紙の本
都市の女戦士は今日も癒しを求めてる
2017/04/01 13:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
常に、過酷な戦闘を強いられる「都市の女戦士」の一人として、ジェーン・スー氏が求める癒しの場。著者も自認する「40代中年女性」が経験する体と心の軋みを衛生兵である女性たち(中には男性)が、優しく、丁寧に癒してくれる。「癒し」は「なぐさめ」と本書にあるが、そこには「男性の風俗」とは大いに違う「何か」がある。毎夜(日中)、心と身体が発する、聴こえない愚痴を聴いてくれるような「店」に通い、「施術」という対話で解消してくれる。そのお返しはなにか。そう「カネを払う」ということ。本書は、愚痴を言い続ける身体を癒してくれる場所を探す「マッサージ行脚」本だと思う。一度の対戦で「最高」と歓喜する店もあれば、気分が凹んだりと「なんだかな」と思える店まで。都会には(カネをかければ)星の数だけ「癒す場所」と「癒す人」が居るのかと地方在住者はため息をつく。
「カネで解決だ」と見栄を切っている感があるが、けして全部がそうでない。実際言われれば、嫌な気分にもなる。だが、年中満身創痍の著者には、そんな言葉で気に病んでいる暇はない。カネ解決できる事は「カネで解決」する。そう、ジェーン・スー氏はそれが出来る女性だ。最終的に、自分へ褒美(?)としてブランドバックではなく「マッサージチェア」を購入する。読後、著者の活躍を願いつつ、激戦を勝ち抜くために今日も「都会の癒し場所を放浪している」だろうと思う。
投稿元:
レビューを見る
いつものスーさん節は面白いんだけど、マッサージに特化した内容だから途中で少し飽きて…読みきるまでに時間が掛かってしまった。
ヨモギ蒸しは興味あるなぁ。
投稿元:
レビューを見る
個人的にすごく好きな本だ。なぜなら規模の大小は(つまり私はスーさんのように玉が使えない。カネで解決できないが)あれ私もマッサージとマッサージ的なものが大好きだからだ。だから本書の内容についつい前のめりになって読んでしまった。えっ本当?参考にしたい(がおそらくできない)とか下手なものに当たったときの失望感のあるあるが身につまされて楽しかった。
本来、自分の身体なんだから自分でメンテナンスして大事にして使っていくというのがスジであろう。(だからヨガやらジョギング、山ガールがあるわけである。)だけど、このおそらく無駄な贅沢(マッサージ的なものは一時的なものだから)は背徳的であるから気持ちいいのである。独断です。
投稿元:
レビューを見る
この方の著書は出たら買おうと思ってるんだけど、ちょうど繁忙期終わりで体がつらい頃で、美容に興味があるときに化粧品の内容を読んだり、読書がしたいときに読書エッセイを読んだりするように、そのときの自分にもぴったりでうっとりしながら読みました。
わたしはもともとマッサージをあまり利用しないほうで、マッサージって見た目を変えるものではないから(もちろんむくみをとったり、矯正されたりして変わるというものもあるのだろうけど)、どうしてもお金をかけようと思うと人と会う前の美容院にかけがちでした。生活の中でかなりの時間を仕事に割いて働いてるとは言え、わたしなんか世の人ほど疲れが溜まってるわけでもなく、それなのに行くって、となんだか罪悪感があったのもある。人が行く分にはちっともそうは思わないのだけれど。
でも疲れを取って気持ち良くなるためのズルの手段、ではなく、そのサービス自体を受けることを素敵な行為として書いてくれているので、読んでいてとても楽しかった。
マッサージに限らず、やっぱりこの方のエッセイの良さは出ていて、どう思うかの描写とか考えることとか読んでいてとても面白い。男性目線のサービスの話とか、とても興味深かったです。すごくよく解る。
とは言えマッサージ行ってみたら、とっても気持ち良かったけど、やっぱりそんなにわたし疲れてないのかも、と思いました笑 また働こう!笑
投稿元:
レビューを見る
マッサージ関連には行ったことがない。もしも全然良くなかったら?と考えて行けない。ある意味最高の贅沢かも。
投稿元:
レビューを見る
自分へ素敵なご褒美的なマッサージをプレゼント。罪悪感感じなくていい、そのためにまた頑張って働こう!って前向きなところがよかった。
なかなか自分に、マッサージプレゼントできない経済状況だけど、一年に1回2回くらい、プチプラコースでいいので、やりたい。できるようにがんばろ!
