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読みやすく、わかりやすい
2019/12/20 23:07
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
原始仏教から大乗仏教へ。その変化はものすごくわかりやすい。お経の細かい説明部分は、紙でないので記憶に残りにくいので、何度も読み返しています。電子書籍は、読んだ部分を行きつ戻りつしながら読むのがちょっと不便かも。
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とても分かりやすい仏教解説
2021/02/24 12:15
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
大乗仏教とは何か?それは釈迦が始めた仏教とどう違うのか?という点が、歴史を通じて詳しく解説されていて、とてもよく分かりました。日本で広がった日本式仏教の各宗派の違いもよく分かり、それが本来の仏教の教えからかなり逸脱してものであることを初めて知りました。それでも奈良仏教も鎌倉仏教もその時代の日本に必要な仏教であり、巡り巡って今の日本の仏教の現在地もそうなるべくしてそうなっているんだなあと思いました。情報量も多く、解説が分かりやすい良書だと思います。
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そうだったのか!
2017/08/29 01:50
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投稿者:カンダダ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、仏教に対する何かもやもやとした疑問がすっきりした。
いろいろなことばが出てきて迷いそうなところを、著者にうまく案内してもらった。
仏教に対する付き合い方という点で、とてもたくさんのことを教えていただいた。
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ブッダの仏教から大乗仏教への変遷は、分からないことも多いということを、初めて知りました。
ブッダから大乗仏教が生れて来た時代背景や必然が、本書でよくわかりました。
また、日本の仏教には「律」がないのが、今日の日本の仏教の特色という著者の考え方に深く同意です。
仏教はさらに変遷していくという必然を、著者は説きます。
これは仏教3.0につながるのかもしれません。
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我々が今日触れる”仏教”緒宗派について、ブッダからその歴史を辿って整理している。
聴講生を前にした講義形式で記されている点が、理解しやすく、整理された無いようになっている。
日本仏教の全体像を、一つの方向から見渡すことが出来たと思う。
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大乗仏教の基本知識をインストールするのに使える本。
宗派ごとの世界観の違いなどが、対話形式でとてつもなくわかりやすく語られている。
奈良の仏像巡りしてから、この本を読んだらめちゃくちゃ楽しかった。
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非常に体系立ててわかりやすく、すっと読めた。釈迦の仏教→大乗仏教の流れ、大乗仏教の細分化の歩みはもちろん、ヒンドゥー教、道教との関係も見えてきた。
最終章に出てくる、これからの仏教のあり方については目がうろこだった。一方で二極化して、原理主義的な集団が先鋭化すると、中世の宗教対立のようなことが再燃しないかと心配にもなった。
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大乗仏教についてくわしく書かれており、だいぶ理解が深まった。
その時代の人々にあわせて仏教の教えが変化していったのがよくわかった。
いままでは、人々が宗教を信仰する意味や必要性がよくわからなかったけど、このほんを読んで、その気持ちもわかる気がした。
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大乗仏教を学ぶ一冊としては良書。ただ、100分で読み終わることはなく、その倍はかかるのは難点。私の場合、一度通読しただけでは内容を全部理解できていない。
