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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近にわかに盛り上がっているUWF関連の一冊。関係者の証言が盛りだくさんで、前田・組長・山ちゃん・船木・みのる・田村・カッキー・安生・宮戸らが登場。
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好きではなかったけど、この本のインタビューで見直した人、ますます好きになった人が大半を占める中、パンクラス元社長のインタビューが酷い。そして田中正悟を尊敬してた90年代初期の自分を呪う。
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柳澤健の『「1984年のUWF」に対するアンサー』として出版
された、とされる、ある種いわくつきの本。出版社は暴露系の
プロレスムックを多数リリースしている宝島社。正直、全く期
待していなかったのだが・・・。
柳澤氏の著作と大きく違うのは、この本が「関係者による証言」
の集合体であること。1984にも関係者のインタビューは多々
掲載されているが、彼の本の中には“実際にリングに上がって
いたレスラー”の言葉が殆ど無い。その代わりにフロントや雑
誌記者、興行関係者の証言が多く掲載され、さらには柳澤氏の
鋭い見解に溢れている。そのため、読み物としてのグレードが
高く、満足度の高い作品に仕上がっていた。
しかし、こちらは完全に真逆。
基本はUWFに参加していたレスラーとその周辺の人々の
“言葉”のみで構成され、余計な脚色や編者の意見などは一切
掲載されていない。1984を読んだ後だからこの編集方針は
非常に効果的で、一度ケリが付いた筈の僕のUWFへの思いが、
もう一度頭をムクッと起こしてきたような感覚さえ産まれた。
この本に対し、“証言”をしたUWF戦士は下記の通り。
前田日明・藤原喜明・山崎一夫・中野巽耀・宮戸優光・安生洋
二・船木誠勝・鈴木みのる・田村潔司・垣原賢人。
・・・UWFのリングで、僕自身が全員のファイトを目撃している。
彼らの語り口皆一様に魅力的ながら、全員が明らかに違う見解
を持つ。この証言集に説得力が無いワケが無い。これもまた、
“凄い本”である。
30年近く前に消滅した団体なのに、今もこれだけの求心力を持
つUWF。あの団体の始まりから終わりまでを観た僕も、きっと
一生UWFを抱えて生きて行くんだろうなぁ、と思った。
宝島が真面目にプロレス本を作った結果がこの本。
出版社にアレルギーのあるプロレスファンも多いと思うが、
UWFに心を揺すられた覚えのある同志なら、読んでおかないと
損をする。名作です。
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「1984年のUWF」で唯一不足していた
関係者へのインタビュー。
それだけで構成された本書はとても貴重。
2冊まとめて読むことをお勧めしたい。
ついでにアマゾンの「有田と週間プロレスと」も是非。
UWFがなければPRIDEもなく、
総合格闘技が根付くこともなかった。
UWFは男たちのロマンが詰まった宝箱。
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柳沢健の『1984年のUWF』がプロレス村の外の人の本だったが、これは逆にインサイダーの立場から振り返る本。
当事者じゃなければ知りえない情報もたくさんあるし、新生UWFの神社長の評価が人によって違ったりするのがとても面白かった。
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立場によって証言が食い違っていて、リアリティがあった。
帯には「『1984年のUWF』への前田日明の反論」と書かれていたけど、1984年... を読んでのインタビューではない。
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今さらながら、当時は熱狂していたUWFの真実を、それぞれの立場から告白した一冊を読了。あれから時代が変わり、新日一強の多団体乱立となりましたが、UFCより前に日本人だけで最強をめざしたプロレスがあったことを忘れるわけにはいきませんし、個人としては前田日明に注目し続けるつもりです。
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口が重い人も今回は割と話してくれていていろんな人がUWFを語っている。前田さんの話は元々聴こえてきた話ではあったものの時代の変化、人間関係の変化に伴って話され方も変化するというのを実感できる。多くの選手は引退していたり、直接のライバル関係が終わっていたり、歳を重ねてわかったことがあったりで話がある程度集約していく感じが印象的だった。それでも、やはり問題のある人は問題のある人としてしっかり名前が出るんだなという感じ。歴史の縮図のようでおもしろい。
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猪木・馬場に独占されていた世界を変える潮流を生み出したUWF。あの事変を関係者の証言から多角的に浮き彫りにさせることを狙った書。当事者であっても感じ方、考え方は一様ではない。人の数だけ真実がある、ということを改めて感じさせる。
『そんな昔のこといいじゃん。オレにとって大事なのは今。』鈴木みのるの言葉が印象的。
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新日本プロレスクーデター事件の余波で設立された新団体、UWF。猪木のプロレスに飽き足らなくなったコアなファンを取り込んでいき、少しずつ大きくなっていった。しかし中心に輝く選手がいなかったことが災いし、崩壊。当時の新日、全日を中途半端な形で出て行かざるを得なかった選手の集まりだったが、レスラーは我が強いため、まとまりをとるのが大変だったんだな。突然トップにならざるを得なかった前田も、結局はまとめる器がなかったんだろう。Uを持ち上げたメディアも、自分の雑誌を売るための宣伝戦略でUWFを利用したんだろうな。 U、そしてUを取り巻く人々、結局は山師のあつまりだったのだろうか?
