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うーん、また一つ、私の胃と心を満たしてくれる良い作品が終わってしまったか・・・
ショックではあるが、まぁ、『左門くんはサモナー』が急に終わってしまった事に比べたら、まだ、軽いな、ダメージが
あ、いや、市川先生、違いますよ?この『どんぶり委員長』が、『左門くんはサモナー』に質で劣っているって訳じゃありません
あくまで、完結に対するショックが耐えられるレベルってだけですから。それに、そもそも、ジャンルが違いますしね
ほんとに全巻通じて、私にキツい空腹感を味合わせてくれた名作であった
さすがに、殿堂入りではないけど、扉を「ドン、ドン」と叩くだけの力はあった
次回作が食系かは分からないが、仮に、そうであれば、市川先生も今作での経験を活かすだろうから、叩くだけでなく隙間くらいは抉じ開けるかもしれないな
改まって指摘する事でもないが、やはり、この『どんぶり委員長』もラブコメだったな、少し変則的な
あくまで個人的な印象だけど、(1)で打ち切られず、(4)まで続いたのは、主人公らが学生だったからだろう。もし、委員長や吉田くんが会社員だったら、ストーリーの質はここまで高くなっていなかったかもな・・・しかし、読んでみたかった気もするな
高校生だろうが、会社員だろうが、きっと、このヒロインは食欲に忠実で、吉田くんはそんな彼女に振り回されていただろう
結局、この二人はベストカップルだったのだろう、どんな状況であっても
何だかんだで、終始、委員長から吉田くんへのラブの方が大きく、次第に吉田くんが引っ張られていき、根負けする感じで惚れた感じだったな
自分の前だけ、素の顔を見せてくれるヒロイン、それに弱くない男なんていないか
市川先生からしちゃ余計なお世話かも知らんが、あえて、(4)で終わってしまったのは何故か、一ファンとして考えてみた。この作品は、キャラもストーリーも好く、最も大事な料理も美味しそうだった。委員長のリアク食ンも最高だった。しかし、足りないものがあったとするなら、それは色気だろうな
『めしぬま』や『味元くんの満腹レシピ』のような、食欲を刺激する艶、それがこの『どんぶり委員長』にはなかった
できりゃ、次回作は、この『どんぶり委員長』と同じ、ラブコメを基盤にした食系にして欲しい。ただし、設定は現代ではなく、江戸か、もしくは、ファンタジー世界だと嬉しい
どの回も腹の虫が鳴きまくりだったが、心がギュッと掴まれたのは、何と言っても、最終回、この二人のその後が描かれている描き下ろしだ。もし、このエピソードが無かったら、点数は80点台だったな
最も美味しそうだったのは、29杯目で登場した、タバスコ好き好きすき焼きトマト丼だ。ネーミングはさておき、吉田君の料理センスが光っている。また、いつも以上の委員長の無茶ぶりで、吉田君のスキルはまた高くなったのではないだろうか
この台詞を引用に選んだのは、膝が落ちそうなほど、キュンと来てしまったので。市川先生、ラブコメの才能あるなぁ。こんなコト言われちゃ、さしもの吉田君だって陥落するわな。案外、委員長、小悪魔的?