紙の本
敢えて便利さを崩してみる
2018/06/08 22:07
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
便利なことが本当に良いことなのか、かえって良くないことも多々ある。敢えて不便益にする事で効率が上がることもある。敢えて手間をかけることで、心に留め、主体性を獲得することもある。
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・バリアフリーとは言っても、本当にバリアがなければ足腰は弱ってしまう。
・足を、自転車を漕ぐように動かして使う車いすの考え方は面白かった。脚と脳機能のリハビリにもなり、かつ移動も出来るという考え方で作られている。
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「不便益」と言う聴き慣れない言葉ですが、簡単に言うと現代社会のものさしからは「不便」と思われがちなことに、「益」を見出す発想です。本書の内容は、簡単に表現できませんが、とにかく目の付け所に驚かさせるし、知らなかった事ばかり、納得する事ばかりです。
この感覚を意識するだけで、不便な事から楽しみを探す癖がつくし、モノの捉え方も変わって来る、そして何かを創造する時に「不便益」を取り入れる事もできると思います。読んでいて、たまに混乱する事もありますが、これぞ、読書をする意義が大きいと思える一冊です。
ちょっとレビューが難しい本です。的を得たフレーズ(引用文)も選択できませんでした。まずは気になる方は手に取ってみてください!!
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「習熟が許されることが自己肯定感につながる」⇒面白い仮説。検証の価値あり。
不便益と便利害
不便益の6つの性質
・アイエンティティを与える
・綺麗に汚れる
・回り道,成長が許される
・リアリティと安心
・価値,ありがたみ,意味
・タンジブルであること(接触可能,手触りがある)
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未来授業を聞いて読みたくなった。
おやつは300円まで。
型破りと形無しにもつながるかな。
バリアアリー
リスクホメオスタシス>安全なところでは危険な行動、危険なところでは安全な行動
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このタイトルが長いことに意味があり、何でも利便性が求められる中、あえて不便を選ぶことで発想変える、という本。著者自身も携帯を持たないなど、かなり変わった考え方ではあるが、視点を変えるにはそういう考え方もあるなと感じました。
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最新テクノロジーのもとで人々の生活はどんどん便利になっていますが、簡単になりすぎて物足りなさを感じられることも時にあります。
便利になりすぎると、人はかえって物足りなくなるもの。
「便利と不便は状況に依存する」と著者が言うように、効率がいいから幸せだとは限りません。
そのためか、個人の好みであえて面倒さを選ぶ動きも見られるようになりました。
「不便益」はビジネスのヒントにもなる新しい発想として、今注目を集めているキーワード。
便利さを選ばない姿勢は、周りに「遅れている」と思われがちですが、自分の意志で動く主体性を持てたり、自分だけというちょっとした優越感を感じられたりします。
不便な中であれこれ工夫するという楽しさは、日々を丁寧に暮らすことにつながっていきます。
あえて不便を選ぶ心の余裕を持っていたいものですね。
こちらのサイトで紹介しました➡
https://fpcafe.jp/mocha/1433
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「不便であるからこそ得られる益」=「不便益」を解説した本。平易な文章とともに様々な事例が紹介されている。本そのもののレイアウトやデザインも考えられていて、サクッと読める。
「便利」「楽」それは果たして「豊か」とイコールなのか?という問いは仕事の設計だけでなく、人生そのものにおいても大事ですね。遠回りするからこそ見えるものや得るものもある。
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>不便益とは「不便であるからこそ得られる効用」です。
不便益自体は誰でもどこかで感じたことがあると思います。車や電車で済む道をわざわざ歩いたり、制限を設けた方が物事が順調に進んだり…。
しかし、これらの効用を分類分けしたり言語化したりは普段していないと思います。
例えば「不便なことが楽しいって意味でしょ?」と思った方は「不便によって習熟を許す」ということには気づいてないかもしれません。その逆もまた然り。
本書は工学博士が工学博士らしく、「便」や「益」といった言葉の定義から一つ一つ事細かに不便益を解説していき、読者に不便益という物差しを与えてくれる一冊です。
