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うーん。
テーマごとに各書のごくごく一部を寄せ集めた感じなので、(本来の)著者の言いたいことが伝わってこない感が。
「こういうことを言う人なので、よかったら本を買ってみてね」っていう目的なら良いのかもしれませんが、まとめ的ではないかなと。
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「考える」ことを何度もやめたくなってしまうが、池田晶子さんの文章に出会うたび、考え続けることでこんな世界が見られるなら、やっぱり考えることを続けていきたいなと思える。
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数十のエッセイからテーマ別に煽り系の箇所を一冊にまとめたもので、こうやって抜粋して一冊にまとめられてしまうと、所々矛盾する箇所もある。また、ちょっと難癖的で無理があるなあと感じるところもある。
こういう反常識の芸風は気づきや揺さぶられる所もあるのだが、ただひっくり返してばかりなので、何らかの思想的主張があるわけではない。強いて言えば「懐疑せよ」という事を主張しているように思えるが、「哲学」とはもそものそういうものであると言えるのかもしれない。
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この作家は今までよんだことがない。それなりに知名度もあったらしい。しかし自分にはまったくつまらなかった。ほかの人がいい、というレベルに自分が達していないということだと思う。であるので、評価は1だけどまた読む機会があるかもしれない。
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人生に絶望した経験のある人。またはしている人。
生死についての考えがやまない人。
全てが無意味に思える人。
「私」っていったいなんなのだろうか、どこに向かっているのだろうか、生きている意味って何なのだろうかと考えたことがある人。
上記のいずれかに隣接するような心持ちにある人。
におすすめ。
私は大学生で、池田晶子さんを知らずにこの本を手に取りました。お察しの通り、前述したいずれかの人であったわけですが、日常レベルの言葉の哲学で私を諭してくれ、「考え」続けようという気持ちにさせてくれました。著者から言わせれば、こうした個人的な体験から得られる教訓は、所詮他人の個人的な体験の範疇を出ないので、こんなレビュー…いや、気になったら自らこの本を手に取り考えよう(苦笑)ということです。
池田晶子さんの多数の著書からいくつかのテーマごとに文章を抜粋したもののまとめなので、どうしても分かりにくい箇所もあるのですが、分からないことを煩わしく思うのではなく、味わいましょう。分からない文章の掲載されている本を求めましょう。
というか、私はそうしようと思いました。
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誰にでも分かりやすい言葉だけで語られる哲学。
スパッと言い切る文章が心地よい。
私自身は共感することが多く、頷きながら、あっという間に読み終えてしまった。
批判も多く受けるだろうなと思ったが、一石を投じること、誰かの心の奥に届けること、そういうことの方がよっぽど大事なことだと思う。
編集が「NPO法人わたくし、つまりNobody」と書いてあって、思わずニンマリ。
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この人の問いかけはいつも根源的で深く心に切り込んでくるように感じる。「不安の正体、人間の品格、社会と現実、他人と自分、肉体と精神、存在の謎、自由の条件、人生の意味、死に方上手」というテーマで、著者が書いている多くの著書からそれに関する主張を集めたエッセンス本だ。「時代が悪いと言うのなら、何もかも時代のせいにしようとするあなたのそういう考え方が、時代の諸悪のモト」
「私が親ならば、世の思い込みをいかにして見抜くか、それだけを教育する」「無駄口をきかない人だと思わせてしまうが勝ち。本質的なことだけを時々チラッと口にする態度でいれば、やがて人々はあなたの一言を待ち受けるようになる」「人生を思索するのではなく、人生が思索化する」など鋭い言葉の数々。このような存在を揺り動かす言葉が快く感じる。
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タイトルの通り、一般的常識と思われている事柄をことごとく両断してその先に希望を見出す、わけでもなく闇は闇のまま考えよと述べた作品集。
が、それがいちいち刺さる。
だが、それらの意見が正しいのではなく、しっくりくるのである。
過去も未来も憂うことなく今だけがある、自分は自分のものではない、死は「ない」のなら恐れるにあたわず、生きる理由は生まれたから。
224冊目読了。
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著者の没後に、その著作の中からテーマを割り振って文章が抜粋・紹介されている。
自分で考えること・自分を見つめることの重要さを説く内容が多かったように思える。
特に印象に残ったのは以下。
「人類の宗教史における最大の勘違いは『解脱』とか『自由』とかは、徹頭徹尾、自分ひとりきりの課題であるはずなのに、大勢で集まって一緒にそれをなんとかしようとする、何とかできると思っている、というこのことで、どだいそれは筋違いなのだ。内的自由を希求するために、なぜ集団にまとまる必要があるのか。集団にならなければ達成されないような自由など、どれほどの自由であるというのか。」(本書93p)
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全てに共感出来たわけでは無いけど、凄く面白かった。自分には難しすぎて文章の意味が理解できなかった所も多数あった。ただ読み終わって、改めて考えることの大切さ、面白さを実感した。自分も思考が好きだけど、池田さんの思考の深さには及ばない、脱帽です。共感した箇所に記しつけて何度も読み返したいな。
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相変わらず池田晶子さんの「自分というものは『ない』ことに気づく」というのは理解出来ていない。14才からの哲学にもあったけど未だにわからない。でも、自分以外のことについてはこちらも変わらず刺さる。
ここに生きている自分こそ自分。今を生きることに尽きるのだなと思う。そしてどうぶつの命を奪ってまで食べて生きるほどの人間か。私も生きるほどの人間でありたい。何も考えずただ自分だけハッピーな人生を送るより、いっぱい考えて悩んで苦しい思いもしながら生きたいと思った。