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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のどこにでもありそうな町に、素敵なピエロがいて、困っている人たちを救ってあげるという話。話の展開が速く、どんどん読み進める事ができる。思わぬ展開に、驚かされる。
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ああ好きだ…これぞ横関さんという終わり方だった。
題名通り、ピエロのいる街、兜市。そのピエロは夜な夜な悩んでいる人の願いを叶え、助手である就活中の大学生と街のためになることをしていく。迷い犬を探したり、人手不足の病院に医者を呼んだり、ボランティアという名目で様々なことをこなしていく。話はピエロ側と兜市の宍戸市長側で並行して進んでいき、やがて起こる殺人事件を解決するためにピエロが動き出す。
そうやって、それまでピエロが築いてきた人脈が功を奏し、やがて真相を解明していく。しかし最後まで謎であるピエロの正体が、絶対全読者を騙すだろう。私も思わず「ああああ!」と声を上げてしまった。でも悔しいけどとても爽快で、人との縁がもたらす幸せを噛み締めてしまう。最後のエピローグも、ひとつの到達点で全てが繋がり合っていて、心が温まる。
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あーもう、私の先入観のバカバカ!絶対同一人物だと思ってた。よーく読めば分かったはずなのに。読み終わって即、さらっと読み返しました。ほぼ全ての人がハッピーに。各々のその後も書かれていて読後は本当に気持ち良いです♪エンタメ小説だけど、ありえないけど、ほんわかして、そして少し泣ける。横関さんやっぱりいいなぁ。こんな市長ばかりだったら日本の自治体は安泰。市長を支えたピエロが素敵すぎる。洗剤とかお使い頼まれるピエロ。愛だなぁ…。きなくさい殺人事件もあったけど、最後はどうなるかと思ったけど、爽やかな読後でした♪
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★2017/7/1読了 ピエロがいる街 横関大著 評価B+
50歳位らしい男性がピエロに扮装して夜の街に出現、街の困っている人たちを助けている。
ある日、大学4年のその町から東京の私大に通う立花稜は、たまたまピエロの助手アルバイトをすることになってしまう。
一方、その街の宍戸市長。街にあった大手製薬会社がリストラ絡みで撤退。そのために市の財政には大きな穴があき、かつそこに勤めていた社員の失業も続出。市および市長は大変な窮地に立たされつつあった。
そんな中、市長の後援会長である田沼克義が殺害され、その時間に会っていたのは宍戸市長のみ。
警察も事情聴取に訪れ、噂が市役所内で流れ始める中、ピエロとその子分たる立花稜が様々な推測と裏付けを元に動き始める。
これまでの横関作品だと、最初からアクセル全開で、そのまま全力疾走的なものも多かったが、
今回は徐々に加速してゆき最後に伏線が収集されて完結のような形となっている。
前のような爆走!爽快!のような作品ではありません。しかし、ある程度筋書は複雑すぎない分かりやすい横関氏らしい作品といえる。
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謎めいたピエロが様々な悩みを解決していくハートウォーミングなミステリ。コミカルな読み心地でぐいぐい読めます。
就職に悩む青年、激務にさらされる看護師、冤罪をかけられた医師、それぞれの人の悩みが繋がりながら解決されていくさまが実に爽快。職業を選んだ理由、というのにも考えさせられたり。一方で市長をめぐる殺人事件と疑惑とに絡む謎もいったいどう繋がっていくのかが読みどころで。最後の最後まで人の繋がりによって繰り広げられた物語には感動しました。
ピエロの正体……これはもうあまりにあからさまでしょ、と思ったので。少し考えればわかるのだけれど。だからといって面白さがそがれることはまったくなく。でも深く考えずに読んだほうが驚けるかな。
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硬派な市長が正義のピエロなのか?という疑問を投げかけながら進むミステリーな展開はスピーディーで楽しめる。そのスピーディーさと読みやすさからこその罠だろうか、答えがわかったときのあまりの単純さにこれはやられたなと思ってしまった。もっと素直にじっくり読めばヒントはあったのかもしれない。そう考えると作者からの挑戦的?な作品だった気がする。
