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やっぱりというか、主人公やら物語の舞台やらは、前回と違うところがチョイスされるんですね。今回は、前作の和睦が成り立った後、その波紋によって浮かび上がる、周辺諸国や末端の人々への影響を軸にした物語。その中に、前作で裏切りに懊悩した彼の冒険も絡ませて、後半戦、大いに盛り上がりそうな予感。それにしても、言葉選びの妙というか、文章の崇高性というか、そのあたりが今作でも相変わらず圧巻です。
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お気に入りになった作品の続編。
前作と同じ世界を舞台にしているけど、登場人物は(ほとんど)入れ替わって、前作が高い塔からの物語なら、今作は、暗渠からの物語。
「弁え」という言葉を通じて、厳しい環境で生き抜く孤児が剛力に親近感を抱き、それが憧れに変わっていくところがいい。
また、剛力のリーダーが、一見、無愛想だけど、暖かく、思慮深いのがいい。
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前作に引き続き、ゴシックな雰囲気のファンタジーです。キリヒトもマツリカも登場しないままに上巻が終わってしまいました。盛り上がりつつ下巻に続きます。
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主要登場人物は変わったが、読み終わった後はまぎれもなく前作の続編だな、というのを実感する。
心なしか前作よりも文章に磨きがかかっている感じがする。豊富な語彙力で緻密な情景描写をする書き方は同じだが、落語のようなテンポの良さまでプラスされたという印象。
前作は視点移動があってちょいちょい読みにくいなあという印象をもったが、今作を読んで考えが変わった。今作もいろいろな人物の心情が同一場面で次々描写されているが読みやすかったのだ。視点移動ではなく神視点で書いているんだということがちゃんと伝わった。作者の筆力に磨きがかかったおかげだろう。
神視点の小説って珍しいので、小説を書く人には参考になりそう。
それからやっぱり図書館の魔女シリーズの真骨頂は言葉だと感じた。エゴン周りの話もそうだし、剛力、近衛、鼠の喋り方、ルビなどを駆使しつつ上手くかきわけているところとか。言葉というものの力、重要性がしみじみ胸を打つ。
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第三者視点からの書きぶりで、前作は魅力的な主人公たちの勇躍が描かれていたけれど、今作は目立った主役が少ない。
人物重視でなく、物語重視にしたところ、少し読む人を選ぶ本になった気がする。
山の中から始まり、閉塞的な港町まで世界観は見事に書かれている。
怪しげな人物を書くのかとてもうまいと思うので、後半に出てくる鈴の音の怪人が、下巻でどう動くかが楽しみ。
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「図書館の魔女」なのに、マツリカもキリヒトも出てこない?と思ってると!!!切り落とされた腕で気付いたのは私にしたら上等じゃない?? ・・・にしてもだ。作者は下水が好きなのかしら!?(笑) さて、一行は無事に脱出ができるのか?? 下巻に続きます。。。
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登場人物も場所も図書館の魔女とは違う場所で全く違う話なのかなと思ったが、ヴァーシャが出てきた事で前作との繋がりが感じられて嬉しくなりました!
新しい登場人物達もみんな個性的で好きなキャラばかりで、今後マツリカの協力者になってくれたらなと思ってしまいました。
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前作を夢中で読了後、即座に上下巻ともを購入し、けど勿体なくてずっと大事に取っておいたこの本をついに解禁。寝る前に二章ずつ読むことを楽しみに毎日を過ごしています。
今作も面白い……難しい……けど面白い……! 前作同様、筆者の語彙力と、幅広い分野にわたる知見の深さに脱帽です。どの分野においても専門家かと思わせるような詳細な書きぶりですが、エゴンの言葉についての語りが一番熱を帯びているように感じられたので、やはり言語のエキスパートなのですねぇ。
剛力に近衛兵、鼠の面々と、それぞれの組織にそれぞれの見せ場と魅力があり、手に汗握る展開が続きます。ついでに前作の登場人物たちの影がちらほら感じられるたびに、思わず胸が高鳴ってしまう(笑)
このまま楽しみに下巻へ突入します!
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山で生きる剛力や地下で生きる鼠達の生き延びるための知恵や拘りが面白い。
だけどこれは図書館の魔女なのか?マツリカやキリヒトはどこに行った?
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前作に気持ちを持っていかれたまま読み始めると、いっこうに彼らが出現せずショックを受ける冒頭。しかしすぐに魅力される新たな世界、そして繋がっていく気配。
ヴァーシャが何を探り当てているのか、焼き討ちの村から助け出した黒はどんな人物なのか、廓の人々の狙いや背後の思惑は何なのか、下巻が楽しみ。
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図書館の魔女続編。
ニザマ政変からのお話。上巻はマツリカ出てきません。
相変わらず言葉が難しく感じるが、引き込まれていく。
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ストーリーは面白いけど、
前作のような引き込まれてやめられなくなる感じはない
前作で感動した言葉の持つ魔法を感じられるシーンもほぼなかった
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前シリーズから数年後のお話。
舞台も登場人物の顔ぶれも前シリーズとはがらっと変わっている。(この巻では一人だけ被ってるのかな)
そう言う意味では、前巻との繋がりを期待すると肩すかしを食らうことになる。
物語は相変わらず重厚で緻密ではあるけれど、どうにも歩みは遅い。
これは前シリーズでも思ったけど、この展開はともすれば退屈に陥りかねないとも思う。
前は言葉に対する蘊蓄やマツリカやキリヒトの魅力で読ませられたところがあるけれど、今回はそういうのも乏しいしね。
それでも、下巻への期待の持てる引きと、おそらく語られていない大きな権謀術数が下巻で転がり出すことを期待したい。
それにしても図書館の魔女は登場しないのかな?
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図書魔女の続編ということで、どんな展開となるかと楽しみにしていたのですが、まったく何時もと違う展開…
逆に第一作を読んでいなくても楽しめる内容
隻腕の男が登場人物に加わったところで…
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なんと、シリーズ第2回であるこの作品ではキリヒトやマツリカはおほか前作の登場人物は誰も出てこない!時系列は前回の続きのようであるが……。それでもやはり面白い、流石高田大介先生。今回は、幼い頃の怪我で障害を得てしまい、上手く話せない鳥飼いのエゴンというキャラが登場する。言葉がギミックとなるこの作品、果ては副題に「烏の伝言」とまで付いているのだから、どんな役割を果たすのか(エゴンは主に烏を伝書鳩のように用いる)とても楽しみだ。