大量の事例が紹介されており、難しい専門用語も出てこないので、誰でも簡単に楽しく読み切り理解することが出来ます。
>本書を読み終わる頃には、不便益という、これまでの常識とはまったく次元の違うものさし(物事を見る視点) を身につけていることでしょう。
視点が増えることは世界が増えることと同義です。読書の最大の楽しみでもありますね。
面白かったのは、安心と安全が共存しないということ。油断大敵ってやつですね。
それにしても、ホメオスタシスの応用力半端じゃないですね…リスクホメオスタシスなんて言葉まであるとは…。
TV番組の切抜やゲームをストーリー部分の動画で済ませるなど、近年では時短することが素晴らしいことのような世の中ですよね。「時間に追われている」と言うのでしょうか。
不便であることを全てに強いるのではなく、いちど不便益という視点で物事を見て、本当に自分にとって「益」となっているかを考えてみるのが良いかもしれないなと思いました。
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いつも調子良く走るように日々自分でエンジンを手入れをしながら車に乗ったり、ちょっとでもいい音質で聴けるように工夫をしながらレコードを聴くということがなくなった。
「必要悪」といわれるようなものはテクノロジーの力でどんどん排除していくことが可能になった。
でもそういう必要悪の中にこそ存在すら価値というものもある。ぼくの場合は、携帯電話がなくて国際電話が何万円もしていた頃の海外旅行だ。
ああいう豊かな時間はもう何十年も過ごしていない。また電話を持たずに何ヶ月も海外に行きたくなってきた。
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電子書籍より紙の本がいい、とか、最短距離で到着するより回り道しながら散歩したい、とか、手間を掛けるのが好きな人には面白い本。
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BOOKOFFで立ち読みした際に、”まえがき”で「ごめんなさい、長いタイトルをつけてしまいました。これには理由があるのです」と、つらつら読み進めていくうちに、ついつい買ってしまった本です。
本書でわかりやすいなと思ったのは、自動化による弊害。つまりブラックボックス化されてしまっている事柄で、順調の時はいいけれど、何かあったときには修理等ができず、ちょっとした故障が大事に至ることもある、というもの。
世の中、便利・効率だけでなく、「不便益」によって、益が生じる場合もあるんだよ、という主張です。楽じゃないけど、楽しいこともある、ということも確かにある
と感じます。
工学系の研究者の著者なので、その研究内容や考え方について書かれている本ですが、昔、会社のお偉いさんがいる飲み会(別名、社内接待ともいう)の時の台詞を思い出してしまった。営業マンの中から、誰を営業所長や支店長にするか、という話の中で「アイツはバカなんだけどな、かわいいんだよ」という衝撃のコメント。いや、実力で選んだれよ!と心の中で突っ込みながら、はは、そんなもんかもしれませんよね、とビールを注いだ瞬間がふと出てきて、このご時世ではあまりないかもしれないけれど、”手がかかるモノほど愛着が湧く”ではありませんが、人間関係にも(そんなこともあるかもなぁーと思っていたことを思い出し、不便なものの中に「益」があるかもしれない、と考えさせられた本でした。
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先日、帰り道の急坂でドーナツ型の小さい窪みを見つけそれを避けながら歩いた。その時僕が酔っていたからという理由もあるが、感覚的には、その模様があったから、それを避けて歩いたのだ。
これはこの本の中に書いてあった「仕掛学」という学問に分類される。仕掛学とは、「人を〇〇させるには、□□させれば良い」という人間の慣性を利用した、人の行動を直接的ではない形で誘導するという学問だ。例えば、駐車場で白い線が等間隔に引かれてあると、人は無意識にその線に沿って車を停める。男性用のトイレで◎のマークがあるとそこを狙ってしまうなど。自分がとった行動は、誰かが考えた誘導という環境によって支配されているのかもしれないなとこの本を読んで思った。
紙の辞書は電子辞書と比べて不便ではあるが、言葉を調べるという過程の中に連続性があるので、気づきを与えられる。不便であることは、気づきや出会いの機会を増やし、役に立つ。
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丁寧な暮らし系かと思いきや人間工学的な本でした。不便益をとりいれることでリハビリや高齢者の衰えが防止されたり脳が活性化したり人間て面白いなぁ。
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世の中が進化して、どんどん便利になっていく中で失われていった(?)わくわくドキドキ感を思い出させてくれた。今でも敢えて「不便」を取り入れる事は可能。ちょっとだけ、発想を変えてみたくなった。