本文中のほとんどの証言者が、当時の状況の自己弁護に収支しているんだな、これが。唯一の例外が鈴木みのる。”昔の女みたいなもんなんで、今の俺にとってはどうでもいいです” 今を生きる、ってこういうことだと思う。そして、自己弁護している人たちにとって、今を生きる、ということがUWFを振り返ることなのかもしれない。
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「おまえらは自分のやっていることをああやっていわれて腹も立たないのか! あんなヤツ、つまみ出せ!」
新日本プロレスでの新弟子時代。
前田日明は、師匠アントニオ猪木が巡業先で愛弟子たちにかけた言葉が神聖なものとしてずっと残っているという。
「あんなヤツ」とは、プロレスを馬鹿にして八百長呼ばわりする客のこと。
「プロレスっていうものを、おまえらは真剣にやっているんだろ? 下手したら命を落とす場合もあるだろ? それでもやってるんだろ? それって真剣勝負以上のものじゃないか」
世界の総合格闘技の源流ともなった伝説の団体UWF。
ファンに語り継がれ、思い出を肴に酒を酌み交わす。
今では様々に検証がなされ「Uもプロレスだった」としたり顔で論評する者も出現している。
そういうのを後出しジャンケンの卑怯者というのだ。
個性的な顔ぶれが集い、短い年月を燃焼し尽くし、分裂していったUWF。
その中で、いまだに現役の第一線で活躍する猛者もいる。
「30年前の話ですよ!? いつまで昔の女引きずってるんですか。オレにとっては大事なのはいま。いつだって昨日の試合がベストバウト。UWFの他のメンバーなんて、ほとんど現役じゃない。でも今年49歳になるオレは、世界規模にまで成長した新日本プロレスで、二十代のメインイベンターたちと競い合っているんだから。過去の細かい話はプロレスを辞めたら話しますよ」(鈴木みのる)
そう、過去を振り返りノスタルジーに浸るのもいい。だが、今を生き抜くことが一番大事なのだ。
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人によって言うことが違う。田村のインタビューが一番印象的だった。解散の理由は前田の度量が少し足りなかったことかな。
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まずは前田日明から
むっ!二子玉の紀伊国屋書店で佐山聡にタイガージムに誘われただと!?
あくまでも本人の証言ですし、眉唾なのもありますが、やっぱり本人の証言は必要ですわ。不用意な部分も含めて。
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この本に限らずここ数年のUWF本でわかったことは、
・高田が思ったよりいい奴、でも徹底的に俗物
・前田はやはり純粋な良い人、ただ強権的で面倒くさい
・神はまだ諸説ある
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今の総合格闘技が確立する前の前夜という感じの、プロレスから格闘技色の強いUWFの誕生から崩壊まで混沌とんとした時代の貴重な証言集。
YouTubeで当時の試合動画をたまたま見て、そう言えば読んでなかったと思い出し、思わず手に取ってみた。
少年時代のワクワクした感じと、今と違って情報がわからない事に対する苛立ちを思い出す。