紙の本
とにかく凄すぎる、大胆な捨てっぷりが、清々しく眩しい。
2020/04/29 22:42
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に描かれている「捨てる」は凄すぎる。服や家財道具の処分は、あたりまえ。
二度と入手不可能そうな海外の古書、シゴトで描いたイラストは即売個展など開き大胆に処分、ついには、夫との関係も清算してしまった。
そこまで捨てたら、さぞかしすっきりすることだろなぁと憧れの気持ちは湧き上がるけど、マネは無理。しかし、どうやったらこんな潔く捨てられるのか?...の部分を無理やり探し出そうとすれば、やはり、死を意識する病気をしたことだろうか?
「死ぬ」を意識したとたん、背負い、ぶら下げるモノをかなぐり捨てたくなって実行した。そのプロセスが、この著者にとって、大きな人生の折り返し点になってるかもしれない。いつもは眠らされているけれど、人間は、死を意識してこそ、ホントの人生をつかみ取れる生き物なのかも。なんて、ことまで思ってしまった。
紙の本
大そうじの前に
2017/12/19 16:15
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投稿者:おきよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
すっきり気分を味わえると思いきや、意外な結末にびっくりしました。
大そうじの前にオススメです。
あー分かる、私もそうだったと共感できる所があり面白かったです。
紙の本
正直で、共感しました。
2017/07/08 09:31
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
所謂、物をどんどん捨てるための方法の本、と思って読んだが
少し違う、素敵な本でした。
もちろん様々なものを、お捨てになるのですが、捨てた後で、少し元気がなくなった
というのもとても正直で、うんうんわかるとつぶやきました。
作者のファンになりました。都会的な美人さんですね。
これからも足で稼いで、おもしろい本を期待いたします。
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「身体のいいなり」「世界屠畜紀行」「東方見便録」など、気になるタイトルの本を沢山出されていて、つい手に取ってしまいます。
タイトルに惹かれた勢いで読み始めますが、著者のキャラクターによるものか、何だか読みにくい。どんな人なんだろと検索してしまった。
蒐集本展、どんな本があったのだろうと気になります。
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内澤旬子さん、本の雑誌その他のエッセイ読んだり、高野秀行さんがらみでいろいろ知っていたけれども、一冊読むのははじめて。おもしろかった。
とにかくすべて捨てまくりたくなって捨てる、とか、豚を飼うために借りた家の恐ろしいゴミを捨てる、とか、トイレットペーパーを使うのをやめる、とかとか、行動そのものもぶっとんでいておもしろいんだけど、文章もおもしろい。威勢のいいところが好きだ。建前的な感じとか、きれいごと的なこととか、ほのぼのっぽいところとか全然ない、本音全開な感じが好きだ。
人としてのタイプはまったく違うので、ありえないなと思うエピソードいろいろあってなんなんだけど、なんだか、いろいろ生きづらそうな感じに共感するようなところもあって。
でも、うじうじした性格のわたしとしては、集めたものを捨てまくったあとに鬱になった、っていう話をもっとききたかった。そのあと、またいろいろ集めはじめて結局、移住した、ってことなのかな。移住のエッセイも読まなくては。その前に「身体のいいなり」も読みたいんだけど、なかなか本屋で見つからず。。。
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内澤旬子って実はよく知らないけど
新聞の書評でこの本が紹介されていて
興味があった
やっぱり禅の話が出てきたね。
P30
「その昔、中学生のときに立原正秋の
小説にはまり、彼が一時期参禅していたという
北鎌倉駅前の臨済宗円覚寺居士林にあこがれ
大学生になってすぐに夏の学生座禅会に参禅した」
坂村真民の一遍の「捨」の話が
印象深くてこの題名に素通りできなかった。
講談社エッセイ賞とってるのかな?
