紙の本
リアルな26歳
2019/03/23 06:06
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
汚い描写もたくさんあるし
汚い人間関係も出てくる。
現実から逃げることばかりなのに
そこには強い[生]があって、
やっぱり人間って強いなーとか
人間ってすごいなーと思ってしまった
この作品の出来事は
普通の人には
なかなか体験できないことばかり。
でも、がむしゃらに生きる信濃に
どこか絶対共感できると思う
泥酔した名場面集のシーンでは
絶叫する信濃の映像が頭に浮かんできて
思わず声を上げて笑ってしまった
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軽快過ぎる会話と青葉さんとのやり取りは好きだったし、青葉さんと昼飯に行く時の会話はぐっときた。そして最後はあれよあれよとこうなるのかという驚きもあったけど、睦月については結構最初の頃から想像がついたし、似たような設定の小説も読んだ記憶がある。なので面白かったけど☆4つです。
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『知らない映画の~』『砕け散るところを~』に続く新潮文庫nexでの第3弾。それなりに重い幼少時代の設定があり、愛人生活を経て貧乏フリーターをしている「信濃」と、高校以来の幼馴染「醍醐」の話。
主人公「信濃」は人との距離の取り方がやや不得手のようで、それは親友?の「醍醐」であっても例外ではない。彼女が辛いときに現れる弟の「睦月」の存在は、かえって彼女のいびつさ、求めているものを際立たせる。
主人公たちの設定や仕掛けは結構食傷的な感じもするが、ネガティブで不器用な独白には共感するとこがないでもない。
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久しぶりに表紙とタイトル買い。ライトノベル初めて読んだけど 私には向かない。(笑)砕かれた言葉だから分かりやすいけど 読んでて単純すぎて面白くない。単にこの小説が面白くないだけかもしれないけれど。
君の名はと、この小説もそうだけど この手のラストの展開苦手。途中までの展開は割と面白かったのになあ、残念。「おまえのすべてが燃え上がる」なんてタイトル、誰もかも思い浮かばなそうだからこそ、それに見合うもっと衝撃的なラストにしてほしかった。
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読んでいると苦しくて悲しくて人生のどうしようもなさに胸を痛めて
でも活きのいいキャラクターが頼もしくて前を向く。
信濃の数々の叫び。キラキラ輝いて闇を照らしている。
目の前にぶら下がる名前のないもの。
人生に打ちのめされ
それでも自分を諦めなかった信濃に、架空のこれからを期待して。幸あれ!
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最初は主人公のガサツさ・優柔不断さに共感できず、うーん…と思っていたのだけど、最後にはまんまとちょっと感動させられてしまいました。
テンポがよく、大部分がドタバタしています。
気になるのが、帯。
内容と合っていない気がするなぁ。
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2017.10.28読了。
悶々と悩むことが誰にでもあって、みんなみんな悩んでる。悶々と悩む主人公と一緒に壁を突き破りたくなる一冊。
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26歳のバイトの女性が主人公の長編小説。元恋人や家族との関係の中で物語が進行していく。キックボクシングのシーンは迫力があった。
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ストーリーはおもしろかったが、睦月が架空の存在ならば醍醐や他の人物にも見えているうえで話が進んでいるのがなんともいえない
映画「シックスセンス」のようであったらよかったなと思う
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いわばどん底の生活を送る女性の再生物語。
感情の振れ幅のやたらと大きな主人公やどこからその発想がと思う(笑)変な掛け合いは、ゆゆこ先生の定番だ。
どうにも鬱で取り返しのつかない展開後に訪れる再生の場面はいわば力付く。
いや、体を動かすって大切だよなあ(笑)
再生後に漂う明るさがほっとさせてくれる。
……のだけど、読み終わった印象は正直ちょっと微妙。
だって、ラストの病気の話はいるだろうか?
元彼との一線を越えるための切っ掛けだとしても、これはこれで暗い未来を想像してしまう。
しかも、そういうところで終わってるし。
このラストは個人的にはいらないかな。
ファンタジー設定の弟も、さて、どういうことなんだろうと考えてしまう。
本人だけでなく、ほかの人にも見えるんだよね?
