紙の本
長生きの秘訣
2017/06/22 09:33
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
香港の家庭的な食卓のレシピから、長寿のヒントが感じられた。医食同源の試みが、日本でも広がってほしい。
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偶然出会った店や料理が
自分の勘と知識を総動員して
美味しかった時の喜びはなにものにも代え難い。
香港はそういうことが起こりやすい街なのだ
味の好みなんて人それぞれで
インターネットの高評価を
高評価したって何の意味もない
どちら側につくことも許されるず
常に変化してきた香港を
もっと好きになって、理解したら
もっと美味しいものに巡り合えるはずだ。
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いいムードの装丁にひかれて手に取った本。1996~2002年に香港に住んでいた著者の食に関する思い出が紹介されている。いまの香港ではなくちょっと前の思い出の香港であるせいか、それともわりと1編が長いせいか、そのせいで1編に複数の話題が盛り込まれるせいか、そのせいでオチがいまいちまとまりなくつかめないせいか、若干の読みにくさを感じながら読んだ。
とはいえ、食に関する豆知識は豊富だし、名もないけどおいしい庶民の食の様子が暮らしの様子とともに伝わってくる。香港の食はやはりというべきか、現代日本の食よりも自分がハマっている韓国とのほうが共通点が多いんだなあ。
巻末の香港からの去りぎわやその後を書いた2編(1編は「あとがきにかえて」だけど)がよかった。
「別れのカレー麺」では、著者命名するところの「旅人の小さな奇跡」と住人としての違いが綴られる。かつて住人だった場所を旅人として訪れる一抹の寂しげな感慨は想像できる。「Happy Together――あとがきにかえて」のこれまた著者命名の「契香港」のきっかけとなった友人たちとのつき合いや雨傘革命のとらえ方。これも一度は暮らしたからこその思いだろう。深いつき合いをすれば情がわくもの。良きにつけ悪しきにつけ気になるということなのだと思う。そういう思いの対象として混沌感のある香港は似合っている。
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かつて香港で暮らした著者による食べ物にまつわるエッセイ。この本中の香港は、サモハンキンポーやジャッキーチェンの映画の中のような猥雑だけど元気ある街。中国共産党による言論統制が行われている現在からはノスタルジアと共に思い出す雰囲気。
広東語をカタカナで表記しているため、広東語と北京語が同じ漢字を使ってはいるものの全く異なることばであることわかるという効果もあり。
色々あったエピソードの中では、彼女の友人が作る鍋料理の話と、茶館の話が印象に残った。