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先日、西岡さんの講演を拝聴する機会があり、とても話が面白かったので思わず購入。シャープの研究者から事業部長、インテルジャパンの社長、そして会社の中心を担うべきミドルに元気がない!どうにかしなければ!との課題認識から始められた西岡塾。筆者の様々な経験に裏打ちされた「一流マネージャーが持つべき哲学」が、まとめられており、色々な学ぶべきことがギュギュギュっと詰まった濃い一冊。
自分を変えたければ、毎日気付いたことを、すぐに、ちょっとずつでも、変える。まずは、口角を上げるところから意識して変えていこう。
・ドラッカーを読むより、口角をあげよ
・1.5秒の間を大事に。相手が理解する時間、相槌をうつ時間。
・目は口ほどにものを言う。アイコンタクトを取る=前のめり印象。眼に力を込める。
・相手は変えられない。自分は変えられる。過去は変えられない。未来は変えられる。変えられることに集中しよう(大塚製薬、渡辺達郎さん)
・出過ぎた杭になれ。雄弁は金、沈黙はクズ。自己変革の意識の無い者はされ。(西岡塾憲法3箇条)
・挨拶の秘訣。①時候の挨拶をしない、いきなり本題に入る。②。から。までを短く。一文をだらだら長くしない。③接続詞を極力使わない。短い文章を接続詞を使わずに重ねるとリズムが生まれる。④形容詞などの飾る言葉を極力使わない。⑤挨拶は短いほど喜ばれる⑥アーとかウーとか言いそうになっても、ぐっとこらえる。
・一言でいってみな。一言で端的に言うには、モノの本質を見極めることが必用。
・顧客満足クソくらえ。社員の幸福が第一。社員が幸せなら、自ずと顧客を大事にする。
・コミットメントすることが上司になるための重要な条件。
・有言不実行。簡単にはできない大きな夢を恐れずに口に出すべき。有言実行はいっけん素晴らしく見えるが、どれも実現出来ているということは、言葉に出しているものがチャレンジグになってない可能性が高い。
・部下を育てるにはGOOD&MORE。多くのマネージャーはBAD&NOで指導してしまう。
・良い情報に巡りあっても感度の低い人には猫に小判。アンテナは常にたかく。
・自画自賛はせずに人に褒めてもらえ
・インテルインサイド⇔アップルアウトサイド
・プレゼンの冒頭はBANG!
・提案資料が事前に根回しされ、会議の場では議論がなされない。そんな会議に意味があるか。より良いものに磨き上げるべく、各部門のプロの視点で建設的な意見を戦わせる場。
・議事録はそのミーティングに参加している最上位の人が書くのがインテル流のルール。何かの決断をする立場の人が、そのミーティングの意味をしっかり理解してなければならない。
・グループウェアに振り回されるな。スケジュールが裸なために、部下にどんどん会議を詰め込まれるマネージャーが多い。予定が埋まっていると安心するという勘違いまで生まれている。本来会議の開催は、上司の指示でやるべきもの。本当にその会議は必要���のか、そのものの意義を問い直すべき。
・パワポは書いてあることは読めばわかるので話さない。その行間にある想いを伝える。
・社内を優先する人は社内での自分の立場の安全を、社外を優先する人は自分よりも会社の立場を優先している。
・過去に叩きこまれた正解をより速く導き出す「情報処理能力」から、正解のない状況で相手のニーズもくみ取りながら納得解を導き出す「情報編集力」が求められるようになってきている。
・決断には足し算の決断と引き算の決断がある。足し算の決断は痛みを伴わないから誰でもできるが、引き算の決断は総スカンを食らうし誰かが傷つく。周りの顔色を窺っていては決断出来ない。だからこそ引き算の決断は社長の仕事。
・転石苔を生ぜず。2通りの解釈。①コロコロ転がってないで、苔が生じるぐらい、じっくり構えて取り組みなさい。②苔が生えてしまわないよう、常に転がり続けない。変化の早い現代においては、②の考え方の方がしっくりくる。
・忙しいとは、私の心は死んでますと宣言しているようなもの。恥ずべき言葉。口に出さない。
・何もしてないときにひらめくことはない。ひらめきの源泉は問題意識をもったときの「集中力」
・1月3日にどんなに素敵なクリスマスツリーができても意味がない。内容よりもタイミングが重要。
・毎日忙しく動き回って「充実している」というのは錯覚。
・やらされていることで面白いことはない。自分の意志でやるから面白くなる。
・説明が難解なのは説明している本人が理解できていないから。
・相手の肩書で態度をかえるひと、偉い人を知っているとあげつらう人を信用してはならない
・10人に聞いて9人が賛成する案はもう古い。
・お金は取り返せるが、時間は取り返せない。
・キャリアはプランを立てて目指すものではなく、面白そうを探究した軌跡
・マイベストジョブを意識する。そのための今日1日。
・付録の準備段階・交渉段階の75のチェックリスト
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「相手は変えられない、自分は変えられる、過去は変えられない、未来は変えられる。変えられることにエネルギーを集中せよ」
西岡郁夫さんの「一流マネジャーの仕事の哲学」という本からです。
西岡さんは、1943年に大阪で生まれ、大学卒業後シャープへ入社。その後インテルの日本企業に転身し社長を務めました。
現在は東京・丸の内で「西岡塾」を主宰し、ビジネスリーダーの養成セミナーを開講するなど多方面で活躍しています。
本書は部下を持つすべてのミドルマネジャーの悩みを解決する「53の具体策」についてわかりやすい事例を交えながら書かれています。
冒頭の言葉は「人を動かす4つの基礎能力」という章の中で、大塚製薬常務の言葉として紹介されています。
まさに自責マインドそのものの、とても共感できる言葉だと思います。
人はとかく、自分の思うように相手を変えてやろうと思うものです。これはリーダーだけでなく、あらゆる人に共通して当てはまることではないでしょうか。
でもそんなことをすれば相手は反発し、かえってギクシャクしたり、相手が殻に閉じこもってしまうことにもなりかねません。
相手を変えるのではなく、自分を変えることで相手との関係を改善する。自分でできることに集中するとは、まさにこのことです。
ミドルマネージャーとありますが、規模の大小を問わずリーダーと呼ばれる人や、人間関係の悩みにヒントが欲しい人にも読んでほしい一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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相手を変えようとするほど、相手は圧力を感じることがある。そうではなく、自分が変わる。自分が相手との関係性を作るために変わる。そんな姿勢がマネージャーに求められるのかもしれない。
忙しいは心が死んでいる証拠。自分が重要な仕事は何かを判別せずに時間を使っている証拠である。
絶対使ってはならない。
実現困難なことでも提案してそれを推し進めることができるか。それが変革ができる人材であるために必要なこと。逆に実現可能性ばかりに縛られてしまうと、何も変えられない。
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タイトルで一言でスパンと表現し、その実体験を中で説明する。とても分かりやすい。シャープとインテル時代が中心
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2023/07/10読破
インテルで勤務された西岡さんの体験談がメインの著書でした。
内容は一般的な自己啓発にある本のものと著差はありませんでした。ただ、具体的な方法や考え抜くための方法は載っておりましたので、少し管理職を始めてから時間が経ってから読むと得るものがあるかと思います。
優秀になるためには、いろいろありますが、一つ腑に落ちたのは「納得解」を見つけるということで、「目的」と「手段」を混同しないように意識続けることを学びました。