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「熱い」1冊です。週刊文春は売れている反面、批判の矢面に立つことも多くなってきたので毛嫌いしている人も多いかもしれない。でもこの編集長の姿勢はどんな仕事にも通じる。
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清諾合わせて人間は面白い、という価値観には合意するが、現在の日本での各種報道反応へのを見ていると、面白い、で済ませるほどの度量はないように思われる。読者側のモラルだなぁと痛感する。仕事への姿勢、イノベーティブな姿勢には学ぶことが多い、楽しめる仕事を我々もしていきたい。
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「 SNSが普及したことで、人間関係も「ストック」ではなくて「フロー」になっているように思う。多くの人とつながっているように見えるが、個々の人間関係はものすごく浅い。だから、いざというときに力になってくれる人が実はあまりいないのではないか。やはり基本は会うことだ。それが難しいときは電話で話す。今では原始的と思われるような関係性をいちばん大切にしている。」
新谷学さんの『「週刊文春」編集長の仕事術』という本からです。
新谷さんは1989年に文藝春秋に入社、「Number」、「マルコポーロ」、「週刊文春」の記者、編集などを経て、2012年より「週刊文春」編集長に就任。
本書は長年出版業界に在する新谷さんならではの仕事術を余すことなく書かれたものです。
週刊文春といえば、数々のスクープ記事を連発し、それは「文春砲」とも呼ばれ、政治家や芸能人の行く末を左右することもしばしばです。
そんなヒット連発の週刊文春編集長の仕事術は、とても興味深いものでした。
そんな中でもやはり基本で且つとても大切なのは人との関係です。雑誌となると生きた情報を得なければなりませんが、生きた情報をもたらしてくれるのは、やはり人です。
人との関係性を有意義にするために新谷さんが大切にしている考え方が冒頭の言葉になります。
これはとても共感ができます。
私は雑誌の編集者ではないので、情報収集が目的ではありませんが、メールでなく直接話すことでお互いの信頼感が増幅するものと思うからです。
なので、この言葉はとても共感できました。
それ以外にも「なるほど」と思わせること満載です。
ぜひ読んでみてください。
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おもしろかった。スクープを連発している週刊文春のめざすビジョンであったり、仕事の仕方であったり。実際に記事になったスクープがどのようにしてできたのか、実名をだせるものは実名を出して書かれている。ちょっと週刊文春を見る目が変わった。
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花田さん以来の有名週刊文春編集長の仕事術。
前半部分の情報人脈、企画発想、依頼交渉の部分は読み応えあり。
考え方として参考になる。
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20170419 仕事術という内容なのだが章立てにストーリー性があるため、読み物としても面白い。仕事の参考になる事も多いと思う。
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綺麗ごとばかりになりつつある今、この考え方は潔い。人は面白いもので、見えているものとは違う一面がある場合もあると提示すると。東洋経済の記事の並べ方などに関しては著者のいう通りだなぁ。
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今や文春は新潮と並び日本の政治を動かすメディアになっていて、すねに傷を持つ人間はいつスクープされるか戦々恐々としているのでないだろうか。本書はその文春の編集長を務めた新谷さんが、人とどのような関係を築くか、リーダーとして何をすべきでなにをすべきでないか、部下をどのように掌握するかを語った本。一般の会社の上司が読んでも役に立つ本だ。ただ、先のベッキーの事件などはあそこまで必要に追い詰める必要があったのだろうかという疑問は残る。政治家の色恋沙汰にしても、昔はこれほどとりあげたりしなかった。ちゃんと政治家として勤めていれば、私的なことには目をつぶっていたのではないだろうか。今なら籠森さんの事件での安倍夫人や政府の関わり方をもっと執拗に暴いてもらいたいものだ。
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「仕事術」ということで、読んでみました。
おそらく多忙であろう週刊文春の編集長さんが、サクサクと仕事をこなすワザを学べるかな、という期待で。
私もあれこれ優先順位をつけて、効率よく、かつ、質の高い仕事をしたいと思いまして。
前半は、共感することだらけでした。面白くなければ、いい仕事はできないと私も思います。結局、スキルやノウハウじゃないんですよね。
そして私も「会ったら元気になる存在」であり続けたいと思います。そして信用は大切に。