投稿元:
レビューを見る
忙しくて面倒くさがりの仕事ジャンキー、ジェーン・スーのマッサージ放浪エッセイ。値段別に¥0~¥35万まで、安いから駄目なのでも高いからいいのでもなく、星の数ほどあるマッサージ屋での色々が語られる(ただしほぼ東京)。他作に比べると笑いは薄め。考察も薄め。でも”致命傷じゃなければお手軽に驚きたい騙されたい”女心は分かる気がする。
こんだけスパ・マッサージ行きまくったら楽しいだろうと思うけど、現状彼女ほどアグレッシブで疲れてもいないので背中を押されるような押されないような。一度行くと怒涛の営業攻撃に遭いそうで怖いしなー。でも何か贅沢したい!自分のためだけに無駄遣いしたい!という衝動が湧いた時にあぶく銭握りしめて行ってみようかなーと。ルールを決めた中での浪費なら少しはあった方が楽しいしー。
投稿元:
レビューを見る
タイトルが秀逸すぎて、期待し過ぎた…
金を持ってそうな女の使い方を、私の目からウロコを落として下さいとまで思っていただけに、マッサージの話だけとは残念。それでも笑えましたけどね。
投稿元:
レビューを見る
2018/05/13
スーさんの文章が好き。
マッサージルポかぁ、今までとは毛色が違うしと悩んでいたけど読み始めると止まらない。
ひとつひとつが短めでサクサク読める。
いい事ばかりじゃないし失敗したことも書いてる。
聞いたこともないマッサージの種類、ジャンルも様々。
まじでスーさんマッサージにいくら投資した?読了後そう思った。
いろーんなジャンルのマッサージに臆することなく行ってるのが凄かったり、わかるわかる、それ思う!と共感するとこもあるし敷居高めのハイソなマッサージの内容を垣間見れて羨ましくなったり…
失敗を恐れずマッサージ行きたい!と私の好奇心もむくむく肥大しています。
速攻ホットペッパービューティー開くよね。
面白かったなー。
投稿元:
レビューを見る
いつもどおりの斜めからの切り込みだけれど、全編、マッサージなどのボディケアの話だったので、ちょっと期待したのとは違った。幸いにも、先日、整骨院や鍼灸整骨院に行ったばかりだったので、書かれている内容には、頷けることが多かった。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしきマッサージ体験記。
ここまで仕事を頑張る女性の『娯楽』を追求したエッセイがあるだろうか!
独身女性の誇りと寂しさが詰まった1冊。
「あるある」とニヤニヤしながら読める作品。
投稿元:
レビューを見る
夜に金で解決!というからゲスな内容を期待していたが、実際は著者が自身の疲れをマッサージやエステ等で癒す体験記だった。
なかなか詳細なルポなので、読むとそのお店に行きたくなるが、店名等の詳細は記載されていないので、ネットで検索をかけて探さなければならない。加えて、当方男性なので、ここで紹介された店を探し当てられたとしても、そもそも入店できない場合も考えられ、そこがちょっと残念。
ちなみに当方の今までの経験では、マッサージも鍼も、その場は快適だが、効果が持続しないのが残念、と感じている。
せめて数日で良いから、効果が持続する施術をしてくれるところはないかしら・・・。
投稿元:
レビューを見る
いつも笑える、けどちゃんと考えさせられるジェーン・スーの「今夜もカネで解決だ」
どんな本かも知らず著者だけで手に取る
で、読む。
うん・・・ なんか間違った感が(笑)
著者が体験したマッサージ店の感想が延々と続く・・・
そもそも東京の土地勘がないので親近感ゼロだし
マッサージに通わないので共感も生まれない
うーん・・・次の作品に期待!
投稿元:
レビューを見る
来る日も来る日も一生懸命働いてガッチガチ。自分で体を動かせばコリなんて吹っ飛ぶことは百も承知。しかしそんな自発性は業務中に燃え尽きました。休日だって家でゆっくり寝ていたい。だったら金で解決だ。そして街にはマッサージ屋があふれている。
読んでいると、マッサージが必須になるほどの疲れと、マッサージの気持ちよさの両方が体感できます。
投稿元:
レビューを見る
エンドレスになってもマッサージいいなあ〜って思っちゃうな〜。都内は店がたくさんあって、行きやすくて羨ましい。施術者多いとこは、最初だけ上手い人で、次からそうでもない人になる事多くて、通うの嫌になっちゃうんだよな〜(;´Д`)