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正体不明のピエロは、就職活動中の立花稜を助手にし、日々市民の悩みを解決していく。一方、市長は後援会会長が殺害された疑惑と、公費流用問題で窮地に立たされる。ピエロは疑惑を解明することができるのか。
深く考えないまま読んでいて完全にミスリードにはまった。とはいってもミステリー的な話でない。全体的に心温まるような話で読みやすかった。
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いやぁ、横関大、やっぱりいいです。人と人との繋がりがとてもいい。
会いに行ける市長のスローガンを掲げた兜市の市長。この市は今や退職者が溢れ、不況の真っただ中。そんな兜市には、困っている人の問題を解決していくピエロが夜な夜な出現する。
ピエロにスカウトされ、無理やり助手にされた稜は、就活中の大学生。自分のやりたいこともわからず、就活の成果は一向に実らない。初めは半強制で助手をしていたのだが、そのうちいろいろな人との出会いを通してやりたいことを見つけていく・・・。
といったような成長物語かと思いきや、ミステリあり、どんでん返しあり、青春ありの贅沢な物語。ラストも横関大ならではで、なんとも清々しい風が吹く。
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読友さん達がみな面白い、
騙されたとレビューしているので
わたしを騙してぇと思いながら読んだ。
しかし、「え?騙される?これ?」
簡単だぁ、「騙されないよぉ」と思ったら
まんまとミスリード。
やられたぁ、面白かったぁ。
兜市を愛し兜市に住まう人を愛し、
兜市の子ども達の未来を愛する。
政治家の鏡だね。
横関さん、いいわぁ。
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「人生とは出会いです」
そんなピエロの言葉通り、ピエロの助手になったことで沢山の素敵な出会いを経験し、人として一回り成長した彼。
街に夜な夜な出没する謎のピエロ。
自分の故郷をこよなく愛し、街のみんなの願いを叶えるために駆けずり回る。
「あれこれ思い悩む暇があるのなら、一歩前に踏み出すべきです。一歩が難しいなら半歩でもいい。あなたの心は曇り空かもしれないが、外は晴れているんですよ」
心がお日様の光でぽかぽか温まる気がした。
人と人との縁に感謝したくなる物語だった。
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初読みの作家さんです。フォロワーさんのレビューにつられて 私は騙されないぞ!と思いながら読んでみましたが ピエロの正体、一人二役?...あ〜ぁ!そういう事ね...!って感じでした。軽いタッチでサクサクと読みやすく 伏線も気持ちいいように回収され 読後感は清々しい感じで爽快でもありました。こんな市長さんとその市長さんを支えるピエロさんが本当にいたら その市は安心だし住みたいくらいです。でも...いないよねー...偉くなったら金と欲にまみれる人が多くて...
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なんかあるなと思ってたが、ラストにやっぱりやられた。 2017.8.11
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逆に目立ちすぎると声をかけられにくいのか。なるほど。
こんなに他人のことを考えられるなんてできた人だな。
市長であるパートナーのサポートを本人にわからないようにやっていることも素敵。それをわざわざ言わないあたりが。
こんなパートナーだったらよかったのに、こんなパートナーになれるといいのに。
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面白かった!
就活中大学生とピエロ、そして市長が絡み合う。
どんな繋がりがあるのか分からないまま、“市”を良くしようとするピエロに引きづられ話が進んでいく。
正義が勝つので読んでいても心地良い。
最後まで関係を見出せず、最後に、そうなんだ!と納得した。
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やっぱり面白い。
横関さんだから最後はドンデン返しがあるだろうなぁ、と思いながら読み進めるが、予想外な結末で気持ちよくひっくり返される。
こんなピエロがいたら面白いだろうし、こんなに街のために行動できるのは憧れる。