紙の本
ちょっと怖かった
2017/10/22 21:53
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夫の死後、次々と訪れる出来事に少し恐怖を感じた。夏葉子はちょっと頼りなさ下だったけれど、彼女の父が頼もしくてよかった。
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メディアリクエスト
面白い!そして私にとってはタイムリーすぎる!エピソード一つ一つが、親近感がわく。
ラストは、なるほどね、と。
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夫を亡くした夏葉子は、次第に義両親との関係に息苦しさを感じ始める。そして、彼女が下した決断は――。悩める「嫁」に贈る物語。
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夫の転勤で夫の実家がある風光明媚な長崎に移住し、お気に入りの家も購入し、嫁姑の関係も良好すぎるくらいの夏葉子。
ある晩、夫が市内のホテルで急死した。
出張と言っていたのになぜ……?
きっと女と一緒だったのだ。冷え切った夫婦関係だった。
涙も出やしない。そう思いつつもショックを受ける。
いっぽう、優しい義父母や親戚、近所の住人から寄せられた同情や心配は、やがて“監視”へと変わってゆき、次第に息苦しさを感じはじめる。
追い詰められた夏葉子を、一枚の書類が救う。
持つべきものは、物知りな友人!?
義父母、婚家からの卒業!!
「嫁」の役割に疲れたあなたに人生大逆転ストーリー!
いや~、さすが垣谷さん!ww
工藤との関係とかも・・・ありそうだよなー。
それにしても、サオリ怖いわ~~ (((( ;゚Д゚)))
最後は上手いことまとめてくださいました!ww
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垣谷ファンの方、多いと思います(^-^) 垣谷美雨さん、本当に面白いです。これまでの垣谷作品同様、いいえ、それ以上に楽しい時間を過ごしました。「嫁をやめる日」、このタイトルも素晴らしいと思います。2017.3発行。46歳の夫を亡くした高瀬夏葉子(かよこ)44歳、長崎市の十八代続く旧家「高瀬家の嫁」として、夫亡きあとも、姑、舅、親族からがんじがらめ状態に縛られていく恐怖・・・。やきもきしたり、なぜなんだと憤ったり、東京の実家の父の頼もしさにほっとしたり、いろんな感情に揺さぶられながら、ラスト、見事です!
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娘を持つ父親は読んだ方が良いとのAmazonのレビューを目にして手に取りました。ところが購入後、過去唯一読んだこの著者の他作品を思い出し買ったことを後悔。前半は以前の作品同様、人間の嫌な面を描いて読者を不快にさせるのがうまいなぁとの感想。後半、お父さんが活躍し始めてからは雰囲気が180度転換し俄然集中。最後まで一気読み。ラスト50頁はやりすぎくらいにやたら良い話ばかりでほのぼのムード。フィナーレも今までの出来事をすっかり覆す温かさ。おかげで読後感は良好。今は買って読んで良かったと思っています。
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2017/5/9
結婚15年目。46歳の夫が亡くなり、義父母と引きこもりの義姉が残された。
「形見分けにパジャマが欲しい」と美しい女もやってくる。
わたしだったらどうするかなあ。
夫が亡くなってみないとわからないんだろうな。
ただただ怖かった。
未亡人=まだ亡くなってない人、ってひどい言葉だな。
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「嫁をやめる日」?そりゃ旦那さんが亡くなってしまった日なんじゃないの?と甘ーく思ってたらそんな日はなかなかやってこない。
好感を持っていた義母にだんだんと行動を監視されるようになり、いつまでも嫁でいることを強いられる。
つぶしてもいい人間、気づかない間にそんなものにされるとは…。
最後の五つ星に主人公も少し救われたんじゃないかな。
ぜひ他の著作も読みたいです^ ^
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+++
ある晩、夫が市内のホテルで急死した。「出張に行く」という言葉は、嘘だった―。ショックを受けながらも、夫の隠された顔を調べはじめた夏葉子。いっぽう、義父母や親戚、近所の住人から寄せられた同情は、やがて“監視”へと変わってゆき…。追い詰められた夏葉子を、一枚の書類が救う!義父母、嫁家からの「卒業」を描く、「嫁」の役割に疲れたあなたに!人生大逆転ストーリー。