それって、リアルに精霊の類ではないかと。
長野の山奥にはきっといるんだ(笑)
文芸誌でのこれまでの3冊は結構似たような雰囲気の話が続いた気がする。
ここらで全然違うテイストの作者のお話も読んでみたい。
ぜひ!
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うーん。結構長い人生の話なのに、なんだかさらーっとしてる感じだった。浅いのかな?会話は笑えるところもあったけど。特に後半は走馬燈のように終わっていった。
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「俺はそんなことでおまえに対する見方を変えたりしねえよ。おまえは誰かの奥さんにとっちゃ殺したいほど憎い相手だったんだろうが、それは俺には関係ねえ。俺とお前の関係には、他の誰も関係ねえ。」
『そんな私を誰がどう思ってるいるかなんてことも、心の底からどうでもよかった。なにを言われたって相手にしなけりゃ無音と同じだ。利用されてる? 使用している? あわれ? あばずれ? 汚らわしい? いずれ刺される? そんなのお互い様なんだよ。』
『酸素を使って、電気を使って、ガスを使って、水を使って、インフラに寄生して。倫理を破壊して人を傷つけて、食い扶持すら人から盗んでる。それが私という人間だ。生み出せるのは排泄物と二酸化炭素と迷惑のみ。』
『私をこの世に産んだ人の記憶は、今も私に深々と突き刺さり、打ち込まれた釘みたいに貫いて、もう変えようもない過去の時間に私を磔にしている。それはまるで川の流れの源、すべての傷に繋がっていて、今この瞬間も新鮮な血を湧き出し、枝分かれする裂け目へと流し込み続けている。』
『そして、そのあとには必ず朝がくる。今日は昨日になって、明日は今日になる。
過去は変えられないし、明日のことはわからない。でも、今日やることは私が選べる。』
『この拳にちゃんと力が込められたなら、一体なにを殴ろうか。全力で打ち抜いてぶっ飛ばしてやりたいのはなんだったろう。私を傷つけ、弱くするもの。悲しくさせるもの。泣かせるもの。動く力を奪うもの。ほらあんたなんかダメに決まってる、と、証拠みたいに目の前にぶらさがるもの。べっとりのしかかって視界を塞ぎ、過去に引き戻そうとするもの。』
『そういうなにかに名前はない。人生からそれだけ切り取って摘出することもできない。でも居場所はわかっている。私の頭の中にあるのだ。そいつはずっと前からあって、ある時を境に腐りだした。不穏な速度で膨れ上がった。気が付けばパンパンに張り詰めて、まるで小さなバッグに無理矢理詰め込んだ西瓜のようになっていた。』
「俺、これ着るとかっこよくなっちゃうんだよ。ごめんな信濃、目に毒だろ」
「ううんいいの大丈夫気にしないで。私の網膜、無職は認識しない仕様だから」
「いや俺別に無職じゃねえよ」
「あれー醍醐どこー? 見えなーい」
「さっきまで見えてただろ」
「なーにー? 聞こえなーい」
「このくだりに鼓膜は関係ねえだろ」
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読んでいて苦しかった。信濃と醍醐の生き方や考え方が切なくてさみしくて切なかった。でも最終的には再生してしあわせな未来を紡いでくれてよかった。独白が切々としすぎていて痛々しかった。弟がうつくしかった…
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アル中一歩手前の信濃がアル中母からの呪縛を
肉体の力で振り切るのが素晴らしく頼もしかったです
生身って やっぱりすごいと思う!
心がしんどければ体の力を使うのだ!!
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学級文庫に置いてあった本
表紙で選んでしまった
読んでいて前半の部分で自暴自棄になっている信濃の言葉今の自分にで刺さるフレーズがたくさんあった。
2つに分けると信濃と醍醐の話、信濃のその後の話、みたいな感じに分けられるけど、途中いきなり話が変わりすぎて内容がわからなくなった。結局睦月は信濃の中の幻ってことであっているのか、?26歳のときの信濃と醍醐が上手く行ってればよかったのにってかなり思う。