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2014年初版。
「牡丹燈籠」「番町皿屋敷」「ろくろ首」「四谷怪談」
「山姥」「源氏物語」などからインスピレーションをもらった短編8作品。
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古典の名作を元にした話。
あの「お岩さん」ってこういう話か…?
ろくろ首はこうなるのか…?
四谷怪談も、山姥も、もちろん源氏物語も唯川恵さんの手にかかると、こうなるんだぁ…
初め、職場に持っていって読み始めた。けど、読みにくくなって、今度はトイレに持ち入った。長居する場所ではないので、この本に合ったように感じた。でも、最後は机に向かって読了。
すべてが悲しいというか、やるせないというか、一話一話の読後感が重くて、寝る前に読むタイプではなかった…
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文庫になる前から気になっていました。
文庫化にあたり、解説が花房観音さんだったので購入。
1編目を読み終えてから、これは怪談モチーフなのかと気付く。
ほどよく官能的で面白かったです。
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官能小説はつまらん、と思っていたけれど、これは悪くない。女には女の官能がよくわかるということか。してみると、この短編集に描かれている男の官能は、男性読者にとっては物足りないか、現実味がなさすぎて鼻白むか……なのかもしれない。
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時代ものでホラーで官能的な作品の短編集。これまでにないパターンを繰り出してくる著者の進化を感じる。嫉妬に苦しみ、嫉妬に悩む女性の感情を描くことは、著者の得意とするところで、やはり面白い。
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夏なのでホラーを読んでいた流れで。元ネタがしっかりしている上に唯川さんの味付けと来たらそりゃおもしろいです。どの話も女のねっとりした怨念が感じられました。
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イマイチ。
官能部分は気持ち悪さがある。
唯川恵の本、好きだったけど、この本は毛色が違いすぎる。残念。
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この人の本はなんとも言えない気持ちにさせるのに絶好のの本。
ハラハラドキドキじゃないんだよね、ぬらぬらじっとりそして、まったり絡みつくような読後感がたまらん!!!!
昔話を唯川恵流に描き下ろした短編なんだけども、山姥やらろくろっ首、よく知ってる昔話も出てくるんだけど、とれもこれも愛憎のもつれがなせる人間技。
そう、人はこうして狂っていくんだよ。
妖怪と化す女たちの嫉妬と憎悪の絡み方がすごい。身に覚えがあるようなないような、こんなやつ知ってるような知らないような、そんな身近な妖怪にふと気がつかせてくれる一冊です。
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1朱夏は濡れゆく 2蠱惑する指 3陶酔の舌 4漆黒の闇は報いる 5夢魔の甘き唇 6無垢なる陰獣 7真白き乳房 8白鷺は夜に狂う
恋愛小説では群を抜いて素敵な作品を描かれる唯川さんですが今回の作品では怪談の名作にエロスを融合した新しい世界観が味わえました。
「牡丹燈籠」「番町皿屋敷」「蛇性の婬」「怪猫伝」「ろくろ首」「四谷怪談」「山姥」「源氏物語」などの古典がモチーフになっているのですが全く古めかしい感じがせず、むしろ現代に通じる情念の深さも感じ想像していた以上に読み応えのある短編ばかりでした。