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既存のメディアからすると予想外れのトランプ新大統領の出現。
戦後、対米従属ラインで推移してきた両国のエスタブリッシュメントにとっては、トランプ外交にどのように対処すればいいのか、不安だらけであった。
特に、日本にとっては選挙期間中のトランプ発言を奇禍として、対米従属からの脱却にチャレンジする絶好の機会だったのである。
しかしながら、対米従属ラインでの既得権益者たちは、いち早く安倍をトランプに会わせ、従来通りを踏襲させてしまった。
また、アメリカの既得権益者も日本のやり方をまね、トランプを懐柔してしまったようだ。
そんな内容の事をアメリカ、ワシントンで活躍する著者が日頃の現象からまとめた本である。
内容は、
第1章 外交は劇である
第2章 自発的対米従属
第3章 トランプ・ショックと知日派の動向
第4章 今後の日米関係の展望
第5章 外交・安全保障における市民の声の具体化
のために
第6章 今、日本の私たちがなすべきこと
対米従属になれた外務官僚は、日本国の国益とは相反する政策をアメリカの力を借りて実行する。
民主的選挙で選ばれた総理大臣の意向などまったく無視。
また、日本のエスタブリッシュメントたちの権益を守るため、税金を使って、アメリカでのロビー活動資金としている。
よほど、市民一人一人がマスゴミから垂れ流されるバイアスのかかった情報から騙されずに、自らの意思で事実に基づく情報とフレンドリーになるのか。
覚悟して真摯な態度で日々過ごすことが求められるのだろう。