紙の本
昔気質の棟梁、カッコイイ
2017/04/14 07:37
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
火事で家と夫を失った妻と息子二人が工務店を営む夫の実家に入る所から始まります。
転校先での次男に対するイジメ、長男の危険なバイト、母親のパート先の問題など、気風の良い祖父母がバッタバッタと解決。痛快。
家族愛あふれるお話に終始するのかと思ったら、後半はいきなりミステリーに突入です。
火災は失火だったのか放火だったのか。夫の死の真相はなんだったのか。刑事が嗅ぎまわります。
前半の世間にありがちなテーマを取り扱ったストーリーと後半のミステリーのギャップが楽しかったかも。
でも、全体的には善吉さんの大きな愛がテーマです。
善吉じいちゃんがカッコいいです。
紙の本
泣き笑いの小説
2017/05/05 10:40
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投稿者:読書豆小僧 - この投稿者のレビュー一覧を見る
笑いあり、サスペンスあり、刑事ドラマであったり。
この一冊に深い家族とはが隠されている。
電子書籍
祖父ちゃんの大きな愛情
2017/04/14 22:22
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族モノかと思ったら後半はしっかりミステリーでした。
問題や悩みを抱えてる子供達をビシビシ導き諭すお祖父ちゃん善吉さん。
昔気質の棟梁。もちろん喧嘩も強い。
厳しくて、ちっとも優しくないけど命がけで家族を守る、大きな愛を感じます。
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図書館で。善吉お爺ちゃん最強でした。宏龍会、山崎岳海(タケミ)さんとお知り合いとは♪(中山さんの作品は他の作品の登場人物とのリンクが多いから読んでて楽しいな)最後は切なくて温かな気持ちで読了。宮藤刑事も人間味が感じられる刑事で良かったな。
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「爺っちゃん、あんた一体何者なんだ?」「ただの大工だ」極上の人情ミステリー。
火災で家と主を失った秋山家。残された妻子は亡き夫の実家「秋山善吉工務店」に身を寄せるも、慣れない祖父母との暮らしは災難続き。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではと調べ始め……一家のピンチを善吉爺ちゃんが救う!
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スカッとして気持ち良かったのですが、最後がどうしても気になる。
きっと成り立たないと思うんだけど、もう出版しちゃったからどうしようもないよね!
ここでは書かないでおくけど・・・
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老人活躍シリーズ?ミステリー。
「要介護探偵の事件簿」「静おばあちゃんにおまかせ」に続く老人活躍ミステリーと思います。
一作ごとに主人公がいなくなるので、続編は期待できませんが、有川浩の「三匹のおっさん」でもそうですが、昭和のご老体は強いです。
中山さんらしく、いじめ、脱法ハーブ(危険ドラックといわなくてはいけないのかも)、モンスタークレーマーなどの時事社会問題も盛り込みつつも、善吉が次々に解決していくのは溜飲が下がります。
後半のオリジナルミステリーは、オチが読めてしまったのでいまいちでしたが、主人公のキャラで帳消しだと思いました。
中山ファン向けには中山ワールドの宮藤刑事や葛城刑事が登場するサービス付きでした。
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20170406
火災で家と父親を亡くした母と二人の子供が父親の実家秋山善吉工務店に身を寄せる。怖いだけだった祖父善吉が3人がそれぞれ抱えた苦難を救ってくれる。最後に善吉が他所の子供を救って落下した鉄製パネルの下敷きになり亡くなってしまうのは少し残念な結末。
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私もそろそろ老人予備軍なので、善吉さんの様なスーパーマンになろうとは心がけているのだが・・・
運・実力・コネ・調査力・正義感・会話術・論理力の神様に恵まれているけど、本当の神様にも好かれちゃった訳ですね。
でも、証拠が少ない状況下では、さすがの宮藤刑事の論理はあまりにも飛躍しすぎていて破綻寸前。頭の中で次から次に生まれる文章は拙い、というよりも善吉さんの快勝を予感させるための太麺の伏線なのだろうか?
これだけの圧勝で終わると、次のシリーズができなくなるのでは?それとも湾岸署みたく、春江ばあちゃんを含めた秋山家4人による「工務店5部作(今回は第一弾)」に着手するのでは?
いずれにせよ、シリーズ化を希望します!