最後に、大変失礼ながら、週刊誌の記者さん、編集者さんに対して、私は偏見を持っていたと思います。読者の求める記事が興味本位、その興味をあおるのが週刊誌、と思っていました。
「これは伝えなければならない」という信念をもってお仕事をされていらっしゃったことがよく分かる1冊でした。これから週刊誌の記事の見方が変わると思います。
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なるほどな、と思わされることばかりが記されている。
本来は黒子であるべき人物が表立って、
このようなノウハウ本を出版することには批判もありそうだが、
逆にそれを開陳してくれるのはありがたいかぎり。
もっとも、“そうはいっても真似できないよね”というような、
自負があるようにも思えてならないが・・・
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人間対人間でとことん付き合う
直接会う
時には図々しさも必要
出会いを大切に、こまめに会う
人を紹介する
トップが関心を持っている相手、好意を持って相手は誰か見極める
相手の褒められたいポイントをしっかり踏まえて話を進める
敬意は表しても迎合するな
折に触れてこちらから積極的にアプローチをすることが大切
ひとつの事象でもいろいろなアプローチがある
実現できたらおもしろいなと思ったらまずやってtwみる
大切なのはどうなるではなくどうする
何のために働いているのかを常に考える
目指すゴールが明確だと目の前の仕事に取り組む姿勢も変わってくる
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P209 なぜ冤罪が多いのか?➡元警察庁長官「白くなる捜査をしていないから」
松本清張「週刊紙は生体解剖だ」➡切れば血が出る、失敗したら生命にも関わる。
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スクープを連発して、週刊誌の先頭を走り続ける文春の編集長。一昔前のテレビディレクターのように、イケイケな感じの人かと思いましたが、仕事の進め方はいい意味でとても、普通な感じでした。
とはいえ、自分が目をつけられたり、書かれたりするのは本当にいやです。そして、新谷編集長自身も感じているように、叩いていいとなったら徹底的にたたきまくる世の中になってしまったことも同感です。
お金を出して文春を買うことはありませんが、ギリギリの線で仕事をしつづけるリーダーのあり方を学ぶには、とてもいい本だと思います。
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不倫や過去を暴露して文春砲と称されるスクープを連発している週刊文春に対しては正直あまり良いイメージはない。
しかしこの本を読んでみるとなるほどと思える部分も多い。
考えてみたら文春の記事を読んだことが一度もない。
興味がないから、好きになれないからと言って避けるのではなく、今度、もし気になる記事があったらまずは読んでみようと思います。
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週刊文春の編集長が、仕事のノウハウを述べたもの。大手雑誌編集長だけあって、大きな組織を切り盛りし、維持発展させている努力は並々ならぬものがあり、仕事に対する熱意や仕事術には参考となることが多い。ただし、結局は、スキャンダルを追いかけることに熱心なだけであって、社会に何の役に立っているかは大いに疑問。政治家にしろ芸能人にしろ、大物の足を引っ張ることにしか生きがいを感じていない組織はおかしい。世界や日本、社会をよくするためにどうするのかといったビジョンは全くなく、逆にそのような社会のために頑張っている人や組織をいかに潰そうかと考えているようでならない。週刊文春のように、くだらないことしかしていない組織にお金を出し続ける人はいないだろうから、衰退していくのも目に見えているのではないか。
「(スキルやノウハウと無縁)世の中で起こっている様々な出来事、あるいは話題の人々を「面白がる」気持ちがスキルやノウハウよりも大切だ。世の中の空気を肌で感じ、あらゆるモノゴトに敏感になること。それが、すべての原点である」p5
「取材源の秘匿は何よりも厳しい掟」p24
「苦手な人と立て続けに会っていると、自分のテンションも落ちてくる。疲れてしまう。やはり、会って元気が出る人と会いたいものだ」p39
「バットは振らなければ絶対ボールには当たらない」p44
「おもしろいことに、肩書きが外れても人間同士の関係を維持するタイプの人の方が、その組織の中で圧倒的に出世しているということである」p49
「組織というのは大きくなるほど「結果が読めない」ものに対して臆病になるのが普通だろう。売上が立つのかどうかわからないものに投資することを嫌う」p72
「「マルコポーロ」は95年2月号で「ナチのガス室はなかった」という記事を掲載した。程なくしてイスラエル大使館から抗議が来た。ユダヤ人団体による広告引上げキャンペーンなどがあり、結局雑誌は廃業してしまった」p167
「リーダーの首は組織を守るためにある」p185