰るのは誰だろう。休ませ、栄養補給するのは誰だろう。それをクラスメイト同士でできるようにするのが究極の目標だろうか。
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学びの個別化•協同化•プロジェクト化に取り組もうとしている方は必読です。
ただ、この内容を全て網羅しようとするのは現在の公立小学校では厳しい現状もあると思う。
まず大切なのは、一人ひとりをいかす教室をなぜつくろうとしているのか自分自身に問いかけてみることだ。
その問いに対する答えは無数の視点から答えることができる。
自分の言葉で納得して説明できることが、管理職や同僚に実践を説明するときにも役立つだろう。
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個に指導と言われる中、日本で行われるのはあくまで集団の中での個別指導。
そうではなく、一人一人がそれぞれの個に応じてバラバラに、または協同して学ぶことについて書かれた本。
現在の学校の一斉画一は果たして効率の良い学びの形態なのだろうか。日本の文脈、クラスの文脈を踏まえて取り入れられることは無いだろうか。
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『一人一人の生徒がもつ違いや多様性を大切にしながら,彼らの学びの可能性を信じて一人ひとりの成長のためにベストを尽くしたい』
これは,熱心な教師なら誰でも抱く目標だと思います。しかし,現実はどうでしょうか。教育委員会からの求められるやり方や日々押し寄せる雑務によって,このような熱い思いはどこかへと追いやられがちです。
この本の内容は,そんな熱い思いを引き出させてくれるものです。中には一人ひとりをいかすヒントが書かれていますが,ハウツー本ではなく教師としての在り方や哲学について述べられている印象です。
私が一番気に入った所
『安定感のある教師は一晩中思い悩まなければならない大切な問いや,今日よりも明日の方が良くなるためにじっくりと考えなければならないことが毎日のように生まれるのだという信念をもって,学校を後にします。安定感ある教師は,こうした,じっくりと考えて発見したことが,教師として魅力あるもので,個人として満足のいくものになると信じています。』
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一人ひとりをいかすためには、一人ひとりのことを知らなければならない。一人ひとりが自立した学習者になるための支援が必要である。
「一日が始まる前に時間を確保して、どのように一人ひとりをいかす活動を始めたいのか、それをどう展開させたいのか、そしてどう終わりたいのかをイメージするのです。」
一人ひとりを見ようと取り組んでいる。けれど、この一文に立ち止まる。まだまだ全体としての捉えが大きかった。学級が落ち着いてたら、安心してたんだろうなぁと振り返る。一人ひとりの行き先までは想像できていなかった。
一人ひとりの現在地はどこなのか。どこに向かおうとしているのか。個としてのストーリーを一緒に紡いでいきたい。そのために、ある程度のスケール(規準)も準備しておこう。
以下、一人ひとりをいかす教室にするために考え方として心がけたいこと。
一人ひとりのニーズについてのあなたの価値観を明らかにする。小さく始める。ゆっくり確実に成長する。活動がどう展開するかを想像する。後戻りして、振り返る。生徒と最初に、そして頻繁に話をする。生徒を力づけ続ける。分析的であり続ける。