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夫の急死をきっかけに、ぎくしゃくしていて遠いと感じていた夫の存在が、ある意味大きくなり、それまで意識したこともなかった「嫁」という立場もくっきりと浮き彫りになってくる。夫がいる間は、他所にないくらいうまくいっていると思っていた、舅・姑との関係も、夫がいなくなってみると、鬱陶しい以外の何物でもなくなる。上品でいい人だと思っていた旧家の奥さまである義母の行動のあれこれが鼻につき、知人の多さが、閉ざされた地方都市では監視の目が多いことにつながる。生前の夫の行いにも不信感が募り、悶々としているときに、がさつで品がないと思っていた実家の父が大いなる力になってくれたりと、ほんとうに頼るべき人が誰なのかを思い知らされたりもするのである。だが、一度はまりこんだ負のスパイラルの渦中では見えなくなっていたことが、ほんの少し距離を置いて冷静に眺めると別の様相が見えてきたりすることもある。結婚とは、個人と個人のものとは言え、その背後にいる家族と関わらずにいられるわけではない。「嫁」という存在についても改めて考えさせられもした。人と人の関係というのは誠に一筋縄ではいかないものであると思い知らされる一冊でもある。
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姑から家族への『身体に気を付けてね』の言葉には
私にだけ『あなたが倒れちゃったら、他の皆が大変なんだから』というおまけがつく。
労わってくれているということは充分わかっているのだけれど、
『私のためじゃくて皆のため?』・・・と
ちょっとだけいじけてしまうのだ。
そんな私は、
『潰してもいい人間』という言葉をこの本で見つけギクッ!!^^;
『いいお嫁さんね~』なんておだてられていい気になってるうちに、がんじがらめにされていく恐怖。。。
『死後離婚』という言葉をちょくちょく耳にするようになった昨今、
とても面白く且つ興味深い小説でした。
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40代の夫が急逝した。
夫との関係が良好ではなかった夏葉子は、自由を手に入れたと密かに喜んでいた。
しかし、夫の故郷の町住んでいたため、夫の親族から期待され、厳しい監視の目を感じるようになる。
相変わらずの面白さ。
時間を忘れて一気読みでした。
好意を持っていた夫の親族が負担になっていく過程が、かなりリアル。
恐怖すら感じました。
我が家も夫は一人息子。
健在の義父母はとてもいい人で、仲良くやってます。
ただ、時々、期待されてるなを感じることもあり、色々な事を考えてしまいました。
知識として知っていていいことが沢山ありました。
いざその時になったらどうするかは分かりませんが、知っていることで助けになることもあるかもと思います。
年齢通り順番に、それぞれの親を無事に見送る、そんな風に老いていきたいものです。
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家で読むにはいささか不謹慎?なタイトルで(笑)
夫がぎょっとしてました。
嫁をやめる日は、死別する時か、離婚する時でしょ。って当然のことのように思ってたけど、
そうではない事情とともに、物語が進む。
人間のエゴとかズルさを描きつつ、当人なりのそうなってしまう事情も交え、多角的に人物を捉える著者の視点にとても好感を持ちました。
主人公の父が最高!!
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設定はいかにも小説的だが、内容は濃厚。
登場人物が、どの人も強か。
特に夏葉子の父が素晴らしい。
「姻族関係終了届」が話題の今、タイムリーな小説だと思う。
ただ、私は姑の年代なので、夏葉子みたいなお嫁さんは、現代では少数派だと思ってるけど。
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夫が急逝してから「嫁」としての立場を息苦しく感じてきた主人公が、姻族関係終了届を出して自由を手に入れる、というお話なんですが、そこで終わりではなく。むしろその続きにこそ、心に響くものがあったように思います。
誰か一人が悪いのではなくて、夏葉子にも夫にも義父母にも実父母にも、それぞれ悪い所があって。一度でも本気で腹を割って話し合うことができていたら、こんな風にこじれなかったんじゃないかと思いました。
本当の意味での「家族」になるためには、思いやり、歩み寄る努力が必要なんでしょうね。
このお話のラストには優しさがあるけれど、現実はどうかなぁ。縁を切って終わり、というケースも多そう。夏葉子を自分に置き換えて考えてみても、許せる自信はないし・・・。
私も努力しないとダメですね。これからでも。
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主人公とは義両親や親戚との関係性という点では違うけど 嫁という立場では同じであるためか気持ちがよくわかります。私は同居も介護もしていないのでその時点でもう嫁をやめてるんじゃないかと思っています。そう出来ているのは理解のある旦那のおかげだとも思っています。(旦那は仕方なくかもしれませんが...)
私が主人公と同じ立場ならきっと同じ様にしていたと思います。
以前、『嫌われる勇気』を読んでから自分の人生は自分の思うように生きていいんじゃないかと考えるようになりました。まわりを気にして悩んだところでそれは自分ではどうする事も出来ない事の方が多く 他者が決める事と割り切ることが少し出来るようになったと思います。そう思える事で気持ちも多少楽になったような気がします。
主人公はラストで旦那さんが残した手帳を開いてみることによって救われたと思います。残りの人生、前向きに楽しんで欲しいです。