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紙の本
警察界の実情を知る
2017/08/13 21:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古野まほろは元キャリアの警察官僚であるが、ある分野の小説家として名が知られている。私はまったく興味がないが、有栖川有栖や綾辻行人が小説の師であるそうで、となればどんな分野の小説家も分かる人には分かるのであろう。
本書はその古野が著した題して『警察手帳』である。警察手帳は警察官が身分証明書としてよく利用している場面をテレビドラマなどで見かける。犯罪捜査で警察手帳を提示することで警察官であることを証明していることになっている。警察手帳は身分証明書ではなく、社員手帳と同類のものであるが、部外者がそれを持つことはないので証明書代わりになっているようだ。
本書は上述のごとく、最近関心が高まっている警察界の内情を書き綴ったものである。ただ古野本人は長らく内部にいたせいか、部外者が警察のどのようなことを知りたがっているかが分からないと言っている。内容を見る限りは当たらずと言えども遠からずである。
またよく言われている警察庁と各都道府県警の違い、各都道府県警本部と警察署の違い、そこで勤務する警察官の仕事のあり方なども丁寧に解説している。フィクションやドラマに出てくる警察関係の物語は、必ずしも実際の警察とは別物と考えた方がよいのかもしれないが、実情を知っているとより面白く楽しめることは確かかも知れない。
警察庁のキャリアも警察署の警察官も同じ警察仲間で、同じ目的を遂行するために存在しているわけで、内部での大きな考え方の違いはないようだ。内部に長らく勤務していた人物が内情を書き綴ることはあまりないであろう。そういう意味では本書は希少な存在である。警察小説ファンは是非一度読んでみては如何であろうか?
紙の本
誠実に語られる不思議な組織
2017/05/04 08:38
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古野氏の本は二冊目だが、著者の誠実な語りを聞いていると警察への信頼も不信感も越えた不思議さに気づかされる。本作は内容的に新鮮さはないが、これほどの巨大組織でも、内実は我々企業とさして変わらないのだと親近感を与えてくれた点は評価したい。
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