紙の本
マンガで紐解く
2017/09/08 14:52
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
350年の経済の歴史を、分かりやすく描いています。その時代の風景が浮かび上がるキーワードも、上手く拾い集めていました。
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自分の手持ちの知識が少ないためか、超良書に感じる。近代・現代史を通じて経済誌の流れから「大企業、金融業界、メディア、広告、IMF」のどこが、どのように悪いのか。経済学とは何をしていて、どういう限界があるのか。あまりに明快に腑に落ちる説明をするのでどこかに事実誤認やトンデモ(あるいは筆者の思想への誘導)があるのではと勘繰りたくなるほど。是非識者に一読いただき、コメントが欲しい。
以降はメモ。必ずしも本書の主張ではない。
需給曲線のY軸は価格ではなく価値(消費者がイメージする)である。これは広告によって操作可能である。
把握できている統計の中で最適解を探そうとしたり、現象を説明しようとする。外部不経済の資源・環境問題を考えてこなかった経済学。
マルクス主義も新自由主義も、モデル化した経済を現実とはき違え、理想の経済を夢想し、政府を排除しようとしている意味で同じである。極端な理想主義のベクトルが異なるだけだ。
企業規模(売上)に対して累進課税。実に単純明快な提言で目からうろこ。
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経済の歴史は初めてだったので流れを知るにはよかった。自分が資本主義の歯車(消費者)になっていることを改めて感じさせられた。
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コルベール、アダム・スミスから、ウォール街占拠にいたるまで、近代経済の理論、政策との関係を一気に読み切る好著。
経済学入門の体裁だけれど、17世紀以降現代にいたる世界史を理解し、現代社会の諸問題を理解するには、経済の仕組みを理解することが不可欠だから、世界史の参考書としても勧めたい。
それは取りも直さず、現代社会を理解するための基盤でもある。強欲な企業・政府共同体による搾取を解消して、息苦しい世の中を打破したいなら、本書の解説を共通の基盤として、議論を始めても良いのではないか。
巻末の用語集と監訳者注も端的で良い。この用語集、見出し語に英語をつけておいてくれると、ここから世界のニュースを見聞きし、海外の人と議論をするきっかけにもなるのではないか。
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[関連リンク]
経済学を学びたい人へ、最初に渡したい一冊『エコノミックス――マンガで読む経済の歴史』 - 基本読書: http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2017/06/25/080000
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ゼミで経済学の導入として紹介されてから、2年越しに読了。
マンガだからと数時間でスラスラ読めちゃうもんだと思っていたら、なかなか手強い。
それだけ経済学が僕にとって難しいものなのか、、
経済学とは馬鹿正直に人間の欲を反映している一方で、その欲をいかに統制するのかを考える学問という印象を受けた。
まずは、アダムスミス→リカード→マルクスと見ていこうかな。