文章が面白いし熟練してるよね。
グイグイ読ませる。スゴイと思う。
『身体のいいなり』って題名だけど
聞いたことあるしね。
作家ってスゴイ人たちだとつくづく思う
最初の「職種と荷物」。
自分の好きなこと
興味あることにのめり込んでく。
「好きなことやってただけ」って
単なるクラゲ好きが
ノーベル賞貰うみたいに
モノがいっぱいある理由が
当然に思えるのは
この作家の力だと思う
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部屋の片付けのモチベーションアップに良いかも、と思って読んだが、著者の生活がぶっ飛んでて参考にならなかった。
ただ、年を取ると、病におかされると、志向が変わり体が耐えられなくなると学んだ。今この瞬間が人生で一番若いのだから、せっせと片付けよう。
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内澤旬子さん、この方はインパクトのある方ですね。「捨てる女」、2013.11刊行、2017.4文庫化です。因みに、捨てすぎたと言われてますがw、そして、人生を楽しむ力まで捨てたかと危惧されたそうですが、2014.6小豆島に移住されました。癌体験は「身体のいいなり」に、そして本書、それから「漂うままに島に着き」に続いています。3.11後、トイレットペーパーと別れ、イスラム文化である「手動尻水洗」を採用されたとのこと、そのページ20数頁、著者の心意気が伝わってきました。逞しさもさることながら、信念を感じます。
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連載中はなんとなく楽しく読んでいたけど、なんだか読み返したくなって購入。
改めて読んでみれば、この人が捨てたものを考えると、単に身の回りにあるものを処分したというだけではなく、心のうちにあった何かを解き放ったということなのだろうな、と思ったりして。
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片付け本を読み漁っているときに
この本に出会いました。感想としては
自分も捨てて鬱になった事があるので、とても共感できました。内澤さんの本は初めてでしたが
結構面白かったです。
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女も四十を越えると、病を得たり、体力の衰えを感じたり。
そんなこんなで自分のこれまで、これからの暮らしに嫌でも向き合わなければならなくなる。
今の私がそうであるように。
子どもがいないせいか、生前整理とかいうことが、同世代より早く気になって仕方がない。
乳がんから生還した内澤さん。
離婚も重なって、住み替えたりしたことを機に、断捨離モードが入ってしまう。
執筆のための資料、製本の参考にと世界各国で買い集めた本、材料はもちろん、これまでに手掛けた原画も、思い切りよく処分。
断捨離ハイとでもいうような状態なのだろう。
所有物にはこれまでの人生が反映する。
だから、ガシガシ捨てながら、自分の人生を否応なく顧みることになり・・・。
捨てられる物を捨てきって、虚しさを感じるというのも、何か考えさせられる。
これはきっと、私の数年後の状態なのかも?
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本当は文庫じゃなく、単行本のはずなのだが、出てこないのでまあ良しとしよう。
随分前に片付けブログを開設したものの、一向に終焉を見せない生活をしている。その間に、家族構成も変わり、もうどうかすると自分の終活を考えなければならないのに、未だに片付かない。ということで、もうこの本のタイトルを目にしたときには、これは読まなきゃならん・・となかば脅迫的な思いにもかられたのだった。
ところがこの本は、実は単なる片づけ・・・というか、捨てる話ではなかったのだった。豚を飼う話など、なかなか一般人には驚くような生活の日々が繰り広げられていたのだ。
で、途中まで読んだところで、その手の話に興味がありそうな知人に話したところ、筆者名になんとなく聴き覚えがあるとのことで、すぐ調べてくれた。すると、一部の人の間ではかなり有名な「世界屠畜紀行」という本を書いていた著者と判明。そちらはまだ未読だけど、まあタイトルからして生半可の人が書く本ではないとわかるよね。いや、この本の中に出てくる豚を飼う話も、(それだけ書かれている著書もあるらしい)飼って食うというのだから、普通一般の女子とは違う感性の持ち主であることは十分に推測出来ていた。
読み終わっていろいろ調べた結果、どうやら同世代の方らしい。
あんまり参考にならない部分もあったけど、前半、ストック食材をひたすら食べ続ける話とか、大いに共感を覚えた。
で、私の片づけはいつ終わるのかなあ・・・
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病的なコレクター癖のある方が病気を境にきれいさっぱりモノを捨てまくる!という本でそこは気持ち良い。
が、文章の端々ににじむ自己顕示欲が気になって文章に入り込めない。具体的な文章は引用しないが、「こんな変なもの持ってるなんて」と人から引かれた…みたいなやつね。
『変』『引かれる』といったネガティブな言葉を使っているので『変』『引かれる』ブツと自覚していながら「あれーこれってそんなに変?それとも私のこの感覚がおかしいの??」と持っていく系の表現…
この分かってるくせに知らないふりして自分が変わってることアピール!シミズもやってみたい!けど恥ずかしくてとてもできない!こともあり羨ましいのかもしれません。あと40代で一人称『あたし』もちょっとどうかな。
捨てまくる話ではあるが、一般的ではないので実用書ではありません。
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断捨離の本はいくつか読んだけれど、ここまで人間臭く赤裸々に心の内を書いている本はないのではないだろうか。予想外の展開で面白かった。若干シモな話が多いので、ちょっと中盤(旭市のあたり)は嫌になったが…。
それはさておき、著者の本は『カヨと私』を初めて読んでから、こちらの本を読んだので、テンションの違いにびっくりした。。こちらは躁状態(一部は鬱状態)で、カヨと私は鬱状態(ただし、どちらかといえば心の健康を取り戻してそう)で書かれているな…と思った。
内澤さんに幸あれ、と思う一冊。