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哲学って面白い
2021/12/30 16:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高入試でよく出る本。哲学者それぞれの主張は大学で学んだけど、で、だから何?って思っちゃうんだよね。いまいち哲学者たちの言葉の重みが理解できなかったのだけど、本書は長い哲学的議論の中でその主張がどういう役割を果たしたのか、どこが画期的だったのかを分かりやすく解説してくれる。だから、そうか!カントってすごい人だ!ってことがわかってくる。逆にマイケルサンデル教授の「ハーバード白熱授業」は、問いのたて方が哲学的議論にはなっていないと批判。この哲学的思考を身に着ければ、日常においても建設的な議論ができそう。
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議論を「let's agree to disagree.」で終わらせない、その向こう側を探るための方法を教えてくれた。
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【これで哲学できる】
びっくりするほどわかりやすい、
哲学的思考法の入門書です。
宗教と哲学と科学の関係。
問いの立て方と考え方のコツ。
一般化のワナに引っかからないこと。
「欲望」の次元から考える。
読みおえた日から、考え方が変わります。
出会えて嬉しい本でした♪
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とてもわかりやすい。今まで哲学入門的な本で満足したことはなかったけど、これはいい。なぜ哲学が必要か、著者なりの考えが中学生でもわかるように書かれている。入門書は歴史の流れ解説だけになったり、難解なことを無理にやさしく語ろうとして騙された感が残ることが多いけど、本書は面白くて解る本。ハイライトとしては個人的には以下の項目。
・「一般化のワナ」に注意しよう
・「問い方のマジック」にひっかからない
・事実から”すべし”を導かない
・思考実験にご用心 それはほとんどが「ニセ問題」
・哲学対話をはじめよう 価値観・感受性の交換/共通了解志向型対話(超ディベート)
近頃、みんなネットで意見は言い放題だけど、意見や立場の違う人ときちんと対話をする場面もないし、スキルもない。この本を読んでいただいて、教育の場でも超ディベートをやってもらえたら……というのが著者の意図のひとつかな と思いました。
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これはいい!
何がいいかといえば、ここで書かれていること全て。ものの見方、考え方についてとても分かりやすく、シンプルにまとまっている。それでいて実践的。いやぁ素晴らしい。
「問い方のマジック」などついついやってしまっている自分の言動に注意しよう。
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哲学の考え方を教えてくれる本。
これからの社会をいかに生きていけばより生きやすいのかを教えてくれる本。
絶対、なんてないけれど、
きっとひとつの標になるような本だと思います。
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非常にわかりやすい。が、すっきり納得とはいかない。
これはあえて著者が開かれた対話のために曖昧に書いているだけなのかもしれないけど。
たとえば死刑について。
「国として許されていない人を殺す行為を国が行うのはいけない」
みたいなことを書いてるけど、それは「拘束する」のも同じことであり、この論理で言うと懲役も許されないことにならないのかな。
だから死刑に反対するには、懲役刑と死刑との違いを論じないといけない。
あと思考実験はみんな疑似問題みたいな話もよくわからない。なんで仮定の条件を考えるのがダメなんだろう。
とまあいろいろあるけど、でもいい本です。
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哲学は日常で使われる。
超ディベートで問題を深掘りし、欲望を見つけたり、話し合いをする際の間違ったテーマ決め。本質観取のやり方などが載っている。
これを読むと誰かと哲学したくなる。
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タイトルに「はじめての」とある通り
とても読みやすい本です
目の前に広がる世界は「解釈」によって成り立っていること
「問い方のマジック」によって人を欺けること
そして、とことん対話することによって
真実や異なる意見の共通了解を得られると知らせてくれます
「問い方のマジック」とは
Aか?Bか?と問われた時
どちらかが正解かと思わされてしまうことです
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哲学的思考
難しく思えるけど、日々の中で疑問をもつこと、その疑問の答えを考えることが哲学なんだと感じた。
白と黒でモノゴトを考えてしまいがちである。
しかし、グレーもしくは新しい色を作り出すこともできる。
妥協ではなく、第三の道をつくることができることを忘れないように!
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対話し、共通項を探し、より良い認識を得る。おそらく著者はヘーゲルとかルソーが好きなんでしょうね。
思考実験を否定するのには反対です。
そもそも思考実験も、思考する中でよりよい結論をだすのが目的でしょうから。
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哲学的思考とは、物事の本質を明らかにする思考法なのだ。
科学者は、哲学的思考を併せ持つべきだ。
哲学の本領の半分ぐらいは、ニセ問題を意味のある問いへと立て直すことにある。
Q.私たち人間が生きている絶対的な理由はあるのか、ないのか?
Q.人間は、いったいどんな時に生きている意味や理由を感じることができるのだろう?
哲学の最大の意義は、思考の始発点を敷くことにある。
僕らは世界を、僕たちの”欲望”や”関心”に応じて認識している。
ある事実を根拠にどれかひとつの「べし」を特権的に導きだすことなんてできない。
「最近の若者は、就職しても嫌なことがあるとすぐ仕事を辞めてしまう。だから、もっと幼い時からスパルタ教育をすべきだ」
「最近の若者は、就職しても嫌なことがあるとすぐ仕事を辞めてしまう。だから、社会はもっと若者たちの心のケアに力をいれるべきだ」
できるだけみんなが納得できる「べし」を見出し合うこと。
人を殺してはならない最も根本的な理由。それは、「「人を殺さない」ということが、長い戦争の歴史の果てに、人類がついに見出した「ルール」だからなのだ。
「震災ボランティアをやらないお前たちは人間として間違っている」というのではなく、
「人はどのような条件が整った時にボランティアをしたくなるんだろう」と考える。(条件解明の思考)
?対立する意見の根底にある、それぞれの「欲望・関心」を自覚的にさかのぼり明らかにする。
?お互いに納得できる「共通関心」を見出す。
?この「共通認識」を満たしうる、建設的な第3のアイディアを考え合う。
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哲学とは何か
共通了解を見出すこと
考えの根本には欲望が存在する
一般化のワナに気をつける
物事の本質を考える
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哲学と宗教・科学の違い、
議論する時に陥りがちな”ワナ”について、
今すぐ使える哲学的思考、
哲学対話のやり方について
が書いてある。
飲み込みやすいし、読みやすい。
自分はよく言いくるめられるけど、メカニズムがたぶんわかった。
堂々巡りにならないための考え方もわかった。
ただ、死刑制度についての話は矛盾してると思う。
人を殺したことに対する”罰”が死刑じゃないのか?
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誤解しやすい「哲学」そのものについて、わかりやすく解説してくれている良書籍。
哲学的に物事を捉えるには、共通了解志向型対話(超ディベート)が重要であると筆者は考えており、決して相手の意見を否定し合うもので哲学的了解は得られないと指摘している。