紙の本
労働基準監督署の視点から
2017/04/11 17:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林 - この投稿者のレビュー一覧を見る
労働関連の本は何冊か読みましたが、本書は法律用語が多く出て来ないので労働問題の入り口に最適だと思います。
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2017/4/8の東洋経済と2017/4/20の日経新聞夕刊目利きが選ぶ3冊で中沢孝夫さんが★4の評価。
一部の人には関心のある労基署の内部本やけど、内容的にはちょっと古いんではないの。意図しての行為が中心やけど、今の問題はちょっと違うように思う。
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元労働基準監督官の著者が監督官業務を事例を交えて記述している。
タイトルからは労基署対策の要点が分かるような内容かと推測していたが、そうではなく労基署の仕事の内情中心だった。とはいえ世間にあまり知られていない労基署内部のことが少し分かる貴重な一冊と思う。
改めて感じたが、働き方改革を進めたり、ブラック企業を減らすには、監督官の人数が絶対的に足りないので一部業務を社労士に外注するなどの手を打つ必要があるだろう。
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作者,原桑的自鸣得意?我讨厌他的特別。从平成28年度「80時間超の疑いある事業場」に。「監督指導業務の運営に当たって留意すべき事項について」
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電通事件で注目されたが、無いよりはいいのかもしれないと思うが労基署の存在感は薄い。労基署の仕事内容が書いてあり、地道な
職務がわかるが、インパクトが薄い。著者がなぜ労基署を辞めた理由をもっと詳細に書いてあるといいと思った。
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元労働基準監督官による労基署の仕事に関する話。監督官は、各事業所に監督に行き、労働時間などの労務管理や安全管理について調査(監督)し、指導や状況によっては検察庁へ送致するわけであるが、その考え方や手順について詳細に書かれている。基本的に監督官一人一人が、一つ一つの監督に対し責任を持っており、大掛かりな現場監督(強制的な立入調査)以外は、グループでは行動しないことがわかった。また、監督官の能力には差があり、その育成にも課題があることがわかった。全く知らなかった世界であり、参考になった。
「各監督官には、1年間で1人1件は捜査を行って検察庁に送致するようノルマを設定している」p39
「残念ながら、監督官は能力の差が大きい」p78
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元労働基準監督官が書いた本。
その仕事にとてもやりがいを感じていたと思うけど、どうして辞めてしまったのか。
最後の大手ゼネコンとのやりとりの中で、相手が虚偽の話をしたことは、とても残念だが、怒りが込み上げてきた、事務所内で怒鳴り付けたというのは、個人的には違和感を覚えた。
ただ、結局のところ、監督官も会社側の担当者、労働者も人間なんだと思う。いろいろお互いを理解することは、難しいこともあるだろうけど、法令違反は駄目だし、事故が起こらないような環境は作るべきだし、万が一、事故が起こってしまったときは、誠実に対応する必要があると感じた。
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労基署の監督官は、あくまでも使用者と労働者との間に立つ人たちで、監督官が会社にやってきても、必ず労働者が救われるのではないことが分かった。
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原論著『労基署は見ている。(日経プレミアシリーズ)』(日本経済新聞出版社)
2017.3.8発行
2017.3.15読了
元労働基準監督官で現社会保険労務士の著者による本。内部暴露本という程ではないものの、労基署がどういう組織でどういう考え方で動いているのか、実際のエピソードをふんだんに交えつつ、熱い視点から解説している。送検という切り札を背景に企業に切り込んでいく監督官の中には、そのワイルドカードを活かしきれない者もいるらしいが、筆者の仕事への真摯な姿勢がエピソードから窺い知れる。どちらかというとドキュメンタリータッチで、専門的ということでもなく、人事部や安全部の方が読んでも面白い内容になっている。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/028008238