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「海の王子」みたいな人…!
北村先生のホンは読書欲がシゲキされてこまっちゃう。
創元社の世界少年少女文学全集読破を今年の目標にしよう。ホンマかいや。
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北村氏の、文学へのありとあらゆる思いが、広く深くおさめられている、集大成のようなエッセイ。
氏の作品は小説しか読んだことが無く、エッセイは初めてだ。
ものすごい情報量、読書量、教養にたじたじ、何とかページをめくり終えた時にはホッとした。
「読み終えた」などとはおこがましくてとても口にできません。
1/懐かしい人 忘れられぬ場所
テレビの無かった時代の、想像の広がり。
日本ミステリ界の歩みを語る。
2/言葉と謎と日常
忘れられていく言葉たちを惜しむ。
共通の常識が無いので、落語のオチが理解されないこと。
伝統芸能を受け継ぐ形の違い、今昔。「そっくり」か「個性を出す」か。
文楽や寄席の“空気”を味わわせてくれた父親。
3/読書
山本周五郎賞選評。これが恐ろしい。選考委員としてなのだろうが、プロはこういうふうに本を読むのか、と戦慄した。
印象に残った本アンケート。
近代詩。夢の話。昔話の豊かさ。
ものを書くきっかけとなった本は何か、という問いに
『そこに至る全てが、自分を包んでいる生活が書かせている』
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物凄い量の本を読んでいる著者が,それらの内容を織り交ぜた文章を綴っている好著です.引用された本を少しでも読破したいものだが,これだけの量をこなすのは大変な努力が必要だと思った.暇があるから本が読めるかと言うと,必ずしもそうではない.かなり気合を入れないと読書は難しいと感じている.何度も出てきたが,ラジオの時代からテレビが家に来た時の思い出を読むと,同じような感覚だったなと懐かしめた.
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北村薫のエッセイ集。鮎川哲也氏が覆面作家としての
北村さんのことを「北村さんがお下げ髪の頃、
うちに来て、そこに座ったよ」と楽し気に煙幕を
張られたことを筆頭に、作家さんの訃報に際して
寄せられた文章がいくつか、直木賞を受賞される前後の
エッセイ、山本周五郎賞選評、が特に印象に残りました。
しかし、北村さんはどれほど本を読まれているのでしょうか…
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北村さん自身の言葉で語られる作品
・・・『盤上の敵』圧倒的な「黒い心」とそれに理不尽に傷つけられる「白い心」を描いた寓話。
・・・『野球の君のアリス』人は色々な意味で有限の存在であり、誰もが内に≪お別れ≫の種を抱えている。少年野球で活躍している女の子は少なくない。それぞれ、かけがけのない野球への愛を胸に抱いていることだろう。
心の器である肉体が、その頃には男と女を分けてしまう。誰もがいつでも、心と現実が離れていく哀しみに出会うものだ。