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え~~~!?
殺しちゃダメでしょう、殺しちゃ・・・( ̄ω ̄;)
途中でオチネタは見えちゃったけど、そう持っていくわけね・・・ちょっと気に入らないんですけど。。。
中山さんにしちゃイマイチかな~、いや、つい泣いちゃったりはしたんだけども・・・む~ん!!!
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いじめやクレイマーなど、現代の問題をテーマにしてるが、善吉さんがいることで、読んでいてスカッとする。
なのに、宮藤が出てくることで気分がドンドン嫌になる。警察官としての感やノウハウも必要だろうが、一方的な思い込みと正義感で冤罪が生まれてしまいようで気分が悪い。
全体的にもっとスッキリして終わり方なら続編も期待したかったのにに良かったのに、全てに残念。
特にラストの善吉の扱いが、作者の意図か編集か、わからないがありえない。これが全ての流れを消した気がする。
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自宅が全焼し、父親が焼け死んでしまった。なんとか難を逃れた妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一は義理の父親である秋山善吉の家にしばし同居することになった。昔気質の大工である善吉は非常に厳しく、当初は反発する景子や雅彦。太一は転校先でイジメられ、雅彦は不良ゆえヤクザな事件に巻き込まれそうになり、景子もなんとか仕事を見つけたもののうまくいかず……さらに秋山家の火事には隠された秘密があると捜査する刑事も登場し……。
中山さんが書くスジの通った親父さまは非常に良いキャラが多いのに、なぜそういう結末を辿りがちなのか……悲しい。子どもたちもお母さんも善吉さんも春江さんも最終的にはとてもよかったのに……真相はいつもの中山さんなので予想はついてたけど、死んじゃう以外の方法でなんとかならなかったものか……都合の良いチートキャラだけどもっと善吉夫婦の話見たかったな。やりこめられつつ成長してく宮藤刑事となんだかんだ助けてくれる善吉さんでシリーズ作れたのでは……さみしい……
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火事で家と父親を亡くし、父親の実家である工務店に身を寄せることになった母子三人。そしてそこの家長である秋山善吉がまあなんというか、絵に描いたような「昭和の頑固爺さん」。怖いし融通きかないし……と思うのだけれど、この人が実はとんでもなくカッコいいのですよ。「さよならドビュッシー」のあの人を思い出しちゃうなあ。
徐々に打ち解け、それぞれの問題点を解決していく家族。その陰でしっかり家族を守り、支えていく善吉。だけならばいい話で終わってしまいそうなのに、そこに迫る警察の影。果たしてあの火事はただの事故だったのか、というミステリ部分は控えめながらも、重く影を落とします。
ラストの展開は意外でもあったけれど、全体的な読み心地としてはとにかく痛快無比。すっかり頑固じいちゃんファンになっちゃうなあ。
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【収録作品】太一、奮闘する/雅彦、迷走する/景子、困惑する/宮藤、追及する/善吉、立ちはだかる
昔気質の祖父母が息子の家族を守る話。善吉の気っぷの良さや頑固さが好もしく、気持ちの良い連作。火事部分はミステリ要素があるが、それ以外は景子、雅彦、太一の三人が善吉の生き様に触れて、生き方を確立していく人情噺になっている。有川浩さんの「三匹……」シリーズや、小路幸也さんの「東京バンドワゴン」シリーズが好きな方にオススメ。
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ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始める―。大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。
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善吉爺ちゃん、惚れる!曲がったことが大嫌い、汗を流さずに楽をしようとする態度には我慢がならない。口数は少なく、たまに口を開けば怒鳴っている。たまには物も飛んでくる。だが、顔が広く、近所の評判も上々で、人一倍情が濃い。世の中の酸いも甘いも知り尽くしている。ともかく格好いいのである。実の息子(バカ息子と呼ぶ)の火事での死のあと、残された嫁と孫たちを引き取り、彼らのためにその本領を発揮する善吉の姿は、惚れ惚れする以外の言葉が浮かばない。最後の最後まで善吉らしい生き方だが、ほかの結末ではダメだったのだろうか、と思わずにはいられない。八年後の太一の告白が意外過ぎて驚くが、いろんなことが腑に落ちる。善吉を生き返らせて続編を読みたい一冊である。