紙の本
ブラックボックス 下
2017/06/21 11:55
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投稿者:J.J. - この投稿者のレビュー一覧を見る
職業倫理局の内務監査などの障害を乗り越えて動き続けるボッシュ、窮地に追い込まれるが意外な救世主が現れる。
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デビュー20周年!
巨匠による並外れた傑作警察小説! ロス暴動時発生したジャーナリスト殺人事件。20年の歳月を経て運命の未解決事件を再捜査。最新鑑識技術の力を使い、戦時国家アメリカの不都合な真実を次々と暴いていくが、ボッシュの身に史上最大の危機が訪れる。
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もちろんコナリーの作品なので一定のクオリティは保ってはいるものの、ストーリー展開の意外性も少なく、残念ながらいたって普通の出来。コナリーの作品として、だが。
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主人公のハリー・ボッシュと周辺の人物との距離感が巧い。
娘、恋人、相棒、ちょっとしたエピソードでそれを表現している。
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ジャーナリスト殺人はボッシュにとって最初の未解決事件でもあった。薬莢を最新鑑識技術で調べると、凶器の銃が他の殺人にも使用されていたことが判明。捜査の末に発見した銃から削り取られたシリアルナンバーを復元すると、湾岸戦争当時の軍との関わりが明らかとなる。事件は急転、不穏な展開を見せ始めた。
長期間眠っていたはずの事件はかなり大味なクライマックスを迎える。それはそれでよし。
余談です。アマゾン・プライムのドラマ「BOSCH」。第2シリーズを観終わらないうちに早くも新作登場。勢いで観ないとだめですね。
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(上巻より)
でもまあ、16才の娘といろいろとぎくしゃくしながらも、誕生日を祝ってもらったり、
銃の訓練をしたりと、
幸せな人生を送っているようで良かった。
しかし、なぜ監察官がボッシュのピンチに現れたのかが、
わからない。
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2年ぶりのボッシュ・シリーズは、デビュー作から20年経った2012年に出版され、作品の舞台も同じ年。トラウマになっていた殺人事件を20年後に再捜査するボッシュの姿を描くというストーリー。タイトルの「ブラックボックス」は、飛行機事故の際のブラックボックスのように、すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるというボッシュの信念になったものを表している。
上巻は「ブラックボックス」を求めての地味な捜査が続く。唯一の手掛かりである薬莢を手に右往左往するボッシュ。拡がりも展開も希薄なのでイマイチのれない感じ。凶器の銃を繋ぐ殺人事件。そこから細い糸を手繰っていくと事件は意外な展開を見せるが、例によって政治的思惑から捜査に圧力がかかるというお約束を経て、物語は後半から一気に動き出す。
とは言っても、事件の動機に繋がる部分は早い段階で予想がつくので、あとは着地勝負だけになる。無理矢理粗っぽい技で攻めてきたなという感はあるが、意外な方向にストーリーを膨らませたのは面白かったです。
あと、ボッシュが自分の所属をテレビドラマ「コールドケース」に例えて説明するシーンがあったけど、そこが一番腑に落ちた(笑
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ボッシュシリーズとしては凡作ではないかなあ。特に上巻が地味で、いやまあ地味なのはいいんだけど、ちょっと退屈。とは言え、終盤のサスペンスとたたみかける展開は、さすがに読ませる。初期の作品に流れる暗い情念に引きつけられていたので、最近のものには点が辛くなりがちかも。
政治的思惑から横やりが入る展開は、「ああまたそれか~」というお約束感たっぷり。犯人の一人による自白で背景が明らかになるというのが、なんだか安直な感じだし、真相も早くから見当がつく。コナリーだから、ボッシュシリーズだからこそのケチつけだと思うけど。
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ボッシュ・シリーズ20周年を飾る作品。
ロス暴動からも20年の2012年発行で、かってボッシュ自身が暴動の際に出会った未解決事件に今また取り組むという。
被害者のデンマーク人記者について調べ始めたら、かなりのキャリアがあった女性で、ネットに彼女の業績を記録するサイトが開かれていた。
サイトを作った彼女の兄に連絡を取るボッシュ。
知られていなかった一面を掘り下げていくと‥
仕事一途で勘の鋭いボッシュらしく、ぐいぐい迫る展開に。
私生活の出来事もいろいろあり、こなれた味わいも。
一緒に暮らすようになった十代の娘と、時にはぎくしゃくしながら、誕生日を祝ってもらったりして。
家庭を知らない育ちで仕事の鬼、知的な美女と恋はしてもいずれは振られるボッシュなので~ちょっとは幸せを味わっている様子で、よかったですね。
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やっぱり面白い!!上巻は説明的な要素が多く間延びした感があったけれど、下巻中盤からのテンポの良さ!!
まさにハリーの言う『勢い』が留まることなく溢れ出る。後半はいつものように一気読みしてしまった。
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20年前の未解決事件 ロス暴動 女性カメラマンの死 薬莢発見 最新技術の調査 銃の発見 湾岸戦争の遺物 派遣州兵 ボッシュ倫理疑惑に引っかかる 濡れ衣 解決
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発端の事件のスケール、ピンチ脱出時の救世主がやや意外だった。
やはりボッシュ物はどんどん読み進めることが出来る。今作が20年目であることを後書きにて知る。
前作の転落の街を読んで無かったー。
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★3.5かなぁ。
結末近くに、ボッシュが思いっきり窮地に追い込まれるのですが、意外な方法で?その危機から脱出します。まぁ、世の中、ご都合主義な危機解決方法が蔓延っていますので、それよりはマシですが、それでも、なんかモヤモヤする危機解決方です(苦笑)
「こんなにのこり少ないページできちんと事件解決すんのかい?」と思っていたんですが、意外にあっさりと事件は解決。なんだかなぁ。もうちょっと引っ張る事も可能だったと思うんですけどね?
と言う事で、微妙な感じもしたので、★3.5です。
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下巻の後半から事件捜査に弾みがつく。
上司の警部補からの告発を受けて内部監査部の女性刑事からの調査を受ける。
そんなこんなで捜査を妨害されるのを防ぐために休暇を取って関係者と思われる男達の地元に乗り込む。
危機に陥るが、何故か女性刑事に救われる。
ここはなんだかな、ちょっと都合良いな。
むしろ自力で切り抜けて欲しかった。
ハンナとは別れるんだろうな、という予感と
最後に被害者の兄との電話の会話で幕を閉じる。
62歳、一時はこれまでかと娘の事を思いながら死を覚悟した瞬間もあったが意気盛ん、流石アメリカンはタフだな。
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92年ロドニー・キング事件で揺れるLAで殺されたデンマークのジャーナリスト、アンネケ。混乱の最中、刑事ボッシュにとって未解決事件に。20年後、使用された銃が別件で使われた。湾岸戦争で従軍した者たちと・・・
ボッシュシリーズとしては傑作とは言えない。途中で犯人や動機が想像出来てしまうし、ラストのドキドキ感やや薄め。でもそういうことも傑作シリーズにはたまにはあるだろう。勿論次も読む。