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『文藝別冊』の澁澤龍彦特集、第2弾。
エッセイ、小説、評論、翻訳と、割と万遍なく澁澤龍彦という文学者の活躍を紹介していると思う。
寄稿者も割とサブカルチャー、ポップカルチャー的な嶽本野ばらや少年アヤがいたり、純文畑から平野啓一郎や諏訪哲史がいたり……と、面白い顔触れだった。
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内容空疎なズタボロ編集ムック。
だいいちタイトルからして「ユートピアふたたび」と重複させちゃダメでしょ。
もともと澁澤閥の面々にはいい加減辟易していたが、
このようにメンバーを刷新したところで、変わりない。
おべっか使いによる澁澤と俺(自分語り)、澁澤こんなにかっこいいのー(ミーハー)がほとんど。
ある時期、ある視点に切り込もうとする記事もあるが、どれも短すぎて浅すぎる。
多少なりとも意味があるのは、
・榎本了壱の絵、
・巌谷國士による澁澤精神の通史、
・中沢新一のいつもの調子、
・ブックガイドは手軽な羅針盤として、
くらいか。
一番は初めて見る写真たち。
あ、私もミーハーだった。
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世田谷文学館の回顧展「ドラコニアの地平」で購入。
20代に澁澤にはまったのを思い出す。
しばらく離れていたけど、また読み返したくなった。
でも全部実家…。
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基本べた褒めのファンレター集なので、むず痒いことこの上ない。もうちょっとカラッとしてほしかったかな。
エッセイのまとめは面白かった。遅まきながら、彼の日常的なエッセイも気になりだした。