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日本の大乗仏教についてお経ごとの解説から体系的に書かれている。最終章はなかなかに刺激的な事を言っている。大変興味深く読んだ。
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仏教の歴史の変遷をたどる本、と書くと面白みがわかりいくいけど、救いを求める人が、いかに物語を想像していったかをたどる本、と考えると面白い本かも。
元々厳しい戒律や修練の末にたどりつくとされた仏陀の唱えた「悟り」
それがどのような変遷をたどり現代まで変質していったかを、教授と学生の対話形式でたどっていく一冊です。
対話形式なので読みやすく、仏教の歴史の変遷も各時代を辿り、ちゃんと順を追って解説されていくので、内容も分かりやすかったと思います。
上に書いたとおり仏陀が始めた仏教というのは、一般の人が行うには厳しい部分も多いし、悟りという概念も難しい。その仏教がいかに民衆に根づいていったか。人々は仏教を独自の解釈を加えていきます。それによって教えは変質し、民衆に近いものになっていくのだけど、この解釈に人間の想像力の豊かさを見ました。
輪廻転生という概念くらいは知っていたけど、この本を読むと仏教の変遷の中に、転生やタイムリープ、さらにはパラレルワールドの概念のようなものまでも見て取れます。
自分は何度か「これ、もはやまどマギじゃん」とか「これ、もはや進撃の巨人じゃん」とか思ったりもしました(笑)
こうしてみると、宗教はある意味SFやファンタジーの概念すらも含んでいるのかもしれないとも思えてくる。
そして、古来からそうした概念があるなら、現代の物語にもその設定や概念が使われて、名作が生まれているのも至極当然のようにも思えます。
救いを求め、今と違う世界や自分を求めた古代の人たち。回り回って、それと同じ概念が物語に取り込まれ、名作に昇華されていることを考えると、仏教がより身近に思えたし、人の本質というものも変わらないのだと思えたりもしました。
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偉大なシャカムニが生きているあいだは良かったが、亡きあと、僧団は乞食遊行から定住化する必要などで「意見が対立しても定例集会に参加するうちはメンバーと認める」不文律ルール改正に迫られた。
シャカムニは「カルマ=業を断ち切れば自由になる」と教え、輪廻転生に言及しなかったが、「ブッダとなるには延々とした前世からの修行があったに違いない」また「厳しい修行を支える一般人にとってブッダの教えは何になるか」といった思いから、〈大乗仏教〉が興起した。
初期の大乗経典の般若経(群)は“空観”を敷衍して善業は仏になる途に通じると説く(カードポイントが「そんなことにまで使えるの!」に譬えている)。さらに、“一定の経文を、意味が分からなくても唱えれば効果(善業)がある”という画期的発想を打ち出した。現在の日本の般若心経ブームの源流。しかも、論拠として「(なんとなくでも)懐かしく感じるものがあるでしょう?それは、過去世にあなたが仏と会ったことがあるからなんです。『故知般若波羅蜜多 是大神咒 是無上咒 是無等等咒 能除一切苦 真実不虚…ギャ諦…』と唱えると、前世の記憶が呼び覚まされる…」と論駁不可能なところに行く。
転生修行を繰り返すボサツはブッダに会って「発心」し修行の第一歩を踏み出す。ブッダは「何億年に一人」とされていたのを、経文を唱え讃えることが仏に会ったことに匹敵するとした。
次に法華経は般若経から百〜百五十年後成立と推定される。
漢訳の段階で種種の経典が到来したのを、天台大師智顗は「五時八教」と体系化し、華厳→阿含→方等→般若→法華・涅槃の順で説かれたと「釈迦仏の本意は法華経で万人成仏の方途を示すこと」
偈(韻文、『妙法蓮華経』では漢字五字の連句で翻訳)の部分が先にできたと考察され、前半と後半で教説に違いがあるが、前半は“師弟関係の超世代”、後半は“永遠のブッダ”を説く。シャカムニの十大弟子である舎利弗などが、歴劫修行といって何万回も?生まれ変わり生まれ変わりして釈迦佛に出会いを繰り返し、今回ついに年限満ちて?成仏の記別(確定証明)をあたえられるという。それは仏が最終的仕上げの一撃!〈法華経〉を説くからだと。仏が法華経を説くのは生涯に一度だけで、心して聞くべきと。/後半ではなんと「仏の仏としての寿命は超遠大=半永久的で、生々世々に娑婆世界で法を説いて衆生を教化してきた」と述べる。それが法華経の核心で、
修行者は菩薩行のなかで『自分の命が永遠である』ことを自覚し、その教えである法華経を広めるよう励む。よう呼びかけている。
釈迦仏はもう転生しないのか、娑婆世界から他所に移るのか、前半では「塔を立てること」が推奨されたが、後半では経文が仏の全身であると自己